御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京がいきり立っていると、霊宝天尊が、
「ここは儂に任せよ、猿。お主は狐退治の時力を出せ」
「何でだよ!」
樹里を愚弄された左京は納得がいきません。
「まあ、見ておれ」
霊宝天尊はどこからだしたのか、大きな酒樽を抱え、中の酒を飲み干します。
「うえ」
見ていた亜梨沙が酔っ払いそうです。
「このジジイ、ふざけおって! そんな状態で我らと戦うつもりか?」
九頭雉鶏精が嘲笑います。
「減らず口もそこまでじゃ、鶏」
霊宝天尊の目が鋭くなります。
「私はキジだ! その呼び方、許さぬ!」
九頭雉鶏精は激怒し、翼を広げます。
「は!」
九頭雉鶏精が羽ばたく前に霊宝天尊はその懐に飛び込んでいました。
「速い」
蘭と鷺侘が目を見張ります。
「てい!」
霊宝天尊の掌底が九頭雉鶏精の鳩尾に炸裂しました。
「ぐべ!」
九頭雉鶏精は吹き飛ばされます。
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