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とんでもスキルで異世界放浪メシ 作者:江口 連(旧 妖精壱号)
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第二十話 フェルさん無双

活動報告にお知らせ(重要)があります。
感想の返信停止の件についてです。
日間ランキングに入ってから感想が多く、返信するだけで時間をとられてしまいます。
感想を書いてくださるのはとても嬉しいし励みになりますが、作者は仕事も持っているため執筆時間も限られておりますので、返信する時間を執筆に当てさせていただこうと思います。
感想は必ず読ませていただきますので、誤字脱字報告、小説の感想等今まで通り書いていただけるとありがたいです。
ご理解願います。
 ふぁーよく寝た。
 やっぱり寝具があると違うね。
 「うおうっ、何だこりゃ」
 俺の隣に魔物の屍の山が3つほど出来上がっていた。
 …………。
 フェルさんや、活力が漲っていたからといって、これはやり過ぎなんじゃないのかな。
 当のフェルは魔物の山の向こうでスヤスヤと寝ていた。
 こんもりと出来上がった魔物の山3つを見て思う、これどうすべ。
 やっぱりとりあえずはアイテムボックスに突っ込んでおくしかないか。
 いろいろと使ってみて俺のアイテムボックスはほぼ時間経過なしってのが分かってるし。
 何せ1週間以上前にネットスーパーで買った葉物野菜がまったくといっていいほど萎れてないし、ほかの野菜も瑞々しいまま残ってるもんな。
 量が量だから、アイテムボックスに入れておいて、少しずつ冒険者ギルドに持っていくしかないな。
 俺自身が解体を覚えるって手もあるけど、グロいの苦手だし、覚えられる自信があんまりない。
 その辺はおいおい考えていこう。
 それにしても、これ何匹いんだよ。
 魔物の山に鑑定をかけていく。
 ジャイアントドードーとジャイアントディアー、これはこの前フェルが獲ってきたヤツだな。
 どっちもこの前よりも大きい個体だけど。
 それからロックバード×3か。
 ロックバードは地鶏みたいな感じで美味いから複数いてもいいね。
 冒険者ギルドで買取代金が高額だったブラックサーペントもいるよ。
 同じく買取代金が高額だったマーダーグリズリーもだ。
 両方ともこの前のより大きいからどれくらいの買取金額になるのか恐ろしいね。
 それからレッドサーペント。
 ブラックサーペントを色だけ赤茶けた感じにしたデカいヘビだ。
 ん?頭の大きさがブラックサーペントよりレッドサーペントの方が大きいから全体的な大きさもレッドサーペントの方が大きいかも。
 あとは何々、オークジェネラル×5にオークキング。
 …………あれ?オークキングって、オークの集団の王だよね。
 オークキングがここにいるってことは、そのオークの集団はどうしたのかな?
 フェルさんや、お前何をしたんですか?
 ちょうどそんなことを考えているとフェルが起きた。
 『む、何だ?』
 起き抜けのフェルをジッと見てると、何だと言うから「これはどうしたんだ?」って魔物の山を指して聞くと、フェルは『狩りで獲ってきたにきまっているだろう』と当然のようにのたまった。
 「いやいやいや、それはわかるけどさ、いくら何でもこれは多過ぎだろう」
 『む、活力が漲って飛ぶように動けたからつい……それにまったく疲れんから狩りが楽しくてな』
 はぁー、さいですか。
 「ここにオークキングがいるんだけど、他のオークはどうしたんだ?」
 『オークの集落にかち合ったのだが、我に気付いて歯向かってきたのだ。もちろん全て血祭りにしたが、オークジェネラルとオークキングだけは持ってきたのだ。魔物は強い方が美味いからな」
 …………血祭りって、あんた、本当に何やってんの?
 「ちなみにオークってどれくらいいたの?」
 『あれは150程はいたかもしれないな』
 ヒャ、ヒャクゴジュウデスカ……。
 フェルの規格外さは分かってたつもりだけど、それとネットスーパー(異世界)の食材の力が合わさるとハンパないな。
 しかも、昨夜はオークだけを相手にしてたわけじゃないんだからな。
 フェルが狩ってきた魔物はまだまだいるわけだし。
 魔物の山に目を向けると、続きを鑑定していく。
 オーガ×4……オーガって食えるのか?
 「なぁフェル、ここにオーガがいるんだけど、オーガって食えるもんなのか?」
 『オーガは筋が多くて不味い。しかし、オーガの皮は人の間では鎧の材料になるらしく珍重されているぞ。金がいるのだろう?だから食えないが一応持ってきた』
 ああ、そうなの。
 今はフェルのおかげで大分余裕があるから全然大丈夫だったんだけどね。
 まぁ一応保管するけどさ。
 で、次はブルーオーガ。
 ブルーオーガって、普通のオーガと違って肌が青いな。
 これが亜種ってやつかな?
