草原の戦塵3
長らくお待たせしました
「あれがそうか」
「ええ」
分かりにくいが、どこか消耗したような声のティグレの呟きにレアンが答えた。
ティグレのどことなく疲れた様子を最初こそ疑問に思い、心配もしていたレアンだったが、「草原は慣れてないんだ、見晴らしの良い所で野営とかどうにも神経が休まらん」という言葉に「そういうものなのか」と納得していた。確かに草原というのは隠れるという点では向いている場所とは到底言えない。大軍ならばともかく、少数で動く事の多い傭兵ならばそれも仕方ない事だろうとある程度納得出来た。
もっとも、ティグレの本心は違う。大体、ティグレの中の人物はしばらく前まで戦場なんてゲームかTV画面の世界でしか知らなかった。当然、草原だから、見通しが良すぎて安心出来ないなんて事もないし、かといって現実のそれとは異なる鍛え上げられた肉体は野営も苦にしない。
……問題はレアンの存在だった。
レアンははっきり言ってしまえば肉感的な美人だ。
そんな女性と開放的な草原の空の下二人きりでの旅……当然ながら野営の際は交互に見張りをする事になるから、レアンの寝姿もティグレは普通に目にする事になる。
テントぐらい張れよ、とかテントぐらいないのかよ、と思うかもしれないが、何分今回は隠れる事最優先。降雨発生に備えて簡易テントは用意しているが、離脱時にテントを張っていたらそれを引っ掴んで引っこ抜いて……という訳にはいかない。
かくして、今回は普段の野営にはテントを用いていなかった訳だ。
考えてみて欲しい、健康的な成人男性が昼夜を問わずに、献身的な肉感的な美人が傍にいて、周囲には誰もいない、という状況で何日も旅をするという状況を……。
おまけに婚前交渉もOKと宣言されていては何をか言わんや、だ。
さすがに面と向かって最後のは言われた訳ではないが、族長代理に「間違いが起きたらどうすんだよ」と冗談で言った際に真顔で「次の族長なら構わんぞ、というかむしろくっつくならこちらとしても族長の妻で決まるなら有難いわい」と言われてしまったぐらいだ。
事情を聞いてみれば、何でも未だ独身の彼女を狙っての男達の鞘当が激しいらしい。
「まあ、美人で腕も立つ、となれば男達が目の色を変えるのは仕方の無い事なんじゃが……」
最近その辺が激しすぎる。
そう族長代理はぼやいていた。
それだけに、新たな族長が手を出すなら誰も文句は言わん。出すならとっとと出してしまえ、ちょうど二人きりじゃ!と発破をかけられる有様だ……。
とはいえ、ティグレからしてみれば、まだ会って間もない女性をいきなり押し倒すなんぞ出来る訳がなく、かといって無防備な女性が常に傍にいる上、止める奴も他の人の目もないという状況故に、なかなかに良い調子で精神をガリガリと削られていたのだった。
とはいえまさか「君に手を出すのを必死に我慢していた」なんぞと言える訳もなく、誤魔化すしかない。
精神耐久系のスキルでなんかいいもんなかっただろうか、と頭を絞ってみたが戦場で冷静さを保つスキルというのは実は覇王系のスキルにはない。それは知将タイプの賢王や謀略を巡らす魔王系のスキルに属する。まあ、そうした精神系のスキルが充実している分、直接的な攻撃支援系のスキルは覇王に劣り、策なしに真正面からやりあった場合彼らは敗北確実な訳だが……。
そう、覇王の本質は「真っ向勝負」であって、こういうある種の搦め手、というか女性との旅に内心でドキドキしている、なんて状況に対応しているスキルはない。
(……あいつならこの状況でも何とか出来る手段の十や二十ぐらいありそうなんだがなあ)
と、遠く山脈を越えた先にいる森の王である友人を思い返してみるが、そんな事は思っても仕方がない。
余計な事は考えず、今は仕事に専念すべきだ、とやや隈の出来た顔で目を凝らすのだった。
幸い、獣毛で覆われた顔は隈を隠し、高レベルキャラクターの実力を反映した肉体は本来ならば疲労状態になっていそうな状況でも特に問題なく体を動かす事を可能としている。
