御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
獅子魔王は飼い主の文殊菩薩様に折檻され天界に連れて行かれました。
井戸の周りには王妃と王子も来ています。
「今から私が陛下と会って参ります」
樹里が言うと王子が、
「私も一緒に」
「井戸の中は冥府の入口です。仏法者以外が入ると冥府に連れて行かれます」
樹里は王子に言います。
「お師匠様がまたまともな事言ってる」
亜梨沙と蘭は驚愕しています。
「では」
樹里は一人で井戸に入りました。
孫左京は心配でたまりません。
(冥府にも変態がいて……)
止まったばかりの鼻血がまた噴き出します。
樹里は井戸の底に降りました。そこは暗くて何も見えません。
「烏鶏国の国王陛下はおいでですか?」
樹里が声をかけました。
「ここに」
ボウッと国王の霊が現れます。
「貴方は死すべき人ではないのに冥府に落ちました。私と共に戻りましょう」
と樹里が言うと、
「戻りたくないです」
国王は首を横に振ります。
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