生きていく未来(7/16)PDFで表示縦書き表示RDF


生きていく未来
作:東町寿矩 



第6話 −中学最後の日ー 昼食編


「えっとだな、茜さんは仕事仲間なだけだ。それに恵美だまってバイトしたのは本当に悪いと思ってる。」

「なんで私に黙ってバイトなんか始めたの?言ってくれでば、お小遣あげたのに」

妹は我が家の財布を握っている。何か買う時は必ず言わなくてはいけない。でも今欲しいのはビデオカメラだ。このことを妹に話すと絶対に理由を話さなければならない。それだけはさけたかったので、内緒でバイトをしていた。やっと明後日で給料日だって言うのにあんまりじゃないか、神よ。

「妹よ」

「なに?」

「これには海より深い事情があるんだ。」

「どんな事情よ。」

「それは言えない。」

「なんで、なんで。最近本当にお兄ちゃんがなに考えてるのかわかんないよ、もしかして私の事嫌いになった?」

泣きそうな顔で言う。

「なに言ってる、たったひとりの妹だぞ、嫌いになるわけがない」

「じゃ、なんでよ?」

「本当、ゴメン。今は言えない。けどいつか必ず理由を話すから。待っててくれ。」

それを聞き、うつむいて顔を上げようとしない。

「信じてくれよ。恵美、大好きだから」

そういうと、ハッと妹はこちらを向き、顔を紅くして、またうつむいてしまった。隣をみると、隼人はニヤニヤし、妹の隣に座ってる楓歌は一言、

「シスコン。」

すると、妹が

「わかった。信じる、でもあまり心配にさせないでね。」

「わかった。ありがとう。」

「あの、兄弟でいちゃつくのは、他でやって貰いませんか。料理冷めちゃいます。」

声がするほうを見ると、茜さんが、料理を運んできた。

「お待たせ、カルボナーラ2つとカツカレー、それにマスター特製超激辛ラーメン大盛り。」

「あの茜さん、誰も、超激辛ラーメン大盛りなんか頼んでないんですけど」

「ヒロ、なにソレ?」

「え〜と、マスターが考えたラーメンでくそ辛いうえに値段が3000円で高い、これ頼む奴、茜さん以外見たことがない。茜さん、俺こんなの頼んでないですよ。」

「だって、いつものでいいって言うから、私がいつも食べてるのでいいんでしょ。」

「なに屁理屈言ってるんですか、マスターも何か言ってやってくださいよ。俺がいつものといえば中華そばですよね。なのにに違う物持ってくるんですよ。それって店員といてどうなんですか?」

「ん? 君誰?」

まだ続けてるんですか?
もういいのに…。これを食べると一週間は口が腫れまともに喋れなくなるんだよな。しょうがない、

「茜さん、食べますか?」

「いいの!まだ昼ご飯食べてなかったんだよね。ありがとう。」

そう言い、俺の隣に座り超激辛ラーメン大盛りを食べ始めた。もしかしてこれを狙ってたのか?
それより腹が減った。
「マスター、いつもの頼む。」

「だから、君は誰だ。」

はははっ、それもういいですって。

「中華そばひとつ」






「ごちそうさま」

食べ終わり、会計を済ます為にレジに向かう。すると茜さんが

「合計、6000円です」

俺は自分の耳を疑った、いまいくらと言った。俺の計算が正ければ3000円のはずだ。本当は2000円で、済むはずが、妹と楓歌がデザートも食べたいと言い出し、それも奢る、はめになった。言っておくが隼人は自腹だ。

「なんで、そんなに高いんだよ。そんなに金持ってないよ。」

「なにいってるんですかカルボナーラ2つに中華そばにデザート2つ、それに超激辛ラーメン占めて6000円です。あれ、どうしたんですか、もしかして、食い逃げするつもりじゃあ、ありませんよね?」

「ちょっと待て、超激辛ラーメン大盛りは俺が頼んだ訳じゃない。勝手にそっちが持って来たんだ。」

「マスターどうします、今日初めて会った客が言い掛かりつけてくるんですけど。」

「そうだな。警察呼ぶか?」

「そうですね」

そういうと電話を取り、かけようとする

「待った。払うから。給料から引いてくれ。」

「毎度あり。」

 そして、店から出た。最悪。

「それじゃあ、ヒロになに買って貰おうかな。バイトしてることもわかったし、お金たくさん持ってそうだしな」

楓歌、もう一度言う、お前おれに、いくらたかるきだ…。


いつになったら、高校生になるのやら?????











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう