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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第二百二十五話 最後の仕入れ

 今日は朝から朝市で魚介の仕入れだ。
 車エビに似たバーミリオンシュリンプとタラバガニに似たブロンズキングクラブ、アジに似たアジロ、デカいハマグリみたいなビッグハードクラムに小さいハマグリみたいなスモールハードクラム、ホタテに似たイエロースカラップと次々に購入した。
 実際食ってみて美味かったし、みんなも気に入ってるようだしね。
 この街の名物のタイラントフィッシュも美味いけど、この街の隠れ名物としては貝類だよきっと。
 ここの貝類みんな美味いもん。
 この間フライにして食ったカキにそっくりなカーキもめっちゃ美味かったし。
 これも当然追加で仕入れた。
 あと、今回はまんまタコのタッコっていうのをみつけた。
 これは既にゆでてあってゆでダコの状態で売っていた。
 クラーケンは拒否反応があったのに、この辺ってタコ食うのか?
 疑問に思って店のおっちゃんに聞いてみたら、食うようになったのは最近になってからだと言う。
 何でも地元の人は食わなかったんだけど、外国からこの街に移ってきた人たちが食ってるのを見て少しずつ広まってきているんだそうだ。
「食ってみたらこれがけっこうイケるんだよ」
 おっちゃん、タコの美味さなら知ってるよ。
 日本人だからね。
 ゆでてあるから、これならそのままでも使えるし、ほかにもいろいろ使えるなと思って即購入したよ。
 市場を回ってたら、今日だけでかなりの量仕入れてた。
 今回が最後の仕入れのつもりだったからさ、そう思うとあれもこれも美味かったって気付いたらいつもよりさらに多く買ってたぜ。
 でも、そのおかげで週一で魚介食うとしても3か月くらいは魚介が楽しめそうだ。
 朝市での仕入れの後はいつものように屋台で朝飯だ。
 屋台めぐりも今日が最後だって言ったら、フェルもドラちゃんもスイもいろんなものをここぞとばかりに食い倒していた。
 もちろん俺もだけど。
 その後昼近くになって冒険者ギルドに向かった。
 マルクスさんは何だか用事があるとかで出かけていて、昨日倉庫にいた解体担当の職員の人が対応してくれた。
 その職員の人と倉庫に向かい、昨日お願いしたコカトリスとロックバード、ジャイアントホーンラビットとゴールデンバックブルの肉を受け取った。
 これで少しは肉のストックができた。
「買取代金なのですが、全部で金貨41枚です」
 対応してくれた解体担当の職員の人の話では、Bランクのジャイアントホーンラビットとゴールデンバックブルには残念ながら魔石がなかったとのことだった。
 ジャイアントホーンラビットの毛皮とゴールデンバックブルの皮は珍しさもあって少し高めの買取になったそう。
 肉を戻してもらったうえに魔石なしで考えると上出来なんじゃないかな。
 金貨41枚を受け取って、俺たちは冒険者ギルドを後にした。
 さてと、俺は旅の間の飯作りに勤しみますか。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 家に戻ってきた途端にフェルたちは寝てしまった。
 屋台でたっぷり魚介食ってたからなぁ。
 昼飯の用意しなくていいから助かったぜ。
 さて、俺はキッチンで旅の間に食う作り置きの料理を作りますかね。
 まずは昨日目減りしたフライを作っていく。
 アジ(アジロ)フライにエビバーミリオンシュリンプフライ、ホタテ(イエロースカラップ)フライにハマグリ(ビックハードクラム)フライ。
 今回は多めに揚げていったぞ。
 フライ、めちゃ美味かったからな。
 あとは油を使ったから、ついでに天ぷらも揚げた。
 天ぷらなら天丼って手もあるしね。
 エビバーミリオンシュリンプの天ぷらにイカ(クラーケン)の天ぷら。
 エビとイカは定番中の定番ってことでこれも大量に揚げたぞ。
 それからタイに似たターイの切り身の天ぷらだ。
 ちょっと味見してみたけど、衣はサクッと身はふんわり柔らかで絶品だった。
 ネットスーパーで野菜類を調達して野菜類の天ぷらも作ったぞ。
 なすに玉ねぎにピーマン、アスパラにサツマイモ、それからシイタケにマイタケ。
 野菜の天ぷらは俺が好きだからいろいろ揚げたぜ。
 あとは何作ろうと考えて、今日市場で仕入れたタコに似たタッコを思い出した。
 ちょうど揚げ油があるんだし、あれを作ろうと思った。
 居酒屋の定番メニューのタコ(タッコ)のから揚げだ。
 飯のおかずになるかはちょい微妙だけど、美味いから作るぜ。
 ビールのつまみにも最高だしね。
 材料は買い足さなくてもそろってるから早速作っていこう。
 まずはゆでてあるタコ(タッコ)の足を一口大に切っていく。
 そうしたらビニール袋に酒と醤油、おろしニンニクとおろしショウガ(ともにチューブ入りのもの)入れて、そこに一口大に切ったタコ(タッコ)の足をいれて揉み込んで30分くらい漬け込む。
 その間はコーヒーを飲みながらまったり休憩だ。
「もうそろそろいいかな」
 漬け込んだタコ(タッコ)の余計な水分をキッチンペーパーで拭いてから、片栗粉をしっかりまぶす。
 あとはカラっと揚げれば出来上がり。
 どれ、味見だ。
 パクリ。
 うーん、ビールが欲しくなる味だね。
「っともうそろそろ夕飯の支度した方がいいか。みんな屋台でしこたま魚介食ったからな、きっと肉って言うだろうな」
 何の肉料理がいいだろう。
 今日のジャイアントホーンラビットの肉使ってみるのもいいかも。
 でも、うさぎの肉なんて食ったことないんだけど、どんな味なんだ?
 って、厳密に言えばこのジャイアントホーンラビットだって魔物であって、俺が知ってるうさぎとは違うんだもんな。
 とりあえず、ちょっと焼いて食ってみるか。
 少しだけ肉を切り取って塩胡椒で焼いて味見してみた。
「鶏? いや豚? なんか鶏と豚を合わせたような味だな。臭みもないし普通に美味いぞ」
 何にしようか迷ったけど、簡単だしシンプルにオーブンで焼くことにした。
 厚さ2センチくらいで俺の手の平大に切った肉(とんかつ用の肉みたいな感じだ)にフォークでプスプス適当に穴を開けたらハーブソルトをまぶして10分くらいおく。
 オーブンの天板にクッキングシートを敷いたら、ハーブソルトをまぶしたジャイアントホーンラビットの肉を乗せてオリーブオイルをたっぷりかける。
 あとは予熱したオーブンでこんがり焼くだけだ。
「うん、いい香り」
 ジャイアントホーンラビットのハーブロースト(ハーブステーキ?)の出来上がりだ。
 みんなが寝ていたリビングを覗くと、腹が減ったのかみんな起きていた。
「夕飯作ったけど、食うか?」
『うむ』
『食うぜー』
『食べる―』
 みんなにジャイアントホーンラビットのハーブローストを出してやる。
『うむ。ちょうど肉が食いたかったのだ』
『分かってるじゃねぇか』
『お肉~』
 みんな肉にかぶりついている。
 何だかんだ言ってもみんな肉大好きだもんね。
 俺たちはジャイアントホーンラビットの肉を存分に楽しんだ。




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