昔々今よりずっと昔。
世界は少ない数の生き物と
また、少ない数の人とひとつの木だけだった。
時が経つに連れ生き物は増え、人も増えた。
人は殺すということを覚え、
仲間だった生き物を殺し始めた。
嘆いた木は今まで落としたことなかった
木の葉を落とした。
風に乗り木の葉は何百年何千年と彷徨った。
様々な思いを乗せ 彷徨った。
いつしか木の葉は言の葉と呼ばれるようになった。
言の葉からとり人は『言葉』を作った。
木の葉は今も彷徨う。
言の葉と名を変えても 木が枯れても
悲しみは消えなかった。
しかし
人は言の葉を喜びを表すものともして使った。
次第に木の悲しみは慰められていった。
木の葉はいまも彷徨う。
喜びも 悲しみも
苦しみも 愛も
たくさんの思いを乗せ。
永久に彷徨う。
゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜+..+゜
〇解説
これは詩というより物語だと思っています。
ちょうどいうならば、絵本。
読んでいきながら、その木を想像してみてください。
|