今は目の前のやるべき事に集中、ととりあえず棚上げにして意識を前に向ける。何しろ、油断している余裕なんかありはしない。特にティグレの場合は大変だ。ティグレは虎の獣人ではあるが、一般的な黄色と黒ではなく、ホワイトタイガーと呼ばれる白地に黒の縞模様、なのだが……これは目立つ。
緑の草原の真っ只中に白い塊があれば当然だ。
さすがに自覚はしているから、緑の布を引っかぶり偽装を施しているとはいえ、油断は禁物だ。
(……さすがにでかいな)
遠見系のスキルはさすがにどのクラスにも存在している。
現代においては情報の大事さはきちんと学んだ者であれば誰もが認識している事であり、それだけに「如何にして情報を集めるか」は「ワールドネイション」というゲームにおいても極めて重要な要素だった。当然、スキルやアイテムも充実しており、妨害系のスキルやアイテムもまた揃っていた。
しかし、偵察隊関連のユニットも、偵察成功度向上のアイテムも今の手持ちにはない。
だからこそ、自身のスキルを用いて監視していた訳だが、その目に写る部族の集団はさすがに大きな部族だった。だが、すぐにティグレは違和感を感じざるをえなかったのだ。
「……妙だな」
「どうかしましたか?」
相も変わらず二人して丈の低い草で覆われた大地に腹這いになって監視している状態だが、ティグレは妙な事に気がついた。
「……一つ確認したいんだが、草原の部族に人族って結構大勢いるものなのか?」
「?いえ、大きな部族ならともかく、普通の部族はいませんね。まあ、商人はどこにでも来ますけどそんなに大規模なものではないですし」
「だよなあ……」
ティグレがこれまで出会った部族はそうだった。
ところが、目の前の部族は違う。
確かに獣人族達はいるのだが……明らかに人族の姿も多数見られるのだ。その癖彼らが纏っているのは草原の民の服装であり……。
「妙だな、下手しなくても人族の方が多いぐらいだし……」
おまけに彼らの服装も明らかにおかしい。
例えばある服装には尻尾のようなものがついている。手に持つ兜に耳があったり、獣の掌に見える手袋を小脇に手挟んでいる者もいる。……まるで獣人に変装しようとしている、或いは普段しているような……。
加えて、部族の中に女子供の姿はなく、獣人族の男達は人族に指図されて動いている、ように見える。それを指摘するとレアンもまた困惑した様子になった。
「……こいつはちょっと想定外だな」
「そうですね……どうしましょう?」
ふむ、としばし考えたティグレだったが、すぐに結論を下した。
「話を聞いてみるか」
「?誰にですか?」
「決まってるだろう?」
にっ、と笑ってティグレは遠目に見える部族を指差した。
「あそこの族長にだ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
レアンからは猛反対された。
当然と言えば当然だろう。忍び込むなら自分が、と主張もされた。
だが、ティグレ自身は成算があった。
(……ま、こんなもんだよな)
大森林を離れる前に入手していた暗緑色のマントを纏い、密かにティグレは相手部族の内側へと忍び込んでいた。このマントは自分の純白という体毛が如何に目立つかをよく理解していたティグレが仕入れていたものだった。黒でないのは……意外と黒というのは自然の中では目立つのだ。
無論、歩哨は立っていたが獣人など信用が置けぬとばかりに人族ばかり。夜目の効かぬ人族相手ならばティグレの身体能力ならば容易に誤魔化す事が出来た。
レアンではなくティグレ自身が動いたのはティグレだけならどうとでもなる、という自信と共に自分が確認したい、という事もあったからだ。その場で相手と話す機会があればより詳しい事情が聞けるかもしれない、その時にその場にいなければまた改めて忍び込む面倒を強いられる事になる可能性が高い。
唯一の問題点はどれが族長の天幕であるか分からない可能性がある、という事だったが……どうせそれはレアンも同じだ。
一番警戒の厚い場所は……人族の匂いしかしないので却下。
となると……。
(どいつか歩哨でも捕まえて首をへし折るか?)
