参
誉さんの話を要約すると こうだ
それは 徳川14代将軍の頃から始まろうとしていた
極わずかなものだったが 決定的になったのは
15代将軍が大政奉還をし 天皇に政権が渡ったときだった
怪が暴走し 多くの人が死に絶えたという
その暴走を止めたのが 誉さんの祖母だと
そしてその人が設立したのが誉さんの語っている
退治屋 なのだと言う
誉さんの言っている怪は 世間一般では妖怪だそうだ
しかし怪にもさまざまあり
私を襲ったのは 一番下級の怪らしい
そいつ等は 呪文を唱えれば すぐに消えるらしい
「これで大体のことは分かりましたね?」
「あっ はい・・・」
「どうしました?まだ腑に落ちないようですね」
誉さんは心配そうな顔で私の顔を覗き込んだ
それは当たり前だ さっきはじめて怪を見たのに
そんな 日本を揺るがすほどだったなんて
「わけが分からないのもあると思いますが 今は後回しにしましょう」
そういわれて顔を上げると誉さんは 翡翠色の数珠を持っていた
「いいですか このみさん。この時代で怪が見えると言うことは自殺するのと等しいんです」
「えっ!そうなんですか!!」
「はい。なので肌身離さず これを付けていて下さい」
「・・・外したらどうなるんですか・・・?」
その問いかけに誉さんは
「ほぼ 死 間違いないでしょうね」
にっこりと微笑みながら言った
(怖っ!!!)
私は胸の内でそう感じた
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