御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
鉄扇公主から芭蕉扇を託された樹里は弟子の亜梨沙と蘭が待つ火焔山の麓に戻りました。
ヘロヘロな亜梨沙と蘭が笑顔になります。
「芭蕉扇を借りて来ました」
樹里が笑顔全開で言います。
「左京はどこですか?」
亜梨沙が尋ねます。
「わかりません」
それも笑顔で答える樹里にゾッとする亜梨沙と蘭です。
「山を鎮めますね」
樹里がブンと左手に持った芭蕉扇で扇ぐと噴火が収まりました。
「おお!」
周囲の温度が下がり過ごし易くなりました。
「私も一つ欲しいわ」
亜梨沙が言います。
「こっちは偽物ですから本物だけ返せばいいでしょう」
樹里が言います。蘭が、
「こちらの方が本物のように見えますけど」
と樹里の右手の芭蕉扇を指差します。
「そうなんですか」
「さっき噴火を止めたのはこっちよ。こっちが本物でしょ?」
亜梨沙が口を挟みます。
「うーん」
結局どちらが本物かわからなくなってしまいました。
小説家になろう 勝手にランキング
拍手ボタン
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。