十六話 使い魔大会 本戦(中)
――――本戦・決勝。
『でわー、今回の使い魔大会は~~! 特別ルールでおこないまーす!!! 決勝戦で当たる2パーティーは全員闘ってもらいます。ただし! Fクラスのレンわんにゃんコケコッコーチームは一回でも負ければ敗退となりますーーー!! 上位クラスへの下剋上!! さぁ!! 結果はどうなるでしょうか!! ってかトキくーーーん!! これで負けたらゆるしませんからね!! わたしが生活できなくなっちゃうじゃないですか!!! さて、相手は学年トップの黒姫です!! 使い魔は最強と謳われる龍種です!! こわいですねーデッカイですねーー!! それではまもなく試合開始です!』
『……流血ドラゴンが好き』
なんか怖いこと言ってるぞあの子。
「で、最初に出たい奴いる?」
三人を見まわしてみる、するとシャルが一歩前に出た。
「私が行っていいですー?」
「めずらしいな? シャルが自分からって」
そうなのだ。
シャルは毎回最後にまわっていたはずだ。
「こう言うのは一番弱い人から出るものなのですー、最初はスライムが定番なのですー」
そう言って、胸の中の子猫を抱きしめる。……あぁ。
気持ちよさそうだなあれ。
『はーーーい! でわ一回戦!! 『レンわんにゃんコケコッコーから』!! シャルロッテ・ブリーゲル選手使い魔『きーちゃん』!!! 対するは!! 『黒髪』よりグリシャ・ブッケル選手!! 名前はそのまま! 使い魔! グリーンドラゴン!! 前にでてくださいー! 準備ができたら開始します!!』
シャルとグリシャと言う男が前に出る。
ふさぁー
「「「「「キャアアアアァァァァァァァァァァア!」」」」」
「「「「「「「「チッ」」」」」」」」
……前者が女子で、後者が男子だ。
わかるぞーその気持ち。
だってすごくイケメンなんだもん!
俺と違って、髪を掻きあげる姿もネタじゃなく様になってるし。
ズゥゥゥーーーーーーン
「あの……トキさんのほうがカッコいいですからそんな落ち込まないでですー」
シャルがフォローしてくれた。
シャキッ!!
一気に元気になった。
「よしシャル!! あいつの顔がつぶれるくらいに殺してこい!!!」
俺は宣言する!
「いえ……、使い魔大会ですー?」」
もっともだと思う。
「ほー、グリシャ様のドラゴンにそんな子猫で挑むとは、つくづく哀れですね!」
自分でグリシャ様と来た。
「戻ってきーちゃん!」
そう言うと。
子猫は鳴き声を一つ上げ。
光輝く。
現れるは純白の虎。
長い毛は風もないのたなびいている。
美しい神々さがある。
神だけどね?
「ほー、姿を変えていたか。にしてもちっちゃい使い魔だね? それでグリシャ様の使い魔がやられるわけないだろ? くはははっははっは!」
まぁグリシャのドラゴンは30メートル近いしな。
きーちゃんは2メートルないし。
『我を侮辱するとは愚かな人間だな。汝、死にたいのか?』
きーちゃんはグリシャに話しかけた。
「なっ!!! 使い魔がしゃべるだと!!? そんな使い魔聞いたことないぞ!!!」
はぁ……、全くこいつらは同じようなことしか言わないな。
「だから、表層で判断するなっていうの……」
俺はついつい呟いてしまった。
だってそうだろ?
バカすぎるもん。
「きーちゃん。ドラゴンさんがかわいそうですから、すぐに終わらせてくださいです。殺しちゃだめですー」
あー、この試合すぐに終わりそうだな……。
だから自分を過信するなって言ったのに、
『でわーーーー!! 試合をーーーーーーー……』
『開始しやがれ屑』
『あーーーーーー!! 私のセリフですよそれ!!!! とらないでください!!!』
司会はギャギャーやっている…。
まったくなんなんだコイツら?
