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小さく手をあげて、拝むような格好。

日本人だと公言しているようなものだからと知人には言われたんだけど、

染み付いた動作ってなかなか治らないよね?


「ぁ、ごめん。もうちょっとまってね。昨日狩りから帰ったまんまだった」


<装備切り替え>


ふわりっと全身の装備が光の粒子と化していき、装備が剥げていく。

うっすらとした光の粒子が身体を覆ったまま、再び濃くなり、身体に貼りつくようにして舞う

それが収まるとティセリアの格好が変わっており

ジーンズにシャツ、長い金髪は後ろに束ねて小さなリボンで留められている。


「ん~~~やっぱり鎧は肩凝るなぁ、このへんもリアルになったのかな。そんなリアルいらないっての」


両手を上げてぐっと背伸びして身体を逸らし、戻ってきた所で首をまわす。

くっ、おやじくさいとかいうな!!!

胸に余計なものが付いてるせいで、リアルで凝り性なのがゲーム内でもなんか、肩凝るんだよ!

そういえば、マッサージ屋とか風邪を引く?とかでリアル医者が診察してるとかも掲示板にあったような?

あとでチェックしてみるかな?

しかし、ゲーム内で風邪とか………切ない気がする。

………風邪薬ってゲーム内アイテムに無いし、どうするんだろう?

本当に風邪ひくようなら、栄養剤とか作れるはずだし作って置いてみるかな?

なんか本当に雑貨ありすぎの雑貨屋になってきているような………むしろよろず屋?なんでも屋?

ぁ、今なんか、便利屋みたいな方思い浮かんだ……


「んじゃ、装備つくりますか!……ん?どしたの???真っ赤だけど熱??」


「ひひゃぅ!?ふぁっっ!?ぁ、な……なんでもないれふっっ」


慌ててステップで後ろに回避して全力で否定されてしまった。

むぅ、この伸ばした手をどうすれば?


「風邪になるって話がでてるみたいだから、気をつけてね~んじゃ、装備つくろうかっっ」


「は、はい………(ぇと、気づいてないんだよね。ティセリアさん)」


インベントリから鍛冶用のハンマーを、銀行から金属類や革等を取り出してインベントリに移していく。

両手を少し間をあけて合わせるようにして


<創造(クリエイト)>


スキルが発動し、素材が光の粒子になって両手のひらの間に現れた球体へと吸い込まれていき、くるくると回り始める。

頭の中で革をなめし、金属を板や、チェーンに変化、変形させて、色を付けて組み合わせていく。

革をベースに薄い金属チェーンを貼りつけて革を重ねる。胸甲と肩甲、肘までを金属で作り出す。

いまルー君が着ている鎧の傷の付き方をみて、左肩に肩盾をつけていく。

小手は、革素材のみ手の動きを妨げない事を優先させ、左手の腕の部分の装甲を強化して小さな小手と一体型の盾をつける。

足は布と革を合わせたシンプルなズボン、靴は脛まで覆うブーツ、金属と革を併せてある。

形ができた時点で、固定させて、じっとルー君を見つめる。や、変な意味じゃなくて、対象認識してないと「関連」づけが………

ルー君と装備を「関連」づけて専用装備へと変える。


「あとは、カスタムスキルとかかな」


付与で受け流し強化を、魔術刻印で防御力上昇、耐久性上昇をさせていく。

カスタムスキルは専用装備なので一式発動にして補正をあげる。

気配察知、防御力補正、瞬発力上昇。


次は武器。

ショートソードから少し刃を伸ばしていく、ロングソードほどではない。

ナックルガードをカスタムで付け、更に大きく頑丈な物に変える。

これで重心補正をつけなくてよくなって刃が伸びるっと。

カスタムスキルは、切れ味をあげるエッジと受け流しをつけとこうかな。


「ふぅっっ………」


光が収まって完成した装備品がインベントリに収納されるのと同時に、スタミナが9割ほど減り

魔術刻印、付与をかけたせいでMPまでもが一気に減っていく。

日中の倦怠感に上乗せして、凄まじいまでの倦怠感が襲ってくる。

くらっと目眩がして、倒れそう………ぁ、やばいかも?


「ティセリアさん?!」


視界が歪んだ?下に倒れると思ったら瞬間に、何かに支えられる。

うぅ、MP減ると意識が朦朧とする???

身体を支えるモノにぎゅっと捕まる。


「ぅぁ………だめかも、ルー君ごめん、ちょっと床で寝るけど、ほっといて………」



少し短いですが、3話?に別れた1日がやっと終わります。

一週間目に突入するまでにどれぐらいかかるんでしょう orz


この後にルー君の視点での補足を書こうとしてしまいましたが

視点変更が~とか言われる事が多いのでぐっと、自重しました。

ナチュラルに書こうとしてしまうのが危険ですね orz

ちなみに、装備変更は手動(リアルな着替え)とクイック変更があります。

ティセリアがしたのがクイック変更で

予備装備に登録した装備に着替えられます。

魔法少女なんかの変身シーンを想像してもらえると、ルー君が真っ赤な理由がわかります。

男でない限り、女性プレイヤーは鎧や鎧の下に着るインナーアーマー

なんかとわけて別々に着替えることで見えないように工夫しています。


前話にでてきた審判ジャッジですが、

GMではない、普通のプレイヤーの投獄権利持ちとかいう感じの設定です。

5人以上の審判の同意が必要だとか、GMのように強制連行ではなくて

ユーザーが牢屋に移送できるようになるとか色々規制と責任はつきます。

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