御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京と美子はこっそり世無蛾屡弩の背後に回り込みます。
「おらあ!」
左京が如意棒で殴りかかります。
「愚かな猿よ」
世無蛾屡弩が言いました。
「何!?」
世無蛾屡弩の黒い身体から、ヌッと何かが飛び出して来ました。
「ぐおお!」
それは三つの頭の巨大な犬です。
左京の十倍程の大きさです。
「ひい!」
相手が犬とわかりビビる左京です。
「ビビってなんかいねえぞ」
強がる左京ですが、足が震えています。
「毛屡辺魯棲ね?」
美子が犬を見て言いました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「地獄の番犬と言われている最強の犬だ」
狼の露津狗が言います。
「でも、狼の方が強いんでしょ?」
亜梨沙が尋ねました。
「当然だ!」
燃える露津狗です。
「がああ!」
力を解放し、巨大化しました。
「凄いわ、露津狗、大きい」
誤解をされそうな亜梨沙のコメントです。
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