第十九話 再開
雪徒は一人、司令部内部に潜入し明日香を捜してした。
だが、何処にもいない。
「……明日香」
彼は小声で呟く。
後は目の前の部屋を調べるだけだ。
もし、そこに明日香が居なければこの一年が全て無駄になってしまう。
「おい! いたぞ!!」
日本兵士が三人がこちらに向かってくる。
「……悪いが、邪魔しないでくれ」
先頭にいた兵士Aの懐へ潜り、回し蹴りで決める。
兵士Bが銃を向けるが、兵士Aを盾にそのまま兵士Bへと突っ込んだ。
「……こいつ!」
兵士Bは兵士Aの下敷になって動けなくなった。
「クソ! 死にやがれ!!」
兵士Cが銃を撃つも銃身がずれているのか、手が震えてるのかして一発も当たらない。
「…………? どうした、当たってないぞ?」
彼は即座に銃身を掴み、腹部を2、3発殴り、投げた倒した。
すると、兵士Cは気絶した。
「情けない……。 それよりも、早く明日香を捜さないと……」
ドアの電子ロックを手早く解除し、すぐさまドアを開ける。
「…………!!」
そこには、目隠しされ拷問器具に架けられている佐伯 明日香の姿があった。
「あ、明日香!?」
急いで駈け付け、目隠しと拷問器具を外し、呼び掛ける。
「……雪徒さん……なの?」
彼女の意識は朦朧としており、視覚では本人だと確認できないようである。
「そうだ、お前の彼氏の白馬 雪徒だ……」
「……雪徒さん、騙して……ごめんね?」
「何したって、お前は俺の彼女だ!」
「記憶、返さなきゃね?」
「……今はまだいい、早く行こう」
「……でも今のままじゃ、白馬 由氷に負ける」
「兄貴か!兄貴が居るのか?」
「……はい」
とりあえず、雪徒は彼女を抱えて、舞桜へと戻った。 |