2−4
う〜ん、柔らかい♪
あたしはまだ白いフワフワした動物に抱きついている。
首輪もないしさ、飼ってもいいよね?ってか、もうあたしのペット決定!
「んじゃ、一緒にクロ探そう!」
「キュ」
喋ったぁ♪
あたしは上機嫌で、蔓に捕まる。そしてまた枝から枝へ飛び移る。
「キュキュッ!」
「え?何?」
あたしがちょうど6本目の枝に飛び移った時だった。
なぜか急に暴れ出す、フサフサ(ペットの名前)
すると、あたしの腕から抜け出してどこかへ逃げてしまった。なんで?
あたしは、フサフサの逃げだしたほうに目をやる。フサフサの消えて行ったほうは、ちょうど森の終りのほう。ひょっとして何かあるのかな?
あたしはもう一度蔓を手に取り、フサフサの逃げだした方向に進んでいった。進むごとに何かの声がする。
『A side dish of this evening is chicken!
It is chicken after a long absence!
I carve and bake it and stew it.
OK! I will eat!』
英語?あたし…英語苦手なんだよね。何言ってるか分かんないや(笑
でも、誰が喋ってるんだろ?
あたしは木の陰から声のするほうを覗いた。(別に変な趣味じゃないよ!)
すると、真っ白な集落があってインディアンみたいな人たちが仮面を被って火を囲んで踊っている。どうやらさっきの声は、この集落の人達の声だったらしいケド…
―――あたしのフサフサは?クロは?
こうしちゃいられない!と、あたしが蔓をつかみかけた時あたしの眼に何かが留まった。
それはインディアン達が囲んでいる火だ。
別になんてことはないただの火。だけど、その火の中にクロスさせた太い木が刺さっている。あたしはそれから目が離せなかった。
『OK all the members!
It is the appearing of the leading role!』
真っ白な集落の中で一番大きい小屋から、他の人たちよりもド派手なお面を被り綺麗な鳥の羽で飾られた布を来ている人が出てきた。たぶんこの集落のボスだろう、その人は大きな声を上げた。
すると、その大きな小屋から綺麗に髪を結った女の人たちが何やら大きな箱を運んできた。
そしてその箱から何かを取り出した。それはご丁寧に布でくるまれ縄で縛ってあり、ゴソゴソ動いている。女の人たちは丁寧に縄をほどき、布をめくった。
途端に、大きな声が上がった。
「なんで俺が今晩のパーティのおかずやねん!!俺を食おうとするなんて、生意気なことしよって…このボケナス!!」
―――えーー!クロ!?
クロは、見事にインディアンに拉致られていました☆
じゃなくて、どうしよう…クロは見事にインディアンに囲まれているし、しかもそのインディアン達は槍を持っている。でもあたしの持っているものは、自分の体のみ!
当たって砕けろ♪は、流石に無理だよな…
あたしがあれこれ悩んでいる間に、インディアン達は黙々と宴の準備をしている。どうにかして、宴を辞めさせないと…
すると、どこかの草の陰から矢が飛んできた。それは一人のインディアンの腹をぶち抜いた。そして他のインディアンにも、腕やら足に刺さったりしている人がいる。
『An enemy came!
Meet it!』
ボスがインディアン達に向かって何かを言った。すると、インディアン達は槍をもって森のほうに入って行った。ひとまず、宴は中止になったみたい!だけど、まだ数人は集落に残っている。
―――やるなら今しかない!!
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