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バグズ・ノート  作者: 御山 良歩
第一章 大森林
9/79

八話 スキルバーゲン

遅くなりました!

今回はいつもより長くなっております!

まあ、ほとんどスキルの説明なんですけどね!



『 存在進化(ランクアップ)が、完了しました 』


『 混沌百足(カオスセンチビートル)の、基礎能力が付与されます 』


『 能力(スキル)【僻地蹂躙】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【毒液生成】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【狂気の奇叫】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【異常なる生命力】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【従体生成】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【堅牢なる無傷鎧】を、獲得しました 』


 二回目の(強制)進化を終えた朝。

 前も思ったんだが、もうちょっと選択肢をくれるというということはないのだろうか?

 進化後の体はなんというか・・・凄かった。


 まず、前より巨大化した体。

 百足という名前から、長くなると思っていたんだが、百メートル以上はあるんじゃねえか?

 ちなみに、横幅は四メートル前後。


 次に、より堅牢とかした鎧のような外骨格。

 起きた時、好色豚(オーク)三匹が、地味に斧で殴ったり剣で叩いてきたりしていたが、擦り傷ひとつ出来ていなかった。ちなみに彼らは朝食になりました。

 うまー。


 最後、強化された力。

 丁度良さそうな山があったので、突進スキルなししてみたら、見事貫通しました。

 岩を口の牙で挟んでみた。

 結果・・・粉砕!

 なにこれ、最強モード?ちょっとウキウキするじゃねえか。


 おっと、新しい能力(スキル)を、忘れるところだった。

 称号も、なんか増えてるかな?



―――――――――――――――――――――――――


《種族》  混沌百足(カオスセンチビートル)・異常種


能力(スキル)》  【絶対捕食】【同属吸収】【麻痺耐性】【粘糸生成】【鋼糸生成】

【猛毒耐性】【鋼装強化】【超突猛進】【疾風怒濤(ドランク・トランク)】【覇激連突】【電子操作(エレクトロマスター)】【万象発炎(パイロキネシス)】【水流操作】【瞬間治癒(ハイパーヒーリング)】【大鎌生成】【首狩り】【四刃乱舞】【高速移動】【強靭なる生命力】【威嚇叫声】【無音殺害】【僻地蹂躙】【毒液生成】【狂気の奇叫】【異常なる生命力】【従体生成】【堅牢なる無傷鎧】


《称号》  【輪廻異常者】【不釣り合いな魂】【罪を背負う者】【屍喰い】【鬼殺し】【罠師】【下克上】【卑怯者】【森の主】


《加護》  無し


《祝福》  無し


―――――――――――――――――――――――――


 ギャァァァアアアアアア!

 昨日の蟷螂とか、存在進化(ランクアップ)のせいで、能力(スキル)がとんでもない数に!?

 お、落ち着け俺。とりあえず、説明を・・・。



【大鎌生成】:大きな鎌を体から生やすことができるよ。切れ味は、本人の実力次第だよ。


【首狩り】:首に鎌タイプの武器で攻撃を加えた場合、一瞬で切り落とすことができるよ。キャアアアアア!殺人鬼だ!!!


【四刃乱舞】:四本の鎌で、無数の斬撃を飛ばすことができるよ。あんまり飛ばないよ。


【高速移動】:目にも止まらぬ速さで移動できるよ。でも、少ししか使えないよ。


【強靭なる生命力】:蟲族特有の強靭な生命力だよ。体を真っ二つに切られても、頭が無事なら少しは生きていられるよ。生殺し?


【威嚇叫声】:相手をひるませる叫声を、出すことができるよ。体の構造的に見れば不可能だよね。


【無音殺害】:相手に見つかっていない場合、気配を完全に断つことができる。不意打ちにしか使えないよね。卑怯者!


【僻地蹂躙】:ありとあらゆる場所を走破できるようになる。あ、でも溶岩とか水の上とかは無理だよ。


【毒液生成】:ありとあらゆる毒を作れるようになる。麻痺毒でも、神経毒でも、媚薬でもなんでも作れるよ。


【狂気の奇叫】:相手を混乱させる奇声を出せるよ。どう混乱するかわからないから、うっかりすると全部自分に攻撃が向かってくるかも。


【異常なる生命力】:【強靭なる生命力】の強化版。首を落とされてもかなりの時間を生きてられる。まあ、結局生殺しの時間が長くなるだけなんだけどね。


【従体生成】:自らの従体を作ることができる。命令は絶対遵守。てか、命令ないと動かない。


【堅牢なる無傷鎧】:外骨格の鎧が無傷の場合、防御力が跳ね上がる。傷が付いたら、終わりだよ。


 

 やべぇ・・・数が多すぎて把握できない。

 とりあえず、一言―――強すぎだろ!