そう脅して族長の天幕を聞き出す。
無論、使った後の始末はきちんと行うつもりだが、それをやって以後警戒が強まるのも面白くない。
それでものんびり時間をかけていられる余裕はない。さっさと誰か捕まえるか、そう思った時、歩哨達の会話が耳に入る。
「おい、どうだ族長さんは」
「大人しいものですよ」
「そうか、だがまあ目は離すなよ?」
「分かってます」
そう言って視線を天幕の一つに向けた末端指揮官の一人と思われる人物がいた。
夜間警備の責任者による見回り、といった所だろうか。だが、ここは素直に感謝して、潜り込む。天幕は所詮テントである為に正面以外からでも入り込む手段は、ある。
するり、と忍び込んだティグレに静かに声が掛けられた。
「どなたかな?」
おきている気配は察していた。
ゆっくりと立ち上がるとティグレは名乗る。……どうせこの天幕の傍には見張りもいない。少し離れた所にはいるようだが、その位置から人族の耳に天幕を超えて声が聞こえるようにするとなると相当に大きな声を出す必要がある。どうやら族長もそこら辺は理解しているらしい。人族だけが理解出来ていない。
天幕内の灯りは小さな魔具の灯りのみだが……これだけあれば獣人には十分過ぎる。そして、実の所毎回毎回蝋燭なりを仕入れるより、最初こそ割高でもこうした魔具を買った方が長期的には安上がりになる事も多いので、こうした商人が滅多に来ないような場所では意外と魔具が普及している。
話を戻すが、ティグレの目に写ったのは一人の老獣人、おそらくは……。
(象の獣人かよ、珍しいな!)
長く伸びた鼻と牙は象であるのが分かった。
動きは鈍いが、極めて高い頑健性と筋力を持つ獣人だ。
「おう、はじめまして、になるな……先日あんたらに攻撃された部族の新しい族長になったもんだ」
その言葉に少し驚いたような顔になった。
象の顔で驚いたのが分かるのかと言われると、同じ獣人になったティグレには分かる、としか言いようがない。
だが、すぐに平静に戻ったのはさすがと言えよう。
「ふむ……私を殺しに来たのかね?」
ならば殺るが良い。君が新しい族長になったというならその権利がある。
そう告げる族長の顔をしばしじっと見詰めていたティグレだったが、すぐに深い溜息をついた。
「おいおい、そんな安心したような『やっと死ねるか』って顔してちゃ何か深い事情があります、って言ってるようなもんだぜ?」
ティグレのその顔に族長はしばらく黙っていたが、間もなく彼もまた深い溜息をついた。
「そうだな……その通りだ。確かに一瞬私は安堵したよ、やっと終わりに出来るのか、とね……」
「けど、そいつは無責任だ」
せめて、事情ぐらい聞かせてから逝けや。
そんなティグレの言葉に「口が悪いな」と苦笑した族長だったが、すぐに姿勢を正した。
「確かにそうだな。では少し長くなるが話をしよう……途中で聞きたい事があれば中断させてくれ」
「おう、見回りとかはねえのか?」
「最初の頃はしておったがな。今ではすっかり放置されておるよ」
そいつは有難い、というティグレの台詞にまったくだ、と応じた族長は事情を話し出す。
「と言ってもそう難しい話ではないな。我々は占領され、女子供を人質に取られた。別の場所に連れ去られ、下手に動く事も出来ん。毎朝点呼を取られ、いなくなった者がおれば別場所にいる女子供の中からランダムに選出した者をいなくなった者一人につき三名殺すと言われておる」
成る程、とティグレも頷いた。
それでは下手に動けまい。
他の者が素直に従っている間に少数の者が救出に動くというのは定番だが、敵もそれを警戒して動いている。毎朝点呼を取られるのではこっそり抜け出す事も出来まい。……さすがに一晩で行って帰って来れるような場所に人質を保管している、という事もあるまい。
いや、そもそも人質が捕らわれているその場所をまず掴まねば話にならないが、探しに行く事も出来ない。
だからこそ、彼らももどかしい思いをしながら、何も出来ずにいた、と……。抵抗せずに捕らわれたのかと思いきや、薬を盛られて目が覚めたら既に手遅れだったようだ。
