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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第百九十五話 海の後はダンジョンへ

 昨日のうちに焼き物もいろいろ買えたし、今日はどうしようかな。
 朝飯を食い終わり、今日はどうしようかと考えていると……。
『よし、ダンジョンに行くぞ』
 フェルがすっくと立ち上がってそう言った。
「は? いきなり何言ってんの?」
 昨日ダンジョンの話聞いたからって、即行くぞはないんでないの。
『昨日ダンジョンの話を聞いたからな。昨日のあの小童たちの話では、ここから歩いて10日程度のところにダンジョンがあるというではないか。我なら10日もかからんですぐ行けるぞ』
 いやいやいや、行けるぞじゃないから。
 確かに昨日アントンたちから聞いた話によると、ネイホフの街から南に行くとエイヴリングというダンジョン都市があるらしいけどさ。
 それとこれとは別だから。
 そもそもフェルが海行くつったから海の街ベルレアンを目指して旅してるんだぜ。
「ダンジョンって、海はどうすんだよ? フェルがクラーケンやらシーサーペントが美味いんだって言って海行くぞって言ったんじゃないか」
『うむ、そうなんだがな、海かダンジョンかと言われると、我はダンジョンに行きたいぞ』
 えー、何言っちゃってんだよー。
 海行きたいって言ってたのにさぁ。
 それに、こっちにも予定ってもんがあるんだぞ。
「ダメダメそんなの。海って言ったんだから、当初の予定通りにベルレアンに向かうぞ。俺だって海の食材しこたま仕入れようと思ってるんだから」
 海鮮BBQもしたいしさ。
『ぬ、海の食材か……。そう言われると、それも捨てがたいな』
 そうそう、食いしん坊が美味いもの逃しちゃダメでしょ。
 海の幸を食い倒さないと。
『よし、それならば海に行った後にダンジョンだな。うむ、そうするぞ』
 いやだから、そうするぞじゃなくて。
 ダンジョンには行かないよ。
 行かないったら行かない、今度は本当に行かないぞ。
 ドランでだって行かないって言ったのに、結局いく羽目になったんだから。
「もうダンジョンはいいだろ。この間ドランのダンジョン潜ったんだからいいじゃないか。結局踏破までしちゃったんだしさ。もう十分だよ」
『何を言っているのだ? レベルを上げるならダンジョンが1番いいのだぞ、何よりいい運動になる。一石二鳥ではないか』
「何が一石二鳥だよ、行かないからね」
『フンッ、そう言うのはお主だけだと思うがな。……おい、ドラ、スイ、お主たちダンジョンに行きたくはないか?』
 え、そこでドラちゃんとスイに振っちゃうわけ?
 それズルいぞ。
『ダンジョンだって? もちろん行きたいぞ!』
『スイもダンジョン行きたーい!』
『うむ。そうだろうそうだろう。フフン、おい、ドラもスイもこう申しているぞ』
 クッ……何そのドヤ顔。
 ドラちゃんとスイを味方に付けるとは卑怯だぞ。
「いやいや、行かないからね」
『えー、ダンジョン行こうぜ。前の街のダンジョンめちゃくちゃ面白かったじゃねぇか。俺また行きたいぞ』
 ドラちゃん、ダンジョン面白いとか言わないの。
 ダンジョンに潜る冒険者さんたちは命かけてるんだから。
『スイもまたダンジョン行きたいなぁ。そしてね、ビュッビュッてしていっぱい倒すの―!』
 スイがポンポン飛び跳ねながらそう言う。
 ぐぬぬ……フェルめぇ、ドラちゃんとスイを完全に味方につけやがった。
『あるじー、お願い。スイね、またダンジョン行きたいのー』
 スイたん……。
 俺、陥落。
 そんな風にお願いされたらダメって言えないじゃんかー。
「はぁ~、分かったよ。ダンジョン行こう」
 スイたんのお願いには勝てなかったよ。
『フハハハハハ、そうかそうか』
『おおっ、ダンジョンに行けるのかっ。やったぜ!』
『ダンジョン、ダンジョン、ヤッター!』
 フェルもドラちゃんもスイも大喜びだ。
『新たな人の街のダンジョンか、実に楽しみだぞ』
『ああ。今度はどんな魔物が出てくるのかね? まぁ、俺たちの敵じゃないだろうけどな! 楽しみだな!』
『スイも楽しみ~。ビュッビュッってしていーっぱい倒すんだー!』
 もうみんなダンジョンに行く気満々だよ。
 でもね、すぐには行かないからな。
「あー、みんな、すぐにじゃないからな。当初の予定通りこの街の後に海の街ベルレアンに行って、その後だからね」
 俺がそう言うと、フェルが『それならすぐに海に向かうぞ』とか言い出した。
 そんなのもちろん却下だ。
「あのな、この家1週間借りてるの。途中で出ちゃうのもったいないだろ。出発は明後日だよ」
 1週間借りてるんだから、きっちり期間内は借りるぞ。
 こんな豪邸なんてなかなか住めないんだから。
 それにここの風呂もまだ堪能したいしね。
 それにしても、これで今日の予定が決まったぜ。
 何しようかって思ってたけど、明後日また旅に出ることは決定事項だから、やっぱりここは料理の作り置きを作る作業に専念だろ。
 その後、俺はキッチンに篭り旅の間に食う作り置きの料理を作っていった。
 定番のから揚げにとんかつ、チキンカツ、メンチカツの揚げ物類をはじめにハンバーグやら味噌漬け、野菜炒めやら肉そぼろやら他にもいろいろと作り1日が過ぎていった。
 途中、腹減ったというフェルたちの乱入はあったものの、今日1日で旅の間の飯はばっちり用意ができた。
 しかしながら肉の在庫が大分減ってきた。
 ブラッディホーンブルの肉もワイバーンの肉も当初の4分の1くらいになっている。
 ベルレアンに行くまでは十分に間に合うだろうけど、この分だとベルレアンでは海鮮と肉を大量確保しないといけないな。




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