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獅子魔王だあ!
第六十八話 王子の威厳編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 蘭と王子と樹里と馨はすっかり歩兵部隊に囲まれています。

「愚か者めが。お前達の企みなど、我らに筒抜け。引っ立てろ」

 偽の国王が命じます。しかし王子が、

「貴様ら、この私に縄を打つのか!? 恥を知れ! それでも烏鶏国が誇る歩兵部隊か!」

と怒鳴ると、歩兵達は尻込みしました。偽国王は舌打ちして、

「おのれ」

と姿を消しました。

「さすが王子様」

 蘭が目をウルウルさせて言います。

「いや、安心するのはまだ早いです。ここで待ち伏せされたという事は」

「左京達も危ない?」

 蘭が呟きます。

「そうなんですか」

 樹里は笑顔全開です。

「おーい」

 そこへ亜梨沙と左京が走って来ました。

「無事でしたか」

「王子達こそ、ご無事で何よりです」

 左京はそこまで言って樹里がいるので仰天します。

「どうしてここに?」

 樹里は、

「歩いて来たからです」

「そういう事ではなくてですね……」

 左京は脱力しました。
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