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第七百四十九話 第六天魔王の影編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。

 樹里の禁じ手の飛竜杖であっさり決着がついてしまいました。

 孫左京が知ったら号泣しそうです。

「都に行きましょう。兄上が危ないのです」

 大海人皇子が言いました。

「そうなんですか」

 樹里達はすぐさま飛鳥の都に向かう準備をしました。

 その時でした。

「どの時ですか?」

 樹里が地の文に訊きました。

 あのですね……。

 地の文が困っていると、

「大儀である、御徒町樹里」

 どこからか声が聞こえました。

「どちらさまですか?」

 樹里が尋ねます。

「我は第六天魔王である」

 声が言いました。

「ご出産おめでとうございます」

 樹里が言いました。

「その麻央じゃねえよ!」

 声は切れました。

「どういう意味だ?」

 いつになく真面目な顔の鴻均道人こうきんどうじんが言います。

「両面宿儺の力は我がもらったという事だ」

「何ですって!?」

 蘭と鉄扇公主が皇子を庇いながら叫びました。
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