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鷺侘と鷺基
第六百九話 鷺侘、欧殿と再会する編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 鷺侘達は欧殿の使者の素久琉堵すくるどと共に欧殿の宮殿に到着しました。

「よう戻った」

 玉座の間の椅子に座った欧殿は以前と変わらず、巨大で強大です。鷺侘達は欧殿の前に跪き、

「お懐かしゅうございます」

「其方達も変わりないようで安心した」

 欧殿は言いました。そして、

「話がある」

と鷺侘を呼びます。鷺侘は鷺基と顔を見合わせてから、

「失礼致します」

と欧殿のそばに行きました。

「お前達は下がれ」

 欧殿は鷺基達を玉座の間から下がらせました。

「欧殿様、これは如何なる事でしょうか?」

 鷺侘は驚いて欧殿を見ました。

「お前だけに伝えたい事がある」

 欧殿は言いました。

 

 鷺侘達を追いかけた元始天尊と霊宝天尊は道に迷っていました。

「ここはどこかの? ヒック」

 霊宝天尊は酒臭い息で言いました。

「そんな事わからん」

 元始天尊は逆ギレしました。

 頭に手を当てて項垂れる弟子の男の子です。

 
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