節分は、豆を食える日だと忠は喜んだ。
「歳の数だけ食べるのよー」
母親の声。
豆を、適当に口へ掻きこんだ。
硬い歯ごたえの後に、それが割れる感覚。
ぼりぼりぼりぼり。
「コレうめえ!」
やがて、『1500個入(グラムで測ると)』と書かれたビニール袋を空にして、捨てた。
「ちゃんと歳の数だけ食べた~?」
「うん! 確か、今年で750歳だから750個食べたはず」
「う~ん。私は、1000を超えてからは数えていないからねえ」
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