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200文字小説

早い者勝ち(200文字)

作者: うわの空

 俺の弟は鈍くさい。動きがとろい。


 この世界は早い者勝ちだ。

 だから弟は、いつも損をする。



「お兄ちゃん、僕にもゲームやらせて」

「だめだ。やり始めたのは俺のが先! 早いもん勝ちだ」



「お兄ちゃん、僕が昨日買ってきたお菓子知らない?」

「俺が食べた。早いもん勝ち……ガハッ」


 俺は血を吐き、そのまま床に倒れこんだ。


 弟の手には、茶色の小瓶。

 中に入っている液体が、揺れる。


 弟は笑う。


「毒を入れるのも、早い者勝ち。だよね?」

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― 新着の感想 ―
[一言] ちょ、弟怖いw かわいいショタ系の弟を想像してたのに・・・あんなに怖いなんて・・・ある意味萌えt(( 面白かったですwまた感想書きますね!
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