『ゴゴォアアアアアアァァァ!!!』
試合開始の合図と共に。
相手のグリーンドラゴンは風の塊を10個ほど打ち込んできた。
「きーちゃん! 光弾よーい!!」
そう言って、敵のほうに手を銃のようにして構えるシャル
きーちゃんの周囲には50程の光の球が浮かんでいる。
大きさは10センチ程度だが。
まぶしく輝き、雷を含んだようにバチバチ鳴っている。
「シュートーーーーーー!!!!」
そう言ってシャルはまるで反動があったように肘を曲げる
うん……。
なんかカッコイイなアレ。
俺もなんか考えておこう。
オタクとしての本質か、カッコよさにこだわる。
シャルが叫んだ瞬間、すべての風弾に向かって光がぶちあたる。
当たった瞬間爆発し、風弾を消し去った。
次の瞬間、大きなサイクロンがきーちゃんに向かってくる。
グリーンドラゴンはいつのまにか上空にいた。
「きーちゃん! あのドラゴンに光の剣! その後、向かってくる竜巻を内部から破壊です!!」
瞬間、
目が痛いほどの光の剣が上空から、グリーンドラゴンに向かって何本も突き刺さる。
光が消えると、ドラゴンは地面に縫い付けられていた。
同時に残りの40発の光弾のうち、10発がサイクロンに吸い込まれ。
内部でおおきな爆発を起こし、消し去った。
『ドンドンドンドンッ』
地面に這いつくばりながらも、風弾を最初の倍の20弾程きーちゃんに放ってくる。
「光弾で相殺です! そのあとは光弾を内部に!」
20の光の球が風弾を消し、残りは10。
そして、10の光の球はきーちゃんの体に吸い込まれた。
その瞬間、
光で出来た獣が姿をあらわした。
「はじきとばせですーー!!」
『ドゴォォォォーーーーーーーーーーーーーーン』
一瞬後、ドラゴンは500メートル近く離れた壁に激突した。
もう起き上がれないのか、気を失ったように壁にめりこんでいる。
きーちゃんはまさしく光。
光の速さで突き飛ばしたのだ。
俺の時間魔法でも見きれない光速である。
その後、慌ただしく係員が出てきて、ドラゴンの生存を確認している。
これで死んでたら俺たちの負けだけどな。
『はいー、確認おわりました! 一応生きてます。一応。よってーー! 勝者シャルロッテ・ブリーゲル選手!!! きーちゃん!!』
「「「「「「「ワァァァァァァアアアアアアアア」」」」」」
割れるような歓声が会場を包み込む。
『ゾクゾクした……。一方的ななぶり殺し……最高……あんっ』
司会席なが映っている画面では、毒舌少女が恍惚な表情で身もだえていた。
……アイツはいつか犯罪を起こすだろ。
「バカ……な。このグリシャ様がこんなやつらに……負けるだと……ウソだ。嘘だ!! 何か反則をしているに違いない!! 絶対そうだ!!!!!」
あ……この展開黒龍のときとおなじになりそうじゃね?
「おいエラ!! コイツ殴りかかってきそうだから連れて行け! 邪魔だ!! 殴りかかってきたらお前ら反則負けだぞ?」
そう言うと。
エラは頷き、グリシャを無理やり引きずって行った。
『ふん。つまらんな。あのような雑魚』
「まぁまぁきーちゃん。カッコよかったですー」
『ま、まぁなんだ。また何かあったら我を呼べ』
なんとなく照れているようだな……奴は雄か。
「シャルもきーちゃんも御疲れーまぁあとは観戦でもしといてくれ、はいよコレ」
「はいですー」
そう言って、俺は空間から大量のお菓子を取り出す。
ちなみに後ろではもうアルとディアがお菓子を食べている。
「トキにゃーんこの芋を揚げたのうまいなー? バリッパリッ」
「このあまいのもおいしいですー♪」
俺が作ったポテトチップスと、チョコレートを食べながら言ってくる。
「はいはい……、次どっち出る?」
そう聞くと、ディアが手を挙げる。
「スライムの次は小悪魔って相場がきまっているのですー」
なぜ日本の知識がわかる!? と思うかもしれないが、この世界で森に入ると出てくるんだから仕方ない。
「よし! がんばってこいディア!」
そう言うと、子犬を抱え嬉しそうに前に出る。
「勝ったら褒めてくださいね♪ トキ様♪」
向こうからも出てくる。
今度は黄色いドラゴンらしい。
『はーーい!! 次の試合がすぐにはじまりますー! 選手は!! Fクラス!レンわんにゃんコケコッコーのクラウディア・ベーメちゃんでーす! 使い魔はシロ!!! そして対するわーーー!! Aクラス黒姫から! アグネス・ビュンテさんでーす!! 使い魔は名前はそのままイエロードラゴンでーす!!』
にしても、さっきもだがコイツら強さしかみてないな……名前もつけないなんて。
『……シロかわいい』
あの子は犬派だったようだ。意外な一面だ
『だから血だらけになって……』
あの子はただの殺人鬼だ。
二人は前に進み出る。
俺らはお菓子を食べている。
「あらー、なに? その犬? それにしてもあなたには合わないわねその“白い”犬は」
グラマラスな姉さんが喋り続ける。
「だってあなた黒髪に赤い瞳……」
その先を言ったら容赦しないぞ貴様。
「魔族と人間のハーフよね? ホント気持ち悪いわ。なんでこんな紛い物がