御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は龍の馨に乗り宮殿を飛び立ちます。
「行って欲しい所があります」
「はい」
樹里は夢で国王が告げた井戸を探しました。
「井戸の中にある国王のご遺体を運び出すのです」
「ええ?」
馨は龍のクセに蛇と死体が苦手なのです。
「あそこです」
宮殿の裏庭に井戸があります。
馨は仕方なく井戸の前に降りました。
「待っていたぞ、坊主」
するとそこに国王に化けた妖怪が手下をたくさん連れて現れました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔で応じます。
「何がおかしい!?」
妖怪が切れます。
「国王の遺体は渡さぬ。お前達も冥土に送ってやる」
妖怪は正体を現しました。昭和のコントのこそ泥のような顔です。
「メイド喫茶ですか?」
樹里が尋ねます。
「この時代にそんなものあるか!」
妖怪はまた切れました。
「ところでこそ泥さん」
樹里が言います。
「誰がこそ泥だ! 俺の名は獅子魔王だ!」
妖怪は更に切れます。
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