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刻の体液についての謎。
唾液にかかわらず血液とかもね、
九五話 ちょっと休憩










――――???






 いま俺は何故か途方に暮れている。
 上半身裸、下半身はパンツのような布地しか穿いていない。

「お父様あそこ行きましょう!」
「私はアレで滑りたいわ!」
 
 双子のような少女は全く別々の方向を指さす。
 二人の格好は白と黒の下着のような布地だけ。

 まあ、ぶっちゃけ水着だ。

 別にスクール水着とかじゃなく普通のビキニタイプだ。越のあたりに隠すんだか隠さないんだか微妙なパレオがついている。

 二人はニコニコしながら俺の腕を違う方向にひっぱる。

 まあ、これには理由があるのだ……。











――――朝



 

 俺はすやすやと寝ていた。
 だが、俺の穏やかな眠りは許さないとばかりに、屋根の上に現れたツインテ悪魔。
 そして俺は襲われた。
 アレは比喩ではなく襲われたと言える。

 屋根の上から落とされたのだ……。常人だったらマジで殺人未遂とかになりそうな勢いだ。
 更に、その俺に屋根の上から飛び蹴りをくらわせた悪魔。そしてニコニコとしながら、

「お父様、世間では今の時期はプールが主流らしいのですが」
「パパ、私と私の晴れ姿見てください」

 全く意味が分からないことを言ってきた。そもそも、今は11月だ。冬にプールに行く主流があったらたまらないさ。当然俺は、

「嫌だ」

 断るわけだ。

「ぐすっ……、最近お父様……私と私に冷たい」
「リンにはあんなにやさしいのに……えっぐ」
 
 いきなり泣き出したのだ。当然、小さな女の子に泣かれたら焦るだろう。

「あー……、わかったけど。今の時期はやってないから無理だろ?」

 俺の言葉に顔を輝かせた二人。ギラって感じだった。完全な嘘泣き。

「「これ!」」

 二人の手には三枚のチケット。なんか絵本の絵のようなキャラクターがにこにこしている。
 わくわくざぶ~んって書いてある。子供用プール? 屋内プールかー。

「どうしたんだそれ?」
「シロウにもらったのよ」
「剣あげたんだから何かちょうだいって言ったの」

 うん。あげたのは俺だし、それは脅迫に近い。

「ふーん……、で。そこに行きたいと?」
「「うん」」

 ふむ、まあコイツらも年齢的には子供じゃないが見た目子供だしな。プールに行きたくもなるんだろう。子供用プールってことは俺は保護者か。

「ああ、いいぞ?」」
「「やった!」」

 二人は手を打ち合って喜んでいる。
 まあ、プールくらいで喜ばれるんならいいか。

















―――ざぶ~ん



 ってことで来たんだけど、全然子供用プールじゃなかった。
 全天候型屋内ウォーターレジャーランド。かなりでっかい施設だった。

 しかも、何か休日だけあってカップル多いなー、俺は子供連れだよチクショー。

「とりあえず、ストップ。順番に行ってやるから引っ張るな」

 俺はため息をつきながら言ってやる、二人は不満そうだが、それで我慢するらしい。
 てか、二人とも違う方向指すから無理。

「じゃ、まずは定番ウォータース――」
「ねぇねぇ、君たち。二人でプールに来たの?」
「俺達も二人でさーどう? 一緒に遊ばない?」

 いやいや、そこの金髪のお兄さん方。どう考えても俺にしがみついてますよね?
 てか、あなた達ロリコンですか? 二人とも身長145ないんだよ?

 ツインテ二人は途端に不機嫌になった。

「話しかけないで頂けますか不細工、汚らしい顔が移ったらどうしてくれるんですか?」
「ええ、本当に不細工ですわね。死んで来世に期待したらどうですか?」

 ちなみに、たぶんイケメンの部類に入るのじゃないかと言う男達。

「――ッ! テメー調子に――」
「消えろロリコン!」

 俺の回し蹴りでプールに顔面から二人がダイブした。

「さすがですお父様!」
「やはり格が違うわ」
「フッ」

 二人はにこにことしながら俺に抱きついてくる。
 でもさ、これで何人目かわからん。一応この二人は美の女神だ。男の理想の塊だけあってさっきからめちゃくちゃ声がかけられる。まるで、俺がいないかのように。

『ピーーーーー』

「そこ! 飛びこまない!」

 係り員のお兄さんに注意されてるナンパ野郎ガンバレ。

 俺達はそのままウォータースライダーに移動する。






――――――――――――――――――


  


