第13話 −束の間の休日ー 帰路編
そのあと急いで楓歌のあとを追いかけたが見失い途方に暮れる俺とそれを面白そうに傍観している隼人。
「見失ったな」
「ああ、この人込みじゃあしょうがない」
「このあとどうする?」
「とりあいずこのまま捜しても、見つけるのは難しから、だから・・・・放置する。」
「おい、いいの、ほっといて?」
「いいんだよ、どうせ腹が減ったら家に来るだろう。」
「弘樹、楓歌ちゃんをなんだと思ってる」
「犬、いや猫か?」
「俺にきかれてもな」
「う〜ん、やぱり猫かな、自由気ままっていうか自分勝手感じがするから、それに恩知らずだし、なんかぴったり。」
「誰が猫だって。」
振り返ると、楓歌がいた。
「いや、なぁ、ほら猫ってかわいいし、人懐っこいからまるで楓歌見たいだなって褒めてたんだよ。」
「へぇ〜、そうなんだ、さっきとなんか言ってること違うような気がするんだけど。」
「何言ってるのかな?、たぶん気のせいだよ。それより早く帰ろうぜ。晩飯用意しなくちゃ。」
ドス
「忘れてた、ヒロが作ってくれるんだったね。」
忘れてたのかよ、言うんじゃなかった。っていうか今思いきり腹が・・・・・
「俺は覚えてたぞ。」
隼人、勝手に人の心読んでるんじゃないよ。お前はエスパーか…
「いや、一般人だけど。」
わかっとるはそのぐらい。
「ならいいけど。」
「ねぇ、隼人君なに独り言言ってるの?」
「えっまじで、気をつけないと。」
とぼけるな、お前が居るとおちおち考え事も出来やしねぇ
「いや、それほどでも」
照れながら頭をかく。ちょっとまて褒めてない。この馬鹿はほっといて帰るか。
「弘樹、猫で思い出したんだけど、チビタ、どうしてる?」
チビタというのは、俺ん家で飼っている。猫だ。2年前、妹が捨てられいたのを拾って帰り、飼うことになった。名前由来は当日はまだ子猫でオスだったので、チビタという名前がつけられた。
「ああチビタなら、三日前にちょっとした悪戯したら逃げて行きやがった。」
「なにしたの?」
「妹をおどかそうとおもってな、妹が風呂入ってる内にチビタにバケツを被せて廊下に放置したんだよ。それからちょっとして妹が風呂からでてきて着替えて風呂場から廊下にでたらなぜかバケツ(チビタ)がゴトゴト動いていたのにきづき、それびっくりして悲鳴をあげ、その声にバケツ(チビタ)が気付いて助けを求めて近づいて来たときに、妹のやつ、その光景がとても恐ろしかったみたいでバケツ(チビタ)足もとに来た時におもいっきり蹴ったら、バケツが飛んでいってついでに中にいたチビタも飛んでいって、壁にぶつかり気絶したんだよ。そのあと妹はチビタの看病しながら俺に文句を言っていたら、チビタが急に起きて、妹を見るなり、威嚇して逃げて行きやがた。妹のやつほんとひどいことしやがる。それ以来帰ってこない。」
「どう考えても、弘樹が悪い。」
「そうか?」
「そうだよ。」
「まあいいじゃん、そんなことどうでもいい。どうせ、気が向いたら帰ってくるだろ。いつものことだし。」
「弘樹、いつもやっているのか?」
「よし早く帰ろうぜ。」
「無視すんな。」
「わかりきったこと聞くな。」
「やってんのか?チビタかわいそう・・・」
「チビタ、私が引き取ろうか。可哀そうだよ。」
「いいけど、たぶん、チビタ自身が引き取られたことを理解できないと思うからどうせまたすぐに俺んちに帰ってくると思うけどな。」
「それ一理あるな。」
「だろ。」
「でも今どこいるんだろうね。」
「さあな。」
「無責任だ「にゃ〜」。」
今,楓歌何っていた、『無責任だにゃ〜』。可愛いって言うかやべ、笑いが止まらない。
「何笑ってるの?二人して。」
「だってな、隼人。」
「ああ、笑うなって言う方が無理だ。」
「私何か言った。」
「言ったじゃねぇか。『無責任だにゃ〜』って、まさかお前の口からその言葉が出るとは、思ってもなかった。油断大敵だな。」
「私は『無責任だね』っていたの、何勘違いしてるの?」
「でも言ったよな、隼人。なぁ」
「にゃ〜。」
「ほら見ろ、隼人だって聞いたってよ。」
「いやおれ何も言ってないぞ。」
「えっ、じゃぁ。」
足元を見ると、チビタがすり寄ってきていた。
「おお、ひさしいの、チビタ。」
そう言い抱きよせる。
「弘樹、俺とチビタの声間違えるってどんだけよ・・・」
そう言い落ち込む隼人
「悪かった、悪かった、許せ、ほらチビタ謝れ。」
そういい、チビタを隼人の顔の前に差し出す。隼人は頭をなでながら
「久しぶりだな、チビタ。」
「あっずる〜い、私もチビタに触りたい。」
そう言って俺からチビタを奪い取る。
「ねぇ、チビタうちの子にならない、このまま居てもいじられるだけだよ。」
「にゃ〜。」
「そっかうちの子になるか。」
「誘拐犯め。」
「何か言った?ヒロ?」
「いいえ何も。」
「そう、ならいいけど。あっ。」
チビタは楓歌の手から抜け出し、俺の元に来る。
「やっぱり、俺の方がいいか、そうだよな、楓歌に飼われたら、枕にされるのが落ちだろからな。」
「何失礼のこと言ってるの、確かに一回、起きたら、頭の下で、もがいてる、チビタがいたことはあるけど・・・」
ほんとかよ。冗談で言ったのに・・・。するとチビタが足元を離れ、どこかに行こうとしている。
「どこ行くんだ、お〜い、あまり迷惑かけんじゃないぞ。」
「にゃ〜。」
返事のつもりか?そう言って人ごみの中に消えっていた。ホント自由気ままのやつだな。
「俺らも帰るか。」
「うん。」「そうだな。」
こうして、俺らは帰路に就いた。
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