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第七百二十九話 飛騨の国を偵察編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指していましたが、今は東に来ています。

 樹里一行は飛鳥の都を発ち、飛騨の国に来ました。

「竜鉄也さんはいますか?」

 樹里が尋ねます。

「竜さんは去年お亡くなりです」

 蘭が項垂れて言いました。

「そうなんですか」

 さすがの樹里も悲しそうに応じます。

「安らかにお眠りください、ゴリさん」

 樹里は手を合わせて言いました。

「その竜さんはまだ生きてます!」

 蘭が慌てて言いました。

「そうなんですか」

 樹里は笑顔全開になりました。

 樹里達の乗る大型きんと雲は地上に降りました。

「偵察に行って来ます」

 孫左京と美子めいずと牛魔王は上空から露津狗と馨と河東真君は地上から偵察です。

「待って、私も行く」
 
 亜梨沙が露津狗に乗りました。

 馨は蘭が乗ってくれないかと思いましたが、

「早く行きなさいよ!」

と言われ、悲しそうに駆け去ります。

「楽園じゃな、ここは」

 鴻均道人こうきんどうじんは嬉しそうです。
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