御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
天狐は蘭を見て、
「其方はかつて天界で近衛大将を任ぜられていたのであったな」
「はい」
蘭は硬直が解けて天狐を見ます。
「ならば、下界に落ちて後、其方は己を磨く事をしたか?」
天狐の鋭い指摘に蘭はビクッとしました。
「その事を責めておるのではない。生きるとは、日々精進なのだ。それを忘れるなよ」
天狐の言葉は厳しいものですが、その顔は慈愛に満ちています。
「ありがとうございます」
蘭は自分の傲慢さを恥じました。
「やっぱり天狐しゃんは素晴らしい女性にゃん」
リックが遊魔の踵落としをかわして言います。
「さすがよのう、天狐。ならば、我らが何故参ったのかも見抜いておるな?」
鴻均道人が言います。
「無論です、道人様。伏羲の居所をお知りになりたいのでありましょう?」
天狐はお尻を触ろうとした道人の手をはねつけます。
唖然とする孫左京達です。
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