 あれからもナンパされまくった二人だが、何とか俺が殴りとばしてたどり着いた。

「どうする? 浮き輪二人乗りだけど? 俺一人でいいから、お前ら二人で乗るか?」

 八の字のようになっている浮き輪。身長制限が140なので。コイツらだけでも大丈夫なのだ。

「いえ、大丈夫ですお父様」
「見ててくださいね?」

 そう言うと、二人は係りの男の人に近づき、

「どうしてもお父様と一緒に乗りたいんです!」
「お願いしますお兄さん」

 涙をためた瞳で懇願する二人。
 お兄さんはたじろぎ、

「ど、どうぞ!」

 許可を出した……。
 この二人は将来魔性の女になるだろう。いま現在でもそうだが。

「では、行きましょうお父様」
「パパはここです」

 そう言って、二人に促された位置は後ろの穴。
 そこに、尻を入れるような格好になった。足を前の穴に通す。

「で、私と私は」

 まず、俺の上にステンノが寝そべる。何故かうつ伏せ。
 次いで、俺の肩に足をかけるような感じでエウリュアレが跨る。
 別に顔の上に座ってるわけではなく、俺の頭はエウリュアレのお腹のあたり。

 どっちにしろかなりツライ体制だ。子供がつくる戦闘機みたいな状態である。

「苦しい! やっぱ俺は降りる!」
「おにいさーん、浮き輪押してください!」
「は、はい!」

 お兄さんは浮き輪を押し、ゆっくりと滑りだす。
 てかっ! なんで幼女に籠絡されてんだよ!

「てか痛い! 尻が擦れていたい!」
「まあ、お父様。私と私の前でそんなお尻だなんて」

 何言ってんだコイツら!
 俺達は右へ左へ流されてめちゃ痛い。

「いたっ……、頭撃った」

 エウリュアレは頭をぶつけて涙目だ。
 そして、やはり無理に三人乗ったのがいけなかった。ちょうどカーブの所で浮き我がすっぽ抜けた。
 そのままガードルから飛んで浮き輪は落下。
 てか、くっついてたら俺らも落っこちたんじゃないか?

「お父様落ちます! 落ちます!」
「キャーーー!」

 叫んでる割にめちゃくちゃ楽しそうだった。てか、これ浮き輪用だよな? まじで落ちそうなんだけど!? てかお前らくっついてくるな! 落ちる時は俺だけおとすつもりだろが!

 てか今気づいた! コイツらカーブの直前で逆側の壁蹴ってやがる!

「お父様! 後ろ!」

 ステンノの言葉で後ろを振り向くと、仲のよさそうなカップルの驚愕に見開いた目と合った。
 てか、早くね!? 普通下で確認してから降ろすよな? 混んでるからってありえないだろ!

「お父様、守って!」
「パパお願い!」

 そう言って二人は俺を後ろに突きとばす。だが、俺は二人を足で挟み込んで逃げるのを防ぐ。

「ひどいですお父様!」

 俺はそのまま後頭部を後から来た浮き輪にぶつけ、さらにステンノの頭が俺の胸に、エウリュアレの頭部が俺の頭部にぶつかり、激痛の中滑り続ける。

 てかさ……、スライダー用の浮き輪硬くね……。






 






――――


 結局あのあと三人でめちゃくちゃ怒られた。
 ついでに、係員の奴は経営者に呼びだされていた。

「パパ、次はビーチボール!」

 ふむ。二人は全く懲りてないな。とりあえず、俺達は一度木の影に移動し、ビーチボールを創り出しプールに向かう。

「じゃあ、勝負だツインテ悪魔!」

 俺が不敵な笑みを浮かべると、まさに悪魔の笑顔で、

「では、お父様が負けたら血をもらい受けましょう」

 俄然やる気になっていた。

 俺達はプールに入る。視線がかなり集まっていたが気にしない。

「では、私からいきますねー」

 ニコニコと上空にビーチボールを放り投げるステンノ。

『ピーーーー』

「君たち! そんな危険な――ぺぶっ!」

 係り員は見張り台ごと10メートル程弾き飛ばされた。
 10メートル程のビーチボールに。

 俺は着地点に移動し、蹴り穿つ!!

