第6話 −中学最後の日ー 昼食編
「えっとだな、茜さんは仕事仲間なだけだ。それに恵美だまってバイトしたのは本当に悪いと思ってる。」
「なんで私に黙ってバイトなんか始めたの?言ってくれでば、お小遣あげたのに」
妹は我が家の財布を握っている。何か買う時は必ず言わなくてはいけない。でも今欲しいのはビデオカメラだ。このことを妹に話すと絶対に理由を話さなければならない。それだけはさけたかったので、内緒でバイトをしていた。やっと明後日で給料日だって言うのにあんまりじゃないか、神よ。
「妹よ」
「なに?」
「これには海より深い事情があるんだ。」
「どんな事情よ。」
「それは言えない。」
「なんで、なんで。最近本当にお兄ちゃんがなに考えてるのかわかんないよ、もしかして私の事嫌いになった?」
泣きそうな顔で言う。
「なに言ってる、たったひとりの妹だぞ、嫌いになるわけがない」
「じゃ、なんでよ?」
「本当、ゴメン。今は言えない。けどいつか必ず理由を話すから。待っててくれ。」
それを聞き、うつむいて顔を上げようとしない。
「信じてくれよ。恵美、大好きだから」
そういうと、ハッと妹はこちらを向き、顔を紅くして、またうつむいてしまった。隣をみると、隼人はニヤニヤし、妹の隣に座ってる楓歌は一言、
「シスコン。」
すると、妹が
「わかった。信じる、でもあまり心配にさせないでね。」
「わかった。ありがとう。」
「あの、兄弟でいちゃつくのは、他でやって貰いませんか。料理冷めちゃいます。」
声がするほうを見ると、茜さんが、料理を運んできた。
「お待たせ、カルボナーラ2つとカツカレー、それにマスター特製超激辛ラーメン大盛り。」
「あの茜さん、誰も、超激辛ラーメン大盛りなんか頼んでないんですけど」
「ヒロ、なにソレ?」
「え〜と、マスターが考えたラーメンでくそ辛いうえに値段が3000円で高い、これ頼む奴、茜さん以外見たことがない。茜さん、俺こんなの頼んでないですよ。」
「だって、いつものでいいって言うから、私がいつも食べてるのでいいんでしょ。」
「なに屁理屈言ってるんですか、マスターも何か言ってやってくださいよ。俺がいつものといえば中華そばですよね。なのにに違う物持ってくるんですよ。それって店員といてどうなんですか?」
「ん? 君誰?」
まだ続けてるんですか?
もういいのに…。これを食べると一週間は口が腫れまともに喋れなくなるんだよな。しょうがない、
「茜さん、食べますか?」
「いいの!まだ昼ご飯食べてなかったんだよね。ありがとう。」
そう言い、俺の隣に座り超激辛ラーメン大盛りを食べ始めた。もしかしてこれを狙ってたのか?
それより腹が減った。
「マスター、いつもの頼む。」
「だから、君は誰だ。」
はははっ、それもういいですって。
「中華そばひとつ」
「ごちそうさま」
食べ終わり、会計を済ます為にレジに向かう。すると茜さんが
「合計、6000円です」
俺は自分の耳を疑った、いまいくらと言った。俺の計算が正ければ3000円のはずだ。本当は2000円で、済むはずが、妹と楓歌がデザートも食べたいと言い出し、それも奢る、はめになった。言っておくが隼人は自腹だ。
「なんで、そんなに高いんだよ。そんなに金持ってないよ。」
「なにいってるんですかカルボナーラ2つに中華そばにデザート2つ、それに超激辛ラーメン占めて6000円です。あれ、どうしたんですか、もしかして、食い逃げするつもりじゃあ、ありませんよね?」
「ちょっと待て、超激辛ラーメン大盛りは俺が頼んだ訳じゃない。勝手にそっちが持って来たんだ。」
「マスターどうします、今日初めて会った客が言い掛かりつけてくるんですけど。」
「そうだな。警察呼ぶか?」
「そうですね」
そういうと電話を取り、かけようとする
「待った。払うから。給料から引いてくれ。」
「毎度あり。」
そして、店から出た。最悪。
「それじゃあ、ヒロになに買って貰おうかな。バイトしてることもわかったし、お金たくさん持ってそうだしな」
楓歌、もう一度言う、お前おれに、いくらたかるきだ…。
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