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六耳獼猴
第三百九話 孫左京の怒り編
 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。

 六耳獼猴ろくじびこうは子供の攻撃で消えてしまいました。

「自分が弱くなっている事を自覚しないとは、愚か過ぎる」

「てっめえ!」

 左京がいきなり攻撃開始です。

「てめえ、よくもよくも!」

 如意棒を高速回転させ、子供に迫ります。

「ぬう?」

 その迫力に子供は飛翔しました。

「何だ、こいつ?」

 彼には意味がわかりません。

「がああ!」

 左京は巨大化し、子供を殴ります。決して児童虐待ではありません。

「ぐお!」

 子供はその衝撃に驚きました。

(バカな……。何だ、この力は?)

「もう一発!」

 しかし、左京の渾身の拳は空を切りました。

 子供は逃げたようです。

「お師匠様、すみません、仇を討てませんでした」

 左京は樹里が死んだと思って怒っていたようです。 

「そうなんですか」

 樹里が笑顔全開で言いました。左京は唖然とします。

 そして六耳獼猴が死んだ事を知りました。

 左京は歯軋りしました。
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