 無回転ボール特有のブレを描きながらエウリュアレに飛翔するボール。

「――舐めないでくださいパパ!」

「ぶはっ!」

 近くの男性の顔面を足場に、飛びあがりアタック。
 俺は一度プールサイドに上がり、バク宙キック。

 周りの水を弾きとばしながらステンノに高速で飛翔する。

「ぱっ」
「ぶっ」

 二人を足場にしながらジャンプ!

「お父様! 空気の貯蔵は十分ですか?」

 ニヤリと笑うステンノ。そして、

『―――乙女の秘密アタック《ビーチボール》』

 くそっ! ここで真名解放か!

 完全に水を縦に割り、迫りくる球体。俺はそれを避ける。
 背後のプールサイドを破壊しながら突き進む。
 倍率を上げ、前方に移動。

「神舐めるなよ小娘!」

 俺は大きく足を後ろに振り上げ、

『―――俺はロリコンじゃない《ビーチボール》』

 蹴りつける。近くの人間を弾き飛ばしながら突き進む。それはまさしく光速。
 普通の人間には対処不能な攻撃。だが、俺が神であるように、二人もまた、神なのだ。

『―――私の愛を受け取って《ビーチボール》』

 繰り出される真名解放の嵐。逃げ惑う人々をあざ笑うかのように、悪魔の命(弾)は俺に迫りくる。
 俺が蹴り返そうとする瞬間。二人はニヤリと笑った。

「お父様、愛を甘く見ないでください。近親相姦なんて望むところです!」

 ステンノが叫び、

『―――壊れた幻想ブロークン・ファンタズム

 くっ! 俺は飛びのくが、遅い。ビーチボールは破壊され、膨大な風が俺を壁まで吹き飛ばす。
 俺は――負けたのか……。
 きっと俺は甘く見ていたのだ。
 
 俺の元に寄ってきた二人は俺を見下ろし、ニコリと笑う。

「覚悟してくださいお父様」
「パパの全てを受け入れます」

 いや、マジ血全部抜かれたら死ぬ。二人の唇が俺に近づき、

 左右の首に噛み着いた。

「んー、はっぱりほうひー♪」

 すごい勢いで抜かれる俺の血。抜かれた量を魔力で創りだしてゆく。
 はたから見たらいやらしいことをしているように見えるだろう。
 だが、これは捕食だ。

 って、係員が数人走ってきた!

「ストップ!」
「いやへふ!」

 全然離れない二人を抱え、岩影に退避、そこで逆サイドの岩影に転移。

 俺達が元居たところは騒ぎになっていた。
 それもそのはずだ。周囲のプールサイドは破壊尽くされ、ひとつのプールが使い物にならなくなっている。

 ついでに、二人はまだ俺から離れない。血が回りすぎて、顔が真っ赤になっている二人。

 そこで気付く。
 俺は勘違いしていたのかもしれない、人間なら確実に破裂する。神も破裂するのかと思っていたが。どう考えてもこの量を吸って破裂しないってのはおかしい。

「ちょいタンマ。聞きたいことがある」

 ゆっくりと二人が離れる。離れた時に、唾液と混じった血が赤い糸を引く。

「お前らさ、何か変わったところとかない?」

 二人は首をひねる。

「そうですね、お父様が大好きになりました」

 うん。それは俺の体液の副作用だから違う。

「他には?」
「たぶん、パパに合った体に作り変えられると思う」

 ん?

「何それ?」
「はい。まず、神秘性が上がってます。神としての格ですね。更に、魔力の最大量増加。肌の質感とかよくなってますね。あと、スタイルも前より良くなってます。それとおそらくですが――」

 確かに、水着の上が少しきつくなっているようだが。

「お父様の子どもが産めるように作り変えられましたね。前だったら確実に死んでましたけど。今なら、精液も受けとめられますね」

 ニコリと笑うが。とりあえず子供云々は置いておいて。
 つまり、俺の体液をたくさん摂取すると、俺よりになってくると言うわけだ。
 完全な神に近づく……ってことは。

 凛やばいんじゃないだろうか? 唾液だが、あれも俺の体液だ。血液ではないが、下手したら――

「お父様!」
「パパ!」

 俺の思考中に二人が抱きついてくる。

「完璧ですね! どうでしょう、ここらで一つ子作りに専念してみては? 次世代の創造神が産まれます!」
「私と私と子供作ったらきっと可愛くなります!」

 うん。嬉しそうに言うのはいいが、腹黒+永久幼女しか生まれなさそうだ。ついでに作らない。

「いやいや、無理。お前らみたいな幼女に興味ない」
「それは、血をもっともらえば成長します!」
「お前ら身長伸びてないよな?」

 確かに前より若干キレイになった気がするが、もともと完璧だったが。
 身長は全く伸びていない。

「……多分最高身長がコレなのでしょう」

 がんばっても140ちょいしかなれないって可哀そうだな……。
 多分、胸も限界がCくらいだ。美の化身ってことはバランスの為一定までしか成長しないってことだろう。今のが限界。肌も今では卵肌のようにつるつる。もう全部が限界だ。
 あとは、どれだけ俺に近づくかだな……。

