御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫右京の出現で樹里の弟子達は次々に敗れました。
そして左京までもが右京に倒されたのです。
竜の馨は父である西の龍王の元へと樹里達を連れて逃げました。
西の龍王の答えは、
「そやつは恐らく、六耳獼猴だ」
「何者なのですか?」
馨が尋ねます。西の龍王は、
「天界の太上老君の弟子だった猿よ。実力は孫左京を遥かに上回る。あやつは相手の術を全て盗んでしまうのだ」
苛烈な気性のため太上老君に破門され、術を封じられたのだそうです。
「太上老君の封印が破られたとは思えぬ。天界の誰かが裏で手引きをしたのだろう」
西の龍王は馨を見て、
「儂はこれから天界に行く」
馨は驚きました。西の龍王をそこまで恐れさせる敵の存在に。
「いくら孫左京が秘術を尽くして戦ったところで六耳獼猴には到底勝てぬのだ。天界の助けを借りるしかない」
「そうなんですか」
樹里は笑顔で応じました。
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