 なにこれ、俺一人いればもう、世界破壊できるんじゃねえか!?

 めんどくさいからやんないけど。

 称号の方は・・・



【卑怯者】:完璧な不意打ちで上位種を殺害した。せめて、能力(スキル)はやめておこうよ・・・。

       付属能力:不意打ち補正


【森の王】:森の王を殺したことによって、次期森の王に選ばれた。正々堂々戦えよ!

       付属能力:森にいる時のみ、全能力強化。


 

 うるせえよ!いいじゃねえか、なんか強そうだったんだし!

 称号のほうは名前はひどかったが、内容はそれなりだった。

 てか良くね?強くね?どれくらい補正されるかわからんが。

 よっし!早速効果を検証しよう。




          *




 というわけで、前回も来ました(滅茶苦茶に破壊した)川に移動。

 うん、前回の破壊痕跡がまだ生々しく残ってるね。また増やすけどね。

 それでは、実験に行くとしましょう!


 まずは、【大鎌生成】から。

 腕の位置は、特にわからないから適当に・・・発動!

 

 シャンッ!という音と共に紅い鎌が出てきた。

 大きさとか、どこから出すとかも決められるようだ。背中にビッシリとかもできた。

 気持ち悪かった。

 鎌から鎌を出すこともできるみたいだ。

 んん?・・・ということは。

 鎌から少し長い鎌を生成して、横に太くて短いのを生成し・・・完成!

 何を作ったか?もちろん・・・手さ!

 ちょっと物騒だがこれでもいちおう手!これで、いろいろとやれることが広がる・・・。

 おおそうだ。切れ味はどうかな。

 適当にあった木に狙いをつけて・・・スラッシュ!


 スパッ!


 えっ、なんか手ごたえないんですけど・・・。それに木、倒れてないし・・・。

 ちょっと、つついてみる。

 

 ザザ、・・・ドシャシャッ!


 ・・・結果、切れ味は良かったみたいです。シャレにならないレベルで。

 う~ん、他のを試すのが不安に・・・まあいいか!


 次、【首狩り】。

 獲物が無いので、次に向かう。


 次、【四刃乱舞】。

 森に向けてはなったら、大惨事が起こりそうな予感がするので、川に向かって発動。

 結果・・・川に大きな爪痕が残りました。

 あっぶね~森にやらなくてよかった。


 次、【高速移動】。

 目にもとまらないほど速く!瞬間移動!

 とはいかず、せいぜい一分ぐらい、素早くなった程度だった。

 これで、【疾風怒濤(ドランク・トランク)】をいれて、移動系は二つ目か・・・また合成できるかな?

 重複合成!イン、【疾風怒濤(ドランク・トランク)】、【高速移動】!

 おお!まさか、【高速移動】の速さで 【疾風怒濤(ドランク・トランク)】の時間持つとは。

 素晴らしすぎる成果だ。便利。


『 |能力≪スキル≫【疾風迅雷】を、獲得しました 』


 次、【強靭なる生命力】。

 これも試せそうにないな・・・同様の理由で、【異常なる生命力】も無理だしな・・・。

 そうだ、これも重複合成やってみるか。ついでに、【|瞬間治癒《ハイパーヒーリング≫】も入れてみるか。


 合成!イン、【強靭なる生命力】、【異常なる生命力】、【|瞬間再生≪ハイパーヒーリング≫】!

 

 ・・・結局、効果はわかんねえな。

 

『 |能力≪スキル≫【不死不滅】を、獲得しました 』


 ・・・なんかすごそうなアナウンスが流れたような・・・【不死不滅】って、確かに合成したらそうなるかもしれないけど・・・。


 気を取り直して次。【威嚇叫声】。

 早速発動。

 

 ―――シャアアアアアアアアアアアアッッッ!!!


 ・・・耳が痛い。自分の声なのに。

 しかも、今の声のせいで、川の魚が次々と気絶して浮かんできている。

 ・・・使いどころに注意だな。

 ちなみに、魚はスタッフ(つまり俺)がおいしくいただきました。 

 泥臭かったけど、うまい。そして焼きたい。


 次、【無音殺害】。

 だが、相手がいない!


 次、【僻地蹂躙】。

 上流のほうに、少し急な岩肌の道があったので、発動してみる。

 どんな道でもスーイスイ。どうやら、足に小さな結界みたいのを作り、その上を走ってる感じ。これ、便利認定。


 次、【毒液生成】。

 試しに、あらゆるものを溶かす猛毒を。

 結果、なめらかな穴ができました。いや、かなりつるつるしてる。落ちたら登れないんじゃねえの?


 次、【狂気の奇叫】。

 前回(【威嚇叫声】のこと)の二の舞になりそうだが・・・気にするか!発動!