「薬か……迂闊だったな」
「そう言わんでくれ、薬を盛った連中とは十年来の付き合いだったのだ」
それはまた気が長い話だ、とティグレも思わざるをえない。
つまり、十年余りの月日をかけて信頼関係を築き上げ、それを利用して薬を盛った、という事か。
……そこまでの長期間、一つの目的の為に相手を欺き続ける、となると……これはただの物取りや盗賊団の仕事ではない。間違いなくあの人族の連中の背後には相当大規模な組織がある、おそらくは国の仕業と考えるべきだろう。
更に、通常なら薬に気付くような連中もその付き合いの間に連中が持ち込んだ香辛料の刺激や匂いに慣らされて誤魔化された、という事だった。どうやら、そうした事前の仕込みも兼ねての付き合いだったようだ。
「何とも用意周到と言わざるをえないな……それで?」
「うむ、目が覚めれば女子供の姿は既になく、連中の数は我々の数倍に増えておってな……手出しも出来ぬまま我々は脅迫されて君達の部族を脅す事になったのだ」
成る程、決裂前提だったと……。
「だが、我々がしたのはそこまでだ」
うん?
とティグレは族長の言葉に首を傾げる。
「我々は誓って、脅迫めいた交渉は命じられて行ったが、したのはそこまでだ。だが……その晩じゃったよ、連中が君達の部族を襲撃したのは」
普通の人族は勘違いしているが、夜目が効く、と言っても昼間同然という訳にはいかん。
……あの程度の変装でも十分だったのだろうな。
匂いさえ誤魔化せれば、こっちの部族は想定外の奇襲によって大混乱に陥っていたはずだ。後に残って足止めをした戦士の中には獣人ではない、人族だ!と気付けた奴もいるだろうが、連中が足止めしている間に逃がされた者達にはそんな事は知る由もない……いや……。
「逃がされたか」
「……聡いの、その通りじゃ。連中は事前に包囲網を敷いておった。……お前さん達の部族で最初に逃げ出した者達は逃げる事が出来たのではない、逃がしてもらえたのじゃよ」
そして、逃げた連中から、この連中がいきなり襲撃した、という話が伝わる。
人族による攻撃ではなく、同じ獣人族の部族によって攻撃された、という話が。
……性質が悪いな、とティグレは思わざるをえない。
こうなってしまえば、この部族の連中も最早逃げ道などなくなってしまう。ただでさえ、人質を取られ、逃げる事も出来ず、おまけに悪評は広がり、最悪人質を殺される覚悟で抜け出して手助けを求めても部族の名を名乗った時点で眉を潜められるだろう。……人族に制圧された、と言った所でどこまで信用してもらえるやら。
まずは確認を、って事で少数派遣なんて事になる確率は高いし、一方こちらの人族は問答無用だ。
……良くて全滅、最悪その逃げ出した奴が彼らを嵌めた、って思わせる状況を作り出してから一人二人逃がす、って可能性もある。幻術なんかを駆使すれば不可能とは言えない。こんだけ用意周到な連中ならそれぐらいの罠は仕込みかねないし、準備してる可能性がないとは言えない。
人員が多いのは複数のグループに分かれて、商人として潜り込んだんだろうな。
武器や防具は……鍋釜と一緒に新品持ち込めば万が一にも血の匂いで気付かれる事もないか。
そこまで考えた所でティグレは違和感を感じた。
「……妙だな」
「何がじゃね?」
「……ここの連中、こんだけ用意周到に仕込んで何を企んでる?どう考えたって、小さな部族を一つ占領してはいお終い、ってレベルの話じゃねえだろう」
「むっ……」
ティグレのその言葉には族長も反論しようがないのだろう、
このまま進んだ所で何時までも上手く行く訳がない。
一月?二月?ある程度の期間は誤魔化せるだろうが……何時かはばれる。その時がこの人族の連中の最期となるだろう。無論、ずっと上手く行き続けるって可能性だって完全にゼロとは言わないが、こんだけ用意周到な連中がそんな希望的観測に則って計画を立てるとは思えない。
……つまり、これは連中の所属する国の作戦計画に基づいた行動?
