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黄風大王
第三百七十九話 黄風大王現る編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 樹里は砂嵐の最中に誰かに攫われました。

 気づくとどこかの洞窟の中です。

 目の前に茶色い毛に覆われた顔の妖怪がいます。

 顔はフェレット風ですが身体はマッチョです。

 でも名前はヴォ○フではありません。

「目が覚めたか」

 妖怪はニヤリとしました。

「どちら様ですか?」

 樹里は笑顔で尋ねます。

「少しは狼狽えろ!」

 妖怪は切れました。

「そうなんですか」

 尚も笑顔の樹里です。

「わが名は黄風大王こうふうだいおう。お前を食って不老長寿になる」

 黄風大王はドヤ顔で言いますが樹里は笑顔のままです。

「驚けよ!」

 大王はまた切れました。股が切れた訳ではありません。

「ところで豆腐大王さん」

「誰が健康食品だ!」

 更に切れる大王です。

「ここはどこですか?」

 樹里はまた尋ねました。

「ここは黄風嶺黄風洞こうふうれいこうふうどうだ」

「豆腐の豆腐堂ですか?」

「違う!」

 大王は倒れそうです。
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