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脇役ですけどオニギリに転生しました!? 作者:幼名
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プロローグ-最初って雰囲気作りが大事だよね!-

ある男は、病に冒されていた。

ある男は、夢を見ながら探していた。

ある男は、本能に従い世界を滅ぼそうと動いた。

ある男は、精霊を守る為に愛に身を落とした。



全ては『おにぎり』から始まる物語。



男達はそれぞれの為にあるモノを求め、喰らおうともがきにもがくのであった。









へいゆー、白飯いかーが?



え?

いらない?



えー、美味しいのに。

いらないなら、僕が食べるよん。

涎が出てて大変なんだよ、待つの。



さーて、いただきまーす。



「………………………あふ、はぁはぁ、まじうめぇ」



おにぎり、うめーな。

うめーうめー。

なんで米って美味いんだろうな。

不思議だよね、マジで。



米って賞味期限ってないのかな?



んー、どーでもいい疑問だけど気になる。

後で家に帰ったら調べよう。


気になったらすぐに検索とかして調べられる科学の結晶であるスマホね、家に忘れてきたのさ。

つまり、手元に無いわけでね。



ほんと、僕ったら、ドジなんだから!




う。







う、う、う。







うっ、う。







うっぷ。





おえええええええええぇぇぇぇぇ。



米ちゃん、吐きそうになるぐらいに自分が気持ち悪く感じたわ。

うわ、鳥肌立ったよ。




まぁ、しかし、米は甘くて美味いのぉ。

はぁ、うまい。



「おい、シゲル、転ぶなよ」

「やまちゃんちゃんこ、僕は転ばないよぉん」

「お前さ、意外と運がめっさ悪いから、気を付けろよな」

「おーけーおーけ」

「真面目に俺の話を聞け」

「きいてるよーん」

「ムカつくな、本当」

「ふへへ、やまちゃん、余りイライラしてると禿げるよ」

「誰の所為でイライラしてると思ってんだよ」

「ごめんめん」



我が友、山口健太郎は何て心配性なのだろうか。

しかし、それほどに僕を思っているという訳かな。



ぐふふふ、嬉しいねぇ。



でもさ、山ちゃん、僕のところにいるのはいいんだけど女子の視線が怖いの。

僕、きゃああああって叫ぶレベルに恐ろしい女子の視線を独り占めしちゃってるのよ、うふ。


やぁん、ほんと嫉妬深いんだから。

これだから、豚になった雌ちゃんは駄目なんだから。



きゃはっ。




はぁ、まぁ、山ちゃんさ、顔面偏差値がやべーくらいに高いんだよ。

マジでモテるの。

性格が悪いんだよな、意外とさ。


なんだろ、腹黒いの?

ドドドSなの?

馬鹿なの?

天才なの?


よく分かんないけどね、山ちゃんね、こう言ってたのよ、どこにいるかも知らん、お姉様方、お兄様方。



「自分に酔いしれた女が勘違いして俺に告白してくんのってマジうざいというか、笑い話にしかなんねーわ」

「は?自分の顔見てカッコイイって思うのがナルシスト?じゃあ、自分の顔見てブスだって思うのはブスシスト?」

「変態じゃないって否定して叫んでるのが既に変態なんだよ。顔見てみろ。大口開けた顔、まじ変態だろ」

「俺が性格悪いのは生まれた瞬間からだ」

「生きてるのが恥ずかしいなら、生まれた姿で外を歩ってみろ。まじ、自分が生きてる中で恥ずかしいから」

「過去?そんなもん、捨てた」

「右向いてみろ。次、左を向いてみろ。なんもねーだろ?じゃあ、前向け。俺がいるだろ?」



意味わかんないよね?

うん、僕もわかんない。


この台詞集は、とーっても僕の頭に残ってたから、紹介しただけだよ。

はぁ、山ちゃんは何か存在自体が面白い。


信用信頼は勿論、してるさ。

だって筋が通ってるもんね。



山ちゃんの将来の夢は、「お婿さん」。

ついでに僕の将来の夢は、「顔芸が出来る声優」。



意外だよね、山ちゃんの夢ってさ。

殺し屋とかやるのかなって思ってたんだけど、まさかお婿さんが夢だなんて思ってもみなかったや。


やべぇ、人って中身と外見を合わせて判断しちゃあ、いけないのぉ。

お婿さんとか、ぶふっ。

うーけーる。



でも、人の夢は応援しないといけないよね。

よし、応援しよう。



そうだ、いろんな種類の婚活パーティーにいつか、山ちゃんと一緒に出ようかな。

今の山ちゃんをお婿さんにする度胸を持つ女の子なんていないもんな。


あはー。



「まだ米食ってんのか?」

「あん、だって美味いんだもん」

「そのさ、米に対してだけの変態加減、どうにかなんないのかよ」

「変態加減?僕の火加減は、弱火だよ」

「強火だろ」



変態じゃないのに変態って山ちゃんは、罵るのね。

なんてドドドドSなのかしら。

ほんと、いけずな子なんだから。



「変なこと考えてねーでさっさと教室に行くぞ」

「変な所で真面目だー」

「うるせぇ、次の授業は英語でYAMADA先生のだから、俺は外せないんだよ」

「YAMADA、あのエセ中国語を喋る外国の先生か」

「あぁ、ほら、チャイムが鳴る前に動け」

「へい、五分前行動」



あーん、デートの時、集合場所で五分前に待つのが男よね。

女の子は後から来るタイプがシチュエーション的には大切よ。


サバサバーノ、ツメターイノは僕のタイプじゃない。

優しく包んでくれる子がタイプだよ。



さて、急ぐか。



「待ってよ、山ちゃんこ」


階段って急いで降りると危険なのよ。

でも、焦るわ。

急かされると焦るんだよな。


「ちゃんこじゃねーよ、タラタラしてないで行くぞ」


ちょちょちょ、ちょ、待てよ。

待って待って。

早い速すぎる。


「待って待っててばって…」


長いズボンが引っかかる。

ちょ、どしよ。


「あ……」



あー、滑った。


ちょっ。


やべぇ、階段踏み外した。


これ、やば。


フーラーグは既に立っていた。

あーん、天国か地獄か。


んー、こりゃあヘルだな。


卒業式で様々な思い出が流れるよりも長い思い出が頭を駆け巡ったわ。


「おい、しげ!!」


走馬灯の次に頭を吹っ飛ばせるんじゃないかというくらいの衝撃。

もう声が出ないほどに痛い。

鈍ぃ感じの痛みが広がっていってるわ。

ぜってー、頭から血が出てるわ。


「しげ、しげ!!!」


あー、山ちゃんの声が聞こえなくなっていくわ。


ぼかぁ、死ぬんだ。

ほんと、おらぁ、馬鹿だ。

馬鹿たれだぁ。


死にたくねーよー。

わーん。



「しげぇぇえええええええええええええ!!」



アニメでは、仲間が死ぬシーンで僕は必ず泣いていたよ。

というか、もう頭が動かへん。

あの世に行く準備が出来たのか。



お母さん、お父さん、ごめんね。

親不孝な息子でさぁ。



それでは、シゲル、逝きまーす!!!











加藤シゲル。


おにぎりを2個、食べた後に階段を踏み外し、死亡。




ちーん。
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