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君の隣  作者: まゆら
6/6

第6話 悲恋2

すみません。

物凄く焦ってます(笑)

私達は遊園地に来ていた、予定通りに。

朝方という事もあり、人の賑わいはちょっとだったけれど、もぅそろそろすれば人が溢れかえるだろう。

なんたってここは世界一絶叫マシーンが豊富な遊園地!!

絶叫系大好き!!な私には最高なんです!

「ねぇ…里乃ぉ〜ここってさぁ、絶叫ばっかじゃない?」

不安げな声で私に尋ねてくる心。

「そぅ!!ちょっとぉもしかして心、絶叫系無理なの?」

私が少し呆れた声で言ったら、心がその場でくるっと回って…

「んなワケ無いよ、マドモアゼル!!」

どっから取り出したか分からない花束を私に向けてきた、薔薇のいい香りが私の顔の前でただよっている。

まぁ心らしくて良いとは思うけどね。

良くもない…か。

悪くもない…か。

う〜ん。

私が一人で考えていると

「プリンセス里乃〜どぅしたんだい?あぁベイべ、僕のあまりのカッコヨサに…みとれていたんだね…。」ポカン。

軽い音が鳴る。

私が心の頭を叩いた音だった。

「あんた、なぁにわけの分からない事言ってるのよ!!」

「いや、ね、里乃が急に黙りこんだから、つい…。俺にみとれてるのかなと。」

心はカリカリと頭をかきながら私から目をそらす。目をそらすのは恥じる心の癖。

「人が居るとこで恥ずかしいじゃない。しかもプリンセス里乃って…私そんな言葉ふさわしくないわよ。」すると心が髪をかきあげて

「君は世界一美しいのだよ。」

いつもの調子で言う。

いや…本当に

この心が定着しちゃってるし…

普通にしてたらかっこいいのにさ…。

「里乃?」

「ぅうん、何でもないよ、それより早く、アトラクション…。」


ドン!!

ドサ!!


ひゃ〜誰かに当たっちゃったよ。

心と話してたからよそ見してたし…。

結構派手な音したよね…うわ、どうしよ。

あたふたとその場を漂っていると…

「貴女!?」

…う〜ん、まぁ中学生位の声だね、うん。

やけに威勢の良い声だわ…。

でもな〜んか聞いたことあるようなぁ〜。

私は恐る恐るぶつかった人の顔を見てみた。「…。」

倒れていたのは男だった。威勢の良い声をした女は屈んで男の様子を伺う。

あ、このカップル。


「貴女、院長様の家の隣に住んでいらっしゃる…。」

それはあのお嬢様風な身ぶりをした少女だった!?

「里乃、知り合い?」

心がその表情に疑問を浮かべた。

「あ、うん、ちょっとだけ…。」

本当にちょっとだけよね…ただの人違いだったし。

すると、お嬢様風な少女が立ち上がり

「お世話になりましたわね、ありがとうございますわ。」

少女が手を出した。

私は素直にその手をとり、握る。

「ううん、私たいしたことしてないよ。」

「ふふ、でも感謝しておりますわ。」

少女はニコリと笑みを浮かべた、純粋な笑顔…。

「私、立花風華と申しますの。」

「よろしく、私、水川里乃…ってか…。」


立花風華ぁ〜?!

確か大手企業の何とかの娘〜!?

私は自らの掌を眺めた。

なんか物凄く

特した気分です。

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