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第百九十三話 コカトリスのハニーマスタードサンド

今日はちょっと短いです。

 家に入り、5人をリビングに案内した。

「す、すごい家っすね……」

 フィリップがそう言った。

「借家なんだけどね。俺がこの街にいる間借りてるんだ」

 そう言うと、5人が「Aランクってスゲェ」とか言い合っている。

 他のAランクがどうか知らんけど、俺はフェルたちに稼がせてもらってるからねぇ。

「それじゃ、飯作ってくるから、これ飲んでちょっと待っててな」

 5人をリビングにとおし、飲み物を出して少し待っていてもらうことにする。

 早速、ブリジッタのところのドヴァン工房で買ったマグカップを使わせてもらったよ。

 オレンジジュースを出したんだけど、甘いってゴクゴク飲んでたよ。

 フェルたちにはフルーツ牛乳をいつもの深皿に入れて出してやった。

 イーダさんところで買った深皿は、これから作る飯を入れて出してやるつもりだ。

 俺は急いで飯を作らねば。

 キッチンへと戻ってきた俺は急いで飯の準備にとりかかった。

 いろいろ考えた結果、コカトリスのハニーマスタードサンドにした。

 あの5人はこの街からあんまり出たことがないみたいだから、いきなり米食わせるのもどうかと思ってパンにしてみたよ。

 ちょうどコカトリスが手に入ったしね。

 甘めの味付けで5人も好きそうだし、カフェ飯みたいでちょっとおしゃれだろ。

 それに、これけっこう簡単だからな。

 まずは材料調達だな。

 ネットスーパーを開いて材料を購入していく。

 醤油とレモン汁(瓶入り)はあるから粒マスタードとハチミツだな、それからレタスと食パンだ。

 よし、作っていくか。

 コカトリスの肉の皮目の方をフォークでプスプス穴を開けたら塩胡椒をする。

 そしたらハニーマスタードのタレを作っておく。

 粒マスタードと醤油とハチミツとレモン汁を入れて混ぜてと。

 あとは熱したフライパンに油をひいてコカトリスの肉の皮目の方から焼いていく。

 皮目がきつね色になってこんがり焼けたら、裏返して裏面を焼いていく。

 焼いているときに脂が出てくるから、それはキッチンペーパーでこまめに吸い取っていくと油っぽくならないぞ。

 肉が焼けたら、作っておいたハニーマスタードのタレを入れて煮絡めれば出来上がりだ。

 ハニーマスタードのタレを入れたら、マスタードの粒が跳ねるから注意だぞ。

 出来上がったハニーマスタードのチキンソテーを少し冷ましている間にパンをオーブンで軽く焼いて、レタスを洗い適当な大きさに手でちぎっておく。

 焼きあがったパンにレタスを載せて、その上にハニーマスタードのチキンソテーを載せてパンを載せて挟み込んだら、それを半分に切って完成だ。

 それをフェルたちの分は、フェルたち用に買った皿に並べて(深皿だけど問題ないでしょ)アントンたち5人の分はアントンのところのセヴェリ工房で買った皿に並べる。

 もちろんフェルたちのには多めだぞ。

 あとはガラスのピッチャーにオレンジジュースを入れておく。

 ありがたいことにこの家には食器まで置いてあった。

 その中にガラス製のピッチャーもあったから使わせてもらった。

 ちょっとお高そうだから気をつけて使わないといけないけどな。

 ワゴンもあったから遠慮なく使わせてもらって、リビングへと出来上がったコカトリスのハニーマスタードサンドを運んだ。

「お待たせー」

 俺はそれぞれに配っていった。

 フェルたちは腹が減っていたのか勢いよく食ってるよ。

 というか、ああ、フェルなんて切り分けた半分を一口だよ。

 こりゃすぐにおかわり来るな。

「あ、みんな飲み物は?」

「「「「「くださいっ」」」」」

 オレンジジュース、ホントに気に入ったみたいだね。

 5人のマグカップにオレンジジュースを注いでやった。

「ウ、ウメェッ!」

 コカトリスのハニーマスタードサンドに最初にかぶりついてそう言ったのはフィリップだ。

「昨日のも美味かったけど、これもウメェぞ」

 そう言いながらガツガツ食っている。

「ホントだ。美味い! ちょっと甘めの味付けが最高!」

 アントンも負けじとガツガツ頬張っている。

「うんうん、美味しいわね。甘めの味付けだけど、甘いだけじゃないわ。初めて食べる味だけど本当に美味しい」

 そういってパクパク食っていくブリジッタ。

「甘いのと辛いのとしょっぱいのといろんな味がするのに、うまい具合にまとまってる。うん、すごく美味しいね」

 そう言ってうんうん頷きながら食っているのは、5人の中で1番冷静に見えるパウル。

「これ、すんごく美味しい! ングング……おかわりっ!」

 リヴィア、もうおかわり?

 早いな。

『『『おかわり』』』

 フェルとドラちゃんとスイからもおかわりが来た。

「じゃ、ちょっと待っててな」

 俺はいそいそとキッチンに戻り、おかわり分を追加で作っていった。






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