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心の形
作:kou0ki



プロローグ


さび付いた部屋に響き渡る黒電話の音。
無造作に散らかされた資料の山から聞こえてくる唯一の音だった。
慌ただしく階段を駆け下がってくる音が続く。
何の事が書いてあるのかも忘れてしまった資料の山の中から、電話の受話器をひったくる。
ボサボサの頭をかきむしりながら、電話に出て初めの一言。
「はい・・・どちらさん?」
本やら資料の山に目をかけたその時だった。
「どちらさん?じゃねぇ!出るのがおせぇんだよ!」
お前は朝から人の鼓膜を容赦なしにぶち破る気か。と思いたくなるようなでかい声。
一息置いたところで、冷静に言い返す。
「分かった。今すぐ行く」
短く言ったその一言で受話器を置く。
そして、振り返って散らかり過ぎている部屋に目を向ける。
パチンと小気味良い音を指から奏でる。部屋一体が赤紫の光で包まれる。
すると、散らかっていた資料や本が全て宙に浮いた。
人差し指を立てた手を上げると、資料はまとまってテーブルの上へ。本は本棚に戻ってゆく。
男が部屋を出て行った時には、先ほど見えなかったソファーとテーブルが姿を現していた。



空は快晴。外で何かやるには絶好の日だった。
先ほどの男が古い店から出てきた。
店の名前は「RED」(レッド)。
見た目は18歳だろうか。紳士服をだらしなく着こなしている。
手には、不自然なくらいに大きなバックを持って店から走って出てきた。
周りには家など一軒も無い。ただ晴れ渡った空とどこまでも続く草原があるだけだった。

人々が忙しく歩いていき、誰も足を止めようとしない。
ここは空港。飛行機が異常なまでに大きい音を立てながら飛び立っていく。
全身黒い衣装を身にまとっている男が一人いた。
「おはよ〜すっ」
先ほどの男が歩いて全身黒の男に歩みよってきた。
黒い男は無言で紙を手渡す。小さいその紙に何か書かれているようだが、読めない。
「場所はそこに書いてある。行って来い。下川亘希」
下川亘希と呼ばれた男は飛行機に向かって歩き始めていた。


はじめましての人、はじめまして。
お久しぶりの人、お久しぶりです。
kou0kiです。
今回自分の小説をお読みくださいましてありがとうございます。
何分素人な訳でまだ書き方もおぼつかない所もございますが、時には温かい目で、時には厳しい目で見てくださいますようお願いします。
只今自分は中学1年。まだ知らないこともございますが、どうぞよろしくお願いします。
では、また次のお話で・・・・・・・











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