御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は妖怪に殺された烏鶏国の国王の霊と話しています。
「何故戻りたくないのですか?」
「王妃が怖いからです」
樹里はキョトンとしました。国王は涙ぐみます。
「あの女は王妃になる前は優しい女でした。ところが王妃になると遂に本性を現したのです」
「黄色い悪魔になったのですか?」
樹里が尋ねます。
「誰がタイガーマスクだ!」
古過ぎてわかりにくいボケと突っ込みです。
「ですから戻りたくないのです。このまま冥府にいさせて下さい」
国王は深々と頭を下げます。
「妖怪はこの国が乱れているので入れ替わったと言っていましたが?」
樹里は話題を変えます。
「そうです。でも国が乱れたのは私のせいではありません。王妃の浪費が原因なのです」
「パンがなければお菓子を食べればいいのにと言ったのですか?」
樹里が笑顔で尋ねます。
「誰がマリー・アントワネットだ!」
国王の霊は疲れていました。
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