1−4
「また同じとこ来たあああぁぁぁー!!」
来たー来たー来たーと、あたしの声が真っ暗な洞窟の中を響き渡る。
この洞窟の出口はどこ?
…
え?
「なんで洞窟の中にいるんだ?」だって?
そんなの番人のせいにきまってるでしょ!!
数分前に…
〜数分前〜
「んじゃ決定!ゲームするから。あんたが勝てば記憶の一部を渡す、俺が勝てばあんたは死ぬ。どう?分かった?」
「え?え?」
「それじゃ、よ〜いドン!!」
「え?ちょっとまってy… キャー!!!」
ドスン↓↓
気づけばあたしは洞窟の中にいた、というか落ちた?!
絶対番人は意地悪だ!最低だ!
腰は痛いし意味分かんないし洞窟暗いし何かいそうだし…
頭の中で愚痴っているとどこからか番人の声が降ってきた。
「ルールのことだけど…時間内に俺の神殿にたどり着けたら君の勝ち!!時間内にたどり着けなかったら、俺のペットが君を自動的に片付けてくれるから!!俺は神殿にいるからさ、クロもね。じゃ★健闘を祈る!」
なんか言うだけ言って切られた電話みたい…
とりあえず【考えるより行動】なあたしは走りに走って…こうなりました♪
自分でも思うけど…あたしは正真正銘の馬鹿だと思う!
だって、クロがいないとあたしはなぁ⌒んにも出来ない!!
これだけは自信を持って言える。
「あたしは馬鹿です!!」
なんか叫べば叫ぶほど、自分がかわいそうな子に思えてくる。
はぁー…ん?
ため息をついていたあたしの目に飛び込んできたのは、モノクロの街でも見たあの丸い球。
クロが言うには【元人間】らしいけど、どこからどう見てもただの球じゃん。
ためしにあたしはその球を拾ってみた。
「軽っ!!なんスかこれ!?」
持ってみると意外と軽かったし、よく考えればモノクロの街にあった球とどこか違う。
…そっか!
モノクロの街にあった球は浮いていて真っ白な色をしていた。
だけど、あたしの持っているやつはダイヤモンド(?)みたいでキラキラしていて透き通っている。
でもさ…こんなの役に立つわけ?邪魔なだけじゃない?ダイヤモンドなら別だけど…
それに
「俺のペットが君を自動的に片付けてくれるから!!」
そういうことを番人は言っていたような…
ってことは、これは【元人間】じゃないってこと?
それならさぁ…
これを辿れば番人とこいけるんじゃない?
まぁ、これは都合がよすぎるかもしれない。
だけどさ、ここにいたって何も変わらないしさぁ…もし死ぬんだったら、何もしないより何かしたほうがいいよね!
なんとなく自分で自分を納得させ、その球をたどって歩いて行った。
…
「おぉ!あたしの推理あたってるんじゃない!?」
なんと、その球をたどっていくと一回も同じところに出ず、ちゃんと前進している感じ!
これは行ける!!
―――でもさ、番人との対決って、もっと…なんていうか、過激なの想像してたなぁ。例えばさぁ、銃とかナイフとかそういう系の武器?みたいなの使って敵を倒すものだと思っていたのにな〜…ん?
洞窟の奥から光が見えている。これはもしや…!?
あたしは夢中で走った。そして洞窟の奥に着いた。そこには白くて天使みたいなものが彫ってある大きな扉があり、そこから光が漏れていた。あたしは大きく息を吸い込んでから扉を開き、中に入った。
「…すごい。」
扉の奥に広がっていたのは、神秘的な世界。神様や天使が住んでいそうな宮殿があり、所々に噴水があって澄み切った水が噴き出ている。全体的に、人間のいる世界には存在しなさそうなフインキが漂う場所。
―――あの宮殿の中は言ってもいいよね?別に、悪いこと起こんないよね?
あたしはおそるおそる、宮殿に近づきゆっくり中に入ってみた。思ったより中は広く、お城みたいな作り(大きな階段があって、2階建?)で、テーブルとか椅子とかがあって、透き通るような白い色で統一されていた。本当に神様がいるかも…と思った。
「誰か居ますかぁ??」
あたしはとりあえず、誰がいるのかを確認するため叫んでみた。いくら待っても返事が返ってこないので、出て行こうとしたけど。不意にあたしのなかの何かが囁いてきた。
『ドアを開けないのか?せっかく、ここまで来たのに?』
?何かよく分からないけど、あたしは素直にその言葉に従ってドアを片っ端から開けた。白・白・白…どこの部屋を開けても真っ白。家具一つすらない。大広間には、家具があるのになぁ…
その時、誰かに見られているような見られているような気がした。
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