ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  神が鳴く 作者:
ツバメです^^どうぞよろしく^^
第二戦:入学
「うっほ〜でっけーな〜〜」

しばらく歩いてやっと着いた。かなり敷地が広い。
着いた校舎はでかくて新しい。人気があるのも頷ける。

「ほら、始まっちゃうよ。」





中に入るとすぐに席に着くように言われた。どうやら俺達が最後だったみたいだ。
着いた順に座っていくようで、俺達が座ったのは最後尾の席である。

「ただいまより、平成21年度入学式をとり行います。国歌斉唱。」

国歌斉唱から始まって、次にお偉いさん達の話になった。
どうでもいいんじゃねぇの?って思っても止めてくれないので適当に聞き流す。
やたら関係者が多いのか次々にどうでもいい話をされる。正直頭に全然入らない。

「次に、国家法力防衛機関総将、天堂寺国正てんどうじ くにまさ様からご祝辞をいただきます。

まだ続くのかよと思っていると不意に隣に居た知らない少年が呟く。

「へぇ 総将自らご祝辞ねぇ…」

俺には何のことか分かんなかったが、有名な人らしい。ついでなので聞いてみることにした。

「なぁ、あの人って有名な人なのか?」

「へ?あぁ・・・天堂寺総将のこと? 法力戦団設立の中心人物だよ。…ってか知らなかったの?」

「……も、もちろん…知ってました。」

「………」

ものっすごい怪しい顔で見られた。えぇ、はい、嘘ですよ。知りませんでしたよ。
俺の知ってることと言えば遊びか食い物のことぐらいだよ!・・・・悲しくなんか無いんだからね!
横からの視線が痛すぎるので真剣に聞くふりをすることにした。

「あなた達の、この学校で学ぶことは、他の学校では学ぶことができないことです。法力が世に出て、
 世界は混乱に包まれました。しかし、この法力はこの日本を必ず良い方向へ導くと思っております。
 あなた達が古い時代を壊す時、新たな時代を切り開く時にあなた達自身が一番先頭に立って日本を引っ張る こととなります。その時、この学校で学んだ法力が新たな時代の礎となることとなることを願っています。 平成21年、4月 国家法力防衛機関総将、天堂寺 国正。」

上品そうな初老の人は壇上の上で俺達に大きなスケールの話をした。聞いてたの最後の方だけだけど。
見れば、後ろに並んだ二人も横の知らない少年もこのおじさんの話を真剣に聞いていた。
それからほどなくして入学式は閉式した。

「新入生は正面玄関で自分のクラスを確認した後、それぞれの教室に集まってください」

閉式のあとの放送で自分のクラスを見に行くことにした。




正面玄関は新入生でごった返していたが、なんとか自分のクラスを確認することができた。

「翔、お前何組?」

「俺1組!」

「お、俺と一緒だよろしくな〜」

「ちっっ!!!」

「おい、なんで舌打ちした?」

とりあえず一発殴ったら殴り返された。そのままケンカ…の前に千代に殴られた。

「そういや千代って何科なんだ?」

「へ?戦闘科だけど?知らなかったの?」

「マジで?お前が?大丈夫なのか?」

千代が戦闘科ってのは驚いた。俺は親父に格闘術を教えられてて(やりたくもないのに)
翔は剣道をちっさいころからやってる。ある程度の訓練なら耐えれるが。
千代が武道をやってることは聞いたことが無かった。もしかして俺が知らないだけ?

「心配しなくても戦闘科のなかでも『戦闘医療科』なの。戦闘より治療メインだから私でも大丈夫。
 私以外にも女子が少しぐらいならいるはずだし」

ようやく納得。戦闘医療科は初耳だったがそれなら千代でも大丈夫そうだ。そういえば中学でも何度かケガの手当をしてもらった覚えがある。

「で何組?」

「一組。」

どうやら俺達は運命の糸とやらで繋がっているらしかった。今年は戦闘科の定員が大幅に増えて12組480人の生徒が入学している。戦闘科は4組もある。

「腐れ縁ってやつだね〜」

そうとも言う。




そのまま教室に雑談しながら移動、扉の前に立つとガヤガヤと中から話声が聞こえる。
やっぱり新たなクラスメイトと会うときはドキドキする。緊張半分期待半分だ。
勢いよく扉を開けるとそれぞれ個性豊かな生徒がそれぞれ雑談していた。