 (ただいま、人間の言語では表現できない声が流れています)


 ・・・やっぱ、耳いてぇー・・・。

 効果は・・・想像を遥かに超えるレベルだった。

 なんと!『|緑鬼子憎≪ゴブリン≫』と『|好色豚≪オーク≫が手を組んで襲いかかってくるではありませんか!

 うう、あんなに仲の悪かった種族手を取り合うなんて・・・感動した。

 互いに連携のとれ合った攻撃、巧みなスイッチ。全てが・・・美しい。

 く・・・・これは・・・・


 カンカン!キン!


 ―――全部効かないんだけどね。

 【大鎌生成】と【四刃乱舞】。瞬殺!

 やっぱり、種族とかの差が歴然みたいだ。擦り傷すら出来てなかったし。

 それにしても・・・雑魚モンスターだったからよかったが、これ以上の相手の場合、これだけ連携されるとこちらが危ないかもしれない。封印指定だな。


 次、【従体生成】。

 発動した瞬間、大量の『鋼装巨蟲アイアントキャタピロス』が影から出てきた。

 サイズは、昔の自分の半分ぐらい。・・・弱そう。

 手加減して発動してみたら、『巨虫(ビックキャタピラー)』も出すことができた。

 この能力(スキル)は、自分よりランクが下のモンスターを作り出すことができるみたいだ。

 無限に生成出来る分、個々の力は弱いみたいだが。

 説明にも書いてあったように、命令が無いと動かない。後ろのほうで『緑鬼小僧(ゴブリン)』に一体襲われていたが、ぴくりとも動こうとしていなかった。


 最後、【堅牢なる無傷鎧】。

 これも、そもそも傷をつけることができない、というかしたくないので検証は無し。


 ・・・長かったな。それにしてもとんでもない量だった。

 早朝に開始して、太陽の傾きぐらいから推測してもう午後三時ぐらいか?

 ・・・水でも飲むか。

 そう思い、川に近づくと何か黒い物体が目の前に躍り出た。

 ま、まさか!ごき―――


 ガンッ!


 思わず振ってしまった鎌の手で、地面に叩きつけてしまった。

 よくよくみると、それはイニシャルGではなく、羽のついたヤゴみたいな虫だった。

 それにしても、どこに隠れていたんだろうか?

 この辺は、隠れる場所もあまりないし、地面から出てきたにしては音がなかった。

 ・・・食べればわかるかな?

 ちょうど、おやつの時間ということで、パリパリ。


『 能力(スキル)【同属吸収】が、発動しました 』


『 能力(スキル)【影忍び】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【刀羽生成】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【跳躍飛行】を、獲得しました 』


 ふむ、どうやらこの『薄刃影蛉(ウスバカゲロウ)』(仮)は、能力名からして影に入ることが出来るみたいだ。

 折角だし、他のも検証してみるか。


 まず、【影忍び】。

 この能力(スキル)は、其の名のとおり影に入ることが出来るみたいだ。

 やっほーい!逃げるときかなり使えるよこれ!

 逃げるような事態になったことないけど!


 次、【刃羽生成】。

 刀のような羽が出てきた。その辺の木で、試し切り。

 

 スパッ!・・・ザザザンッ!


 鎌にも劣らない切れ味でした。


 最後、【跳躍飛行】。

 これは、羽が有る場合、その羽を使って少しだけ空を飛ぶことが出来るみたいだ。

 跳躍して、そこから滑空するみたいな。

 勿論試します。

 アイキャンフライ!・・・失敗。

 くそ!ガッツ―――じゃなくて羽が足りない!てか小さい、羽!


 大空へ旅立つという夢は潰えたが、それでも【影忍び】という便利な能力(スキル)はてに入ったのでよしとする。


 よっし!もうちょっと能力(スキル)で遊んでみることにするか!





 ・・・色々やって遊んでいるうちに、もう日が沈んでしまっていた。

 いや~【影忍び】で森の影に隠れて、『緑鬼小僧(ゴブリン)』の前に出てきたときは、本当に反応が面白かった。

 だって、めっちゃ呆然として、空眺めたままだもん。

 まあ、その時に遠くで悲鳴が聞こえた気がしたが、駆けつけていっても誰もいなかった。

 やっと、人間に会えると思ったのに・・・。

 ・・・今度探せばいいか!

 そういうことで、自分に納得させ、今日は寝ることにした。


 明日は、遠出をするのもいいかな?


 

 

最後の方に出てきたスキルの解説。


【影忍び】:影の中にしのぶことが出来るよ。不意打ちがしやすくなったよよかったね。


【刀羽生成】:刀のように鋭い羽を作ることが出来るよ。でも、飛ぶのには向かないよ。


【跳躍飛行】:跳躍する勢いで、少しだけ飛べるよ。ほんの少ししか飛べないよ。


訂正

・スキル【尋常なる生命力】を【異常なる生命力】に変更しました。

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