御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里と石猿の孫左京は、牛魔王と共に鉄扇公主のいる芭蕉洞に行きました。
「何しに来た、このバカ亭主!?」
公主は芭蕉扇を振りかざして凄みます。
「わああ、ごめんなさいィッ!」
牛魔王は借りて来た猫より大人しく引き下がります。
「あんた!」
公主が樹里を睨みます。
「よくもうちの宿六を誑かしてくれたね?」
公主が芭蕉扇で扇ぎます。
「うわああ!」
左京達は全員その風に飛ばされてしまいました。
「え?」
公主は呆然とします。樹里は飛ばされていません。
「どうして吹き飛ばないんだ?」
公主が激怒して言いました。樹里は笑顔全開で、
「芭蕉扇は私が持っているからですよ」
「はあ?」
意味がわからず唖然とする公主です。
「それは偽物だよ。何を言っているんだ」
公主が鼻で笑うと、
「そうなんですか」
樹里がブンとその偽物で扇ぐと、
「ひえええ!」
と公主が洞窟の奥まで飛ばされてしまいました。
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