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空に堕ちた
作:明朱



第十話 極秘軍事会議


 国会議事堂の地下に特別に建設された極秘裏の会議室。
その薄暗い室内で、数々の討論が議員達によって展開されていた。
「このままでは日本の未来はないと思うのですが?」
一人の新米議員が発言する。
それに対し、最高議長である松永が現在の状況を説明する。
「今、日本は圧倒的に他国より技術が進んでいる。現に、三日前、露軍艦隊が我が軍の大和撫子に壊滅させられている。どういう威厳でその言葉を発した?」
「第二次世界大戦の当初は、こちらが圧倒的に有利でしたが、米、露軍の原子力爆弾で瞬時に壊滅。……このままでは、あの惨劇の二の舞になるのではないのか? と思っているのです」
新米議員も負けず劣らず自分の意見を述べる。
「安心したまえ、今回はこちらが切り札を用意している」
松永のその言葉に食い付いてきたのは副議長の立花であった。
「その切り札とは?」
「彼だよ」
薄ら笑いを浮かべ、そう言った。
「白馬少佐か? だが、彼にはまだそんな事が出来るはずが……」
議長の自信溢れた言葉は立花には到底理解出来なかった。
「覚醒の時期が近付いている」
「……何故、解るのかね?」
「オリジナルがトランスしたという情報が諜報部から報告、書類提出された」
「プロトタイプが……か?」
「あぁ、そう言うことだ」
立花は確信した。この国は彼に潰されると……。
「……議長、質問があります」
「何だね?」
先程の新米議員が再び、抗議の声を上げる。
「たかが、PF一機で何ができるというのですか?」
「その事項に関しては黙秘権を行使する」と冷静に対処する。
「それでは、国民の不満が高まるだけです!!」
机を叩き、新米議員は立ち上がった。
「……やれ」
銃声が室内に反響する。
「やっと大人しくなったか……」
死体が床に崩れ落ち、鮮血がその床に広がる。
そして、抗議する者もいなくなり、極秘議会は静かに閉会された。












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