光を綴る少年、命を唄う少女

“自分の旅行記を出版して、ボロ儲けする”ことを夢見て、大陸各地を渡り歩く、冒険者アール。
長い旅路の果てに、ようやく彼が辿り着いたのは、王国最大級の規模を誇る巨大都市“ティル・ナ・ノーグ”。
幼い頃、古い旅行記の中で出逢ったその街は、異国の民と大陸の民が手を取り合い、笑い合う、“楽園”のような都市であった――――はずなのだが！？

大志を抱く（自称）大器晩成少年アールが紡ぎ出す、“常若の国”の一大叙事詩。