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雅に時雨れる 作者:秋鹿光久
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プロローグ

「あの人ちょっと変だよね」

 同級生の何気ない一言。
 中学二年生のまだ幼い僕の心には、異性の言葉というのはそのひとつひとつに重みがあって少しでも悪く言われたら被害妄想で悪い方に考えてしまう。
 この時、もう中学生になって一年以上経つというのに、普通に話せる友達という存在がいなかった。故に僕の精神環境は非常にまずい状態だった。
 僕に向けられた言葉だったのかは不明だ。でも、教室の中で読んでいた本が終わってしまい図書室に新しいものを借りに行こうと廊下に出てすぐ聞こえた言葉だった。生憎、教室の中には二人の女子しかいなく、その声は静かな廊下にすんなりと聞こえてきた。
 一人で誰とも話さずに本を読み耽り、目立たないように静かにしている。そんな風に過ごしているのを僕自身、嫌だと思っていたし変だとわかっていた。だから、その言葉が僕に向けられたものなのだと、勘違いをしてしまった。
 僕には青春などやってこないと、涙ながらに悟った。
久しぶりの投稿になります。
とりあえずストック分を一月中に投稿します。本日はもう一話投稿します。
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