見回すと本当に個性豊かだ。この学校は校則も厳しくないのだろうか?
Tシャツ姿の金髪やメガネのインテリ風や坊主頭の体育会系、それとタバコふかした・・・・

「ってタバコ!!!???」×3

見事に三人一緒にハモった。

「正確に言うとキセルね。」

ご丁寧に本人からの訂正付きだ。そういえばこの少年どっかで見たような・・・

「さっきはどうも。」

「ああ!!さっき御世話になった少年!!」

二人が、知り合い?と聞いてくる。この少年はさっき俺が総将を知ってると見栄を張った少年だ。
見栄を張れたのかは謎だが。で、その少年が机でプカプカタバコを吸ってた訳だ。
二人に簡単に説明した後に、自己紹介より先に聞いてみた。

「なんで、そんなん吸ってんの?」

「学校の許可は取ってあるから大丈夫だよ。」

俺の質問に答えているようで答えていない。なんか答えなさそうなので自己紹介することにした。

「俺は藤堂雷那、こっちは桐山翔と一ノ瀬千代。一応おな中(同じ中学)」

「僕は天野蓮あまの れんよろしくね。」

なんでタバコなのかすごく気になったが、聞いちゃいけない気がする。後ろの二人も同じような感じらしい
改めて見ると髪は長めで、一見すると温和そうだが、奥がありそうな顔立ちだ。千代が後ろで美形〜とか言ってる。こうゆうのを言うんだろうか?

「はい席着け〜」

ちょうどそこらへんで先生が入ってきた。言われたとおりに席に着こうとしたが、どこに座ればいいのかまだ言われていない。全員がどうすんの?って顔をしているので聞いてみた。

「先生、どこに座るとか聞いてないんですが。」

「あ〜適当に座っとけ。どうせしばらく帰ってこねぇから。」

適当に座っていいらしいので近い席に4人で座る。入学式の座り方といいなんかこの学校には適当なところがあるようだ。それに最後のセリフがとっても気になる。

「はい、え〜このクラスの担任の桜木洋一さくらぎ よういちだ。教えるのは主に戦闘訓練になる。
 座右の銘は適当だ。一応現役の戦団員だから。よろしくな。」

黒板に自分の名前を書きながら自己紹介をした先生。おそらく入学式の係もこの人がしたんじゃないだろうか。座右の銘まで適当な先生はみるからに適当そうな風貌だ。

「はい、じゃ〜端から順番に自己紹介してけ〜」

めんどうそうに扉側を指さす。右端の生徒は驚きながらも自己紹介を始める。
しばらく紹介を聞いてると翔の番、次に俺の番だ。

「え〜桐山翔です。よく能天気って言われます。よろしく。」

女子の間からおぉ〜という声が上がる。なんかしたのかあいつ?

「え〜藤堂雷那です。めずらしい名前なんで読み方覚えてください。あとよくガキっぽいって言われます。よろしく〜。」

また女子の間からおぉ〜と声が上がる。俺もなんかしたんだろうか?
それから次々と自己紹介がすすんで行く。ちなみにガキっぽいと言うのは主に千代だ。

「おし、全員おわったな。じゃー今から武器選びに行くぞー」

武器を選ぶってのはたぶん自分がいつも携帯する武器を選ぶんだと思う。武器といっても銃ではなく、刀剣類や槍、斧などの近接武器だ。法力戦団の団員は近接武器をいつも携帯しており、これ自体が団員の証のような物。テロリストやモンスターとの戦闘もこの武器を使う。
なんで銃ではないのか?という疑問は俺がずっと聞きたかったことだ。

「せんせー、ひとつ質問。なんで団員の武器って銃じゃなくて剣とか槍なんですかー?」

「ん?あぁそれはだな、銃だと『煉』がこめにくいんだよ。」

「煉って?」

「ぁあ?・・・煉ってのは法力のエネルギーのことだ。エネルギー自体を『煉』それで発動する術を『法力』って呼ぶんだよ。」

「へ〜なるほど。」

「でだ、銃だと構造とか弾とかの関係で煉がこめにくい、近接武器なら構造が単純だから煉をこめやすいって訳だ。それに近接武器だと周辺に被害が出にくいってのもあるんだ。ある程度の能力者なら銃撃が効きにくいしな。・・・・・・・・ってかこんなことも知らなかったのか。」

「え?……も、もちろん…知ってましたよ〜…」

「…………」

今日二回目の痛い子を見る目だ。というよりクラス中から痛い子扱いだ。

「……先生。早く武器を選びに行きましょう。」

「……あぁそうだな。」


名前はすぐに覚えてくれそうだ。





 
投稿初心者です。ヘタクソです。
感想、アドバイス、質問などありましたらどうぞ^^
0.gif
カテゴリ別小説ランキング