御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
蘭と王子と樹里と馨はすっかり歩兵部隊に囲まれています。
「愚か者めが。お前達の企みなど、我らに筒抜け。引っ立てろ」
偽の国王が命じます。しかし王子が、
「貴様ら、この私に縄を打つのか!? 恥を知れ! それでも烏鶏国が誇る歩兵部隊か!」
と怒鳴ると、歩兵達は尻込みしました。偽国王は舌打ちして、
「おのれ」
と姿を消しました。
「さすが王子様」
蘭が目をウルウルさせて言います。
「いや、安心するのはまだ早いです。ここで待ち伏せされたという事は」
「左京達も危ない?」
蘭が呟きます。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「おーい」
そこへ亜梨沙と左京が走って来ました。
「無事でしたか」
「王子達こそ、ご無事で何よりです」
左京はそこまで言って樹里がいるので仰天します。
「どうしてここに?」
樹里は、
「歩いて来たからです」
「そういう事ではなくてですね……」
左京は脱力しました。
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