御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
璃里が業火に焼かれる寸前に何かがそれを遮ります。
それはあの巨大なサイ、部秘模洲でした。
「部秘模洲様!」
璃里が歓喜の声を上げます。
「何と……。何故うぬが邪魔をするのだ、部秘模洲?」
魔王が眉をひそめます。部秘模洲は、
「知れた事。彼女は我が愛する女性。璃里に危害を加える者は、誰であろうと許さぬ」
魔王は歯軋りして退きました。
別の魔王が鷺侘に迫ります。
「がああっ!」
そこに狼の王の俯炎驪琉が現れます。
「ぬう!」
魔王は驚いて止まります。
「我が臣下を殺す事は許さぬ」
俯炎驪琉は露津狗を見下ろし、
「今こそ我が一族の秘術を使うぞ、露津狗」
と言い、露津狗に同化しました。鷺侘は呆然として見ています。
「ふあっ!」
露津狗が目覚め、魔王の一体に噛みつきます。
「ぐうおっ!」
魔王は身をよじって露津狗を振り払おうとしますが露津狗は離れません。
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