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  神が鳴く 作者:
第四戦:ガールズトーク
「なにやってんだろあいつら。」

千代はとっくの昔に武器を選び終って教室にもどっていた。雷那達が戻ってくるのを待っているのだが一向に帰ってこない。ついでに桜木先生も帰ってこない。他の男子はもう帰ってきていてそれぞれ自分のおニューの武器を眺めたり、それぞれ見せ合ったりしている。そう言う千代の腰にも新しい武器『ショートソード』が提げられている。


武器ファイルNO.3

『ショートソード』

 分類:刀剣類 長さ:70cm〜80cm 重量:800g〜1.8kg 発祥国:西欧

 ショートソードはナイフと剣の中間的な武器である。よくナイフと混同されるがこちらは剣を短くして扱いやすいようにするために作られたので用途からして異なる。『ロングソード』とは長さによって区別され、明確な基準は無いが大体80cmあたりを境とされている。


女子は治療・索敵・支援系の能力を目指すのが多いので軽く扱いやすい武器にする場合が多い。
千代も治療系なので検査もそれほどせずに決められた。

それにしても遅い。雷那達がどんな武器になったのか気になるのに・・・そう、あくまで武器だ。
それに仲良くなった友達も紹介したい。検査してると話しかけられ、そのまま意気投合して友達になった。

「よ〜千代ちゃん♪どうしたん?乙女の目になってんで?」

「ぇえ!? いやいやナイナイ!!」

こちらが先ほど話した新しい友達。和泉薫わいずみ かおるちゃん。ショートヘアーで活発そうな女の子。関西弁をしゃべってるから関西の人らしい。性格も活発で容姿も女目線からしてもカワイイ。
腰に提げているのは私と同じ『ショートソード』だ。おそろいなのも手伝ってもう打ち解けている。

「フフフフ、その反応は彼氏か?吐いてもらうでぇ…」

「い、いないよそんなの!!」

「へ〜おらんの?意外!千代ちゃんやったらおってもおかしぃないのになぁ〜」

これは嘘ではなく本当にいない。中学では告白の一つもされなかった。されても困るが。いつも女友達といるか雷那達といるかのどちらかだった。好きな男の子も………いない。
そんな恋話(?)をしていると教室の扉がガラッっと音を立てて開き、雷那達が入ってきた。

「遅かったじゃん、なんかあったの?」

「え?…いやぁ…はい。いろいろありました。」

そう言う雷那と翔は青ざめていて、乾いた笑顔が引きつっている。しかもちょっと涙目。さっき知り合った蓮くんは一人だけ普通の笑顔を浮かべて面白そうに二人を見ている。なんかがあったらしい。
後ろでかおるちゃんがクイクイと袖を引いてくる。そうだ、紹介しなければ。

「え〜っと、こちらが和泉薫ちゃん。さっき武器選びの時に友達になったの。」

「薫いいます。よろしく〜」

三人はかおるちゃんの存在に気づいてすぐに表情を直す。引きつっていたのは二人だけだが。

「俺、藤堂雷那。よろしく。」

「僕、天野蓮。僕も三人とさっき出会ったばっかりだから。よろしくね。」

「お、俺、桐山翔!よ、よろしく!」

三人が順番に自己紹介していく。翔だけなぜがどもっていたが、緊張してる?なぜ?
蓮くんが回りをキョロキョロと見まわして。

「そういや先生いないね。」

「そうですね蓮さん。」

「そのようですね蓮さん。」

「いや、敬語は使わなくていいよ…」

本当に何があったんだ二人とも!!ふたりが思わず敬語を使ったってことは相当のことがあったらしい。
そうしてたらまた後ろでかおるちゃんが袖をクイクイと引っ張る。

「彼氏おらん言うときながらメッチャかっこええ子ばっかやん!! どこで捕まえたん!?」

三人に聞こえないように小声で話しかけてくるかおるちゃん。興味しんしんって顔をしている。

「いや、蓮くんはさっき知り合ったばっかりだって。」

「でも雷那くんと翔くんはちゃうんやろ?どっちもカッコエエやん。」

「いやぁ…まぁそうだけど…」

たしかに雷那と翔はかっこいい部類に入ると思う。このクラス全体もレベルが高いがその中でも上の方に入るだろう。実際自己紹介の時に女子から驚きの声が上がっていた。本人達は気づいてないようだが。

「で?どっちなん?」

「ぇぇええ!??」

いきなりそんなこと言われても激しく困る。決めてると言えば決めてるが決めて無いと言えば・・・ゴニョゴニョ・・・・・。
とりあえず、分が悪いようなので戦術的撤退だ。悪く思わないでねかおるちゃん。

「で?三人はどんな武器になったの?」

「あ!!逃げおった!!」

後ろから批難の声が聞こえたが無視。逃げたんじゃなくて戦術的撤退だ。
話しかけられた三人の内、翔は勝ち誇ったように腰の武器を見せ、雷那はそのまま地面にしゃがみ込んで「の」の字を書き始めた。

「へ〜翔は日本刀?すごいじゃん!…で、雷那はどうしたの?」

「なんか自分の武器が気に入らないんだってさ。」

「ふ〜ん、何になったの?」

「……ナイフ。」

「へ〜ナイフってあの?」

ナイフって言えば・・・RPGの主人公が最初にもってる武器ってイメージしかない気がする。なるほど、
それで落ち込んでるんだ。雷那らしいと言えば雷那らしい。

「だ、大丈夫だよ。ほら!よくいるじゃん!マンガとかでかっこいいナイフ使いとかさ!かっこいいよナイフ!」

「……ほんと?」

「ホントホント。」

「千代のより短いけどな。」

せっかく機嫌が直ろうとしたのに翔のバカのせいでまた地面に「の」を書き始めた。とりあえず翔を殴っておく。二人とも高校生になったっていうのに未だに考え方がガキだ。
また機嫌を直そうとすると教室の扉がガラッっと音を立てて開き、桜木先生が入ってきた。

「お〜し、全員あつまってんな〜適当に席に着け〜」

まだ雷那がいじけているままだったがとりあえず近くの席に着かせて、自分も座った。

「よ〜し今から重要なこと言うぞ〜え〜明日から2週間、『基礎戦闘訓練合宿』をする。ちゃんと準備しとけよ〜心の準備もな〜。」

「へ?」




投稿初心者なんでヘタクソです。ご勘弁を。
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