「なあ……地図はあるか?」
「む?ああ、わしらの地図なんぞに連中興味示さなんだからな……」
そう言って物入れの中を探す族長の言葉にティグレは内心で舌打ちをする。
地図というものは大事だ。それを必要としない、という事は連中は既に必要とするだけの地図を製作し、所持している。或いはどこかで入手済みという可能性が高い。或いは十年かけての商人としての活動の中には信頼関係の構築以外に情報収集と地図の作成もあったのかもしれない。
確かに、この部族を襲撃した所で確実に地図が手に入るとは限らないのだから、それなら最初から手に入らないものとして動くのは当然かもしれない。
そんな事をティグレが考えている内に、族長は地図を取り出してきた。
極めて大雑把な地図だが、必要な事柄は書き込まれている。
「この青い丸に囲われた部分が大雑把ではあるがそれぞれの部族の周回の為の地域と看做されておる範囲じゃ」
族長の言葉にティグレは黙って頷く。
大きな丸が幾つかあり、その間を縫うようにして小さな丸がある。大きな丸同士が接していないのは彼らなりの知恵という奴だろう。大きな部族同士が揉めた場合はどちらも引けない場合が多いし、こじれた場合の周囲への影響も大きくなる危険性がある。大きな部族と小さな部族では大きな部族も寛容さを見せる、という意味合いで引きやすいし、小さな部族も無理を主張しづらい訳だ。……まあ、大きな側が小さな側に無理難題を言う可能性もあるが、そんな事をすればすぐに草原全体に悪評が広まってしまうので大抵はそこまでの無理難題は発生しない。
話が逸れたが、幾つかの事柄を確認していたティグレが一つの印に気がついた。
「……この印は?」
「うん?ああ、今年の族長会議の場所じゃな」
その位置をじっと睨みつけるように見ていたティグレは傍らのペンを手にする。
了承を得てから幾つかの小部族の周回地に丸をつけ……最後に一本の矢印を描く。
その瞬間、傍で見ていた族長が息を呑んだ。
「これ、は……」
呻き声を上げる族長だった。
……草原の北方には人族の帝国が存在している。
かつては戦いも起きていたそうだが、現在はもう何十年も争う事なく、互いに交易を行う関係だが、その帝国勢力圏の南端に一つの都市が存在する。かつて、草原の獣人族と帝国が争っていた頃に建設されたという砦であったのが、その後要塞となり、平和な時代を経て城塞都市となった地だが……。
今、ティグレが丸をした小部族の周回地は大部族の間を縫って連なり、一本の道となり……その城塞都市から伸ばされた矢印は……その小部族の周回地を通って族長会議の場へと伸びていた。
「なかなか面白そうじゃねえか、なあ?」
驚愕の表情を浮かべる族長に、ティグレは獰猛な笑みを浮かべてそう言った。
お休みだったので一気に書きました……次も早く上げたいな
とりあえず次アップは「竜に生まれまして」の予定です
……ワンピの二次も書かないとあかんのだが