夫17
疲れている―――――。
学校とお婆さんの看病、そして決まらない就職。
由香里の精神は、ギリギリの状態のようだ。
由香里・・・。
「結婚しよう」
俺は、以前から考えていた言葉を口にする。
由香里は戸惑いながらも、俺の手を取った。
ああ・・・。
この瞬間を、俺は待っていた。
感動に身体が震える。
「幸せにするよ」
今度こそ、必ず。
由香里は俺の目を見て、泣きながら微笑んだ。
お婆さんは俺と由香里の結婚を喜んでくれた。
由香里が高校を卒業したら、すぐに籍を入れる事にした。
「由香里・・・、お母さんにも報告しに行っといで」
「・・・・・うん」
由里子・・・。
あの場所・・・か。
由香里と初めて会ったのは、あそこだったな。
由香里と出会ってから、あの場所には一度も行っていない。
その必要が無くなったから。
俺と由香里は、次の週末に墓参りに行く約束をした。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。