御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
狐道という異空間に隠れた千年狐狸精を燻り出すための秘策を樹里が思いついたようです。
「鷺侘さん」
樹里は鷺侘達に耳打ちをします。
それを羨ましそうに見ている孫左京です。
「馨さん」
樹里は馨にも耳打ちします。
馨は恍惚とした表情になります。
「頼みます」
「はい」
鷺侘達は一斉に飛翔します。
馨も飛び立ちました。
「何だ?」
左京はイライラします。
「左京、私が囁いてあげようか?」
亜梨沙が言うと、左京は、
「断わる」
と即答です。亜梨沙はムッとしました。
「お師匠様、俺には?」
左京が言いました。
「ありませんよ」
樹里は無情にも笑顔全開で言いました。
左京は唖然とします。
「露津狗さん、亜梨沙さん」
樹里は二人に耳打ちします。
既に真っ白に燃え尽きそうな左京です。
「合点だ!」
亜梨沙は嬉しそうに露津狗と走り去ります。
「お師匠様、何が始まるのですか?」
蘭が尋ねました。
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