 フェルはオーガだから金になるだろうって理由で持ってきたにすぎないんだろうけど。
 それから、えーっと、メタルリザードか。
 その名のとおり鉄みたいに硬い銀色をした皮の馬鹿デカいトカゲだ。
 フェルは、この硬い皮をもったトカゲをどうやって倒したんだろうね?
 ちょっと問い詰めたい気もするけど、メタルリザードの鉄並みに硬いのにボコボコになった皮を見ていると聞かない方がいいような気がするよ。
 このメタルリザードは想像するに悲惨な死に様だったんだろうなぁ。
 南無阿弥陀仏。
 そして、次は何だ?
 えーっと、キマイラ…………へ?
 キマイラって、ライオンの頭とヤギの頭とヘビの頭のあれ?
 ゲームとかでもラスボス的なあれ?
 いやいやいや、まさかね。
 って、おぅ…………ライオンの頭とヤギの頭とヘビの頭、ありますよ。
 『うむ、それはキマイラだな。なかなかに美味だぞ。いつもなら少々てこずるのだが、昨夜は一撃で仕留めることができたのだ』
 一撃で仕留めることができたのだって自慢することじゃないぜ。
 これ、絶対にあかんやつだろ。
 多分だけど、ランクもAどころじゃない気がする。
 こんなのを冒険者ギルドに持って行った日にゃ…………うおっ、一瞬寒気が。
 ダメだな、これは。
 永遠にアイテムボックスの中で眠っていてもらおう。
 うん、それがいい。
 遠い目をしてそう考えていると、フェルが『腹が減った』と。
 昨夜あんだけ食べたのにな。
 しょうがない、作るとするか。
 その前に山積みになった魔物たちをアイテムボックスにしまっていく。
 ついでにマイ寝具も。
 さて、何を作るか。
 もちろんメインに使うのは魔物の肉だ。
 昨夜のことで、フェルにネットスーパー(異世界)の食材をやり過ぎるのは良くないというのがよーく分かったからな。
 付け合わせの野菜やら調味料類ならそれほど影響は大きくないみたいだし、ネットスーパー(異世界)の食材でもミートソーススパゲッティくらいならまだ大丈夫なことは以前のメニューから分かっている。
 その辺を踏まえたうえでメニューを考えないといけないな。
 何事もほどほどにってことだよな。
 ってことでメニューを考えると、鶏肉に似たコカトリスの肉があるし、これにするか。
 作るのはチキンソテーだ。
 まずはコカトリスの肉の余分な脂身を取り除いたら軽く塩胡椒で下味をつける。
 フライパンにサラダ油を少量ひいたら(皮からも脂が出るから少な目で)皮目の方から焼いていく。
 このとき鍋の蓋を押し付けながら焼くと皮がパリパリになって美味い。
 皮目がきつね色になってこんがり焼けたら裏面を焼いていく。
 コカトリスの肉が焼けたら一度取り出して、そのフライパンでソースを作る。
 肉の脂の旨味が出てるからフライパンはそのまま使った方がより美味いソースができる気がするから、俺はいつもそうしてる。
 フライパンにバターとレモン汁(俺はいつもレモン果汁100%の瓶に入ったやつを使ってる)少々と醤油少々をあわせてレモンバターソースの出来上がりだ。
 日本人の性なのか醤油は入れたくなるんだよな。
 レモンバターだけでもいいんだけど、俺は醤油を入れた方が一層美味い気がする。
 パリパリに焼けたコカトリスの肉にレモンバターソースをかけて完成だ。
 「フェル、出来たぞ」
 フェルに出してやると、腹が空いていたのかチキンソテーに齧り付いた。
 俺はチキンソテーをパンにはさんで、チキンソテーサンドにして食う。
 お供には昨日買っておいた缶コーヒーだ。
 チキンソテーサンド美味い。
 缶コーヒーもウメェな。
 そうだ、今度ネットスーパーで缶コーヒー買い溜めしとこう。
 それとインスタントコーヒーもだな。
 温かいコーヒーも飲みたくなるし。
 そうなると俺の場合、砂糖とミルクも必須だな。
 調味料類が大分減って来てるし、野菜類も補充したいから、今日の夜辺りにネットスーパーで買い物するか。
 『おかわりだ』
 はいはい。
 フェルにチキンソテーのおかわりを作ってやりながら買い物リスト作っていく。
 フェルの数度のおかわりの後、小休憩をはさんで立ち上がる。
 「そろそろ行くか」
 俺は再びフェルと一緒に歩き始めた。
 もちろん道中は魔法の訓練をしながら。




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