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千年狐狸精
第四百三十九話 九頭雉鶏精の力編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 樹里達の前に九頭雉鶏精きゅうとうちけいせいが現れました。

 見た目は美人ですが、妖怪です。

「彼女は千年生きたきじの妖怪です」

 男の子が言いました。

「子供新聞ですか?」

 樹里が尋ねます。

「その記事じゃねえよ、坊主!」

 九頭雉鶏精が切れます。

「何でもいいよ、妖怪!」

 孫左京が仕掛けます。

「ああ、不用意に近づいては!」

 男の子が叫んだ時、左京は全身を羽で刺されていました。

「ぐうう……」

 石猿の左京に刺さるとは、相当な羽です。

「おのれ!」

 鷺基と鷺侘と薔鏤鬼吏(ばるきり)達が矢を射ます。

「無駄だ!」

 九頭雉鶏精は羽で矢を跳ねつけてしまいます。

「ならば!」

 蘭が竜巻攻撃をしますが、

「温いわ」

 九頭雉鶏精は両腕を翼に変えて風を起こし、竜巻を消しました。

「弱過ぎるぞ、お前達。本当に第六天魔王を退けたのか?」

 九頭雉鶏精はニヤリとします。

「畜生」

 左京は歯軋りしました。
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