 俺もそうだが、コイツらも髪と眉毛くらいしか毛は生えてないから、そこまでは俺よりになっている。
 排泄はどうだろうか。

 神秘と魔力だけか?

「お前らもうやめた方がいいぞ。神やめることになる。排泄とか今どうなってる?」
「前はしてましたが、お父様とラインが繋がってからないです」

 やっぱり体の構造変わってきてるな……。凛もやばいかもしれん。

「生理現象とかは?」

 神にだってあるはずだ。基本人間と変わらないのだから。

「ないわ。パパの近くにいると子供作りたくてしょうがなくなるけど。他の神には全く興味ないわね」

 むー……、つまり俺専用に作り変えられるわけか。意思とか神秘性とか関係なしに強制的に。結構まずいかもしれない、気軽に魔力やったりしたらヤバイな。セイバーにもこれ以上はやめたほうがいいな。血液だけならいいが、唾液はどうなるか……。でも、凛の裸はよく見るが、変わったところはないはずだから大丈夫なのか?

「俺と一緒にいるとどんな感じだ?」
「んー、幸せよ。ずっと一緒にいたい。あと、体が疼くわ」

 あー、幻惑で幸せと快楽をあげたときみたいな感じってことか。血液中の成分を絞れば……。

「ちょっと、二人とも、もう一回血吸ってみてくれ」

 二人はうれしそうに俺の首筋にかぶりつく。

「どうだ?」

 二人は不思議そうな顔をする。

「おいしいはおいしいです」
「ちょっと濁った?」

 絞るとこうなるのか。

「もっかい、いいか?」

 もう一度噛みつき、とろんとする。

「今度はほわほわします」
「いつもの感じで気持ちいいわ」

 これが通常時。やっぱり、何か副作用あるな。味をそのままで性質を変えるって出来るかな……。たぶん、やろうと思えば出来る。ハクのアドバイスが必要だが。
 あとは、効果高めるために限界まで魔力を凝縮。

「もう一回いいか?」

 二人は更に首に噛みつき、目を見開く。

「んん!! あふっ――!?」
「―――んあっ!?」

 え? 魔力を固めるのまずいのか!?
 二人の焦点が合っていない。

「お、お父様……じんじんします……」
「愛してます――お父様がほしいです」

 コレはまずい、ダメだ。これは神の抵抗力でもまずいのか。
 魔力を固める=依存度も上がるのか。

「あー、ごめん二人とも、大丈夫か?」

「いえ、大丈夫ですけど……」
「我慢するのがツライです」

 悪いことしたな……実験台にしちまったよ。

「ごめんな、今日は帰るか? ソレじゃプールなんて入れないだろ?」

 水着の上からでもわかる。何がとは言わないがぐしょぐしょだ。そんなんで入れるわけがない。

「はい……」
「ごめんなさいお父様」

 すまなそうに二人が謝るが、二人のせいではない。

「いや、悪いのは俺だから」

 俺は二人の体外の水分を飛ばし続ける。ハッキリ言って移動すらキツだろうな。そのままじゃ服すら着れない。
 俺のせいだから仕方ない。財布や服は諦めて家に転移しよう。

「帰るから掴まってくれ二人とも」

「「はい」」

 二人は俺に掴まるが、やはり疼くのか厳しそうだった。

 帰ったら凛も調べないと危険かもしれない。さすがに、神になってしまったら人間に戻すのは不可能だ。人間が神になったらカテゴリーが変わってしまう。それだけは……。

 俺は頭の中を整理しながら家に転移する。
刻魔力供給は不可能なのか!


何か面白い小説ないかなぁ、小説家になろうで。

久々に他の人の見てみたいかも。
ランキングで僕の小説が載ってないページの作品でお願いしたいです!
自分の順位とか知りたくないんで。

お勧めあったら教えてください!


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