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第128話:ある休み明けの風景3
「なぁゆ〜ちゃん。」

「な、なによ。お腹痛いわ〜。」

「いや、その後ろの誰だ?」

俺から見て前、ゆ〜ちゃんから見て後ろにいる『学ラン』の二人。

「あぁ、転校生よ。」

だよな…。それ以外考えられないもんな…。

「なんで転校生を屋上に連れて来てんだ?」

「一服するため?」

なんで疑問系なんだ?

「じゃあなんでスプリンクラーを動かしたんだ?」

「ん〜、なんとなくね。」

ようやく笑いきったのか立ち上がりながらサラッとそうおっしゃられやがりましたよ。

「あぁ、そうですか。」

俺とゆ〜ちゃんの会話を転校生は目を点にしながら聞いてる。

「あの、桂木先生…。」

「あ、ごめんごめん。そういう訳で一服させて。」

「あ、はい…。」

「いいですよ〜。」

いやいや、よく無いから。校内は禁煙だし。

ゆ〜ちゃんは屋上のフェンスによりかかりながら煙草に火を付けた。

その結果転校生の二人はどうしていいのかわからなくなり俺を見た。そんでもって二人同時に視線を外した。

なんだ?なんだか失礼なヤツ等だな。

ってなんかチラチラ見てるしよ。一体なんなんだ?

「真。随分とびしょ濡れね。」

「誰のせいだと思ってんだよ。」

「さぁ?誰かしらね〜。始業式をサボってる誰かさんのせいじゃないかしら〜。」

ぐおっ…。それを言われたらなんにも言えないだろ…。

「あ、あんなハゲの中身の内薄っぺらい話とか、頭にヤのつく怖面の生活指導の話なんか聞いても意味ないじゃないか。」

「まぁ確かにそうね。それは否定しないわ。」

「否定しないんですか!」

おっ、学ランA。なかなかいい反応するじゃないか。

「それよりも真。あんた今日は青なのね。下も一緒?」

何言ってんだ?確かにゆ〜ちゃんの言ってる通りだけど

「せ、先生!」

「直球だね〜。」

学ラン二人もなんだか反応した。

「言って置くと…真。濡れて下が透けてるわよ。」

「あぁ?それがどうした?」

そんなん見ても楽しいものじゃ無いだろ。

「どうしたって…。そこの二人の反応見てわかるでしょ?」

あん?二人の反応だぁ?

俺が二人を見ると二人はサッと目を反らした。

「俺なんか悪い事したか?目を合わせてもらえないんだけど。」

「いえ…。」

「その〜。」

チラチラと見ながら口を開く二人。その肩越しに何かが光るのが見えた。

俺は缶コーヒー(未開封、中身入り)をその光に向かって投げた。

缶は二人の間を通り光に向かって行く。

ガツッ!

「がぅっ!」

当たった事を確認した俺は缶の転がる所に向かって走った。そこにはレンズの割れたカメラが一台と人が一人もがいていた。

「おい…。あんた写真部か?今は始業式中だぞ。」

「そ、そんなのこの写真の為なら…。」

写真…。ふむ…。

ポイッ。

ガシャン

「あ〜〜〜〜〜っ!」

カメラは屋上からの決死のダイブにより残念ならが永眠されました。

「写真ってのは本人に許可得てから撮るもんだよな?」

「か、桂木さん…。目が笑って無いです…。」

そりゃまぁ、笑う気ないからな。

「真。転校生が怯えてるからその辺にしときなさい。」

おっと。確かになんか震えてるな。いや〜、失敗失敗。


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