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兎追いしあの山
第八十九話 兎出現編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 草原の端にある村で化け兎退治を頼まれた樹里一行。

 まずは子供達がいる洞穴に行きます。

「亜梨沙と蘭はここで子供達を守ってくれ。俺と馨で兎退治に行く」

 孫左京が言うと亜梨沙が、

「あの猫も連れて行ってよ」

と囁きます。左京はリックを見て、

「役に立たないよ」

「いいから!」

 亜梨沙がうるさいので左京はリックを連れて行く事にしました。

「行くにゃん」

 リックは馨の背の樹里の前に陣取っています。

「てめえ!」

 左京が怒りますが、

「お猿さん」

と樹里に微笑まれ引き下がります。

「お師匠様」

 リックは樹里に擦り寄ります。

 左京は爆発寸前です。

 

 左京達は草原の反対側に来ました。

「む?」

 すると一羽の可愛らしい兎が現れました。

「みゅ」

 妙な鳴き声です。

「もしかして」

 樹里が言いかけると左京が、

「気をつけて下さいね。内容によってはオランダの絵本作家に訴えられますので」

と釘を刺しました。
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