御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達が訪れたのは寒い国でした。
「雪が酷くなって来た。宿屋を探そう」
孫左京が走り出します。
「お前も仕事しろ!」
とぼけるリックを蹴飛ばす蘭です。
「にゃん! 動物虐待にゃん!」
リックが涙目で抗議します。
「お前は妖怪だろ!」
蘭の踵落としが炸裂します。
「お師匠様」
亜梨沙が大きめの笠を樹里に被せます。
「ありがとう、亜梨沙」
樹里が笑顔で言うと亜梨沙は照れました。
「きゃ!」
突然の突風に蘭の腰蓑が捲れ、亜梨沙のスカートが翻ります。
「ブブ!」
馬の馨が鼻血を噴き出します。
「エッチな風」
亜梨沙が言った時です。
「旅の坊主、儂の糧となれ」
突然、虎の顔をした妖怪が現れました。
「伊達直人さんですか?」
樹里が尋ねます。
「誰がチビッ子ハウスだ!」
妖怪が切れました。
「我が名は虎大王だ!」
「では私はツケメンで」
樹里が言います。
「その大王じゃねえ!」
妖怪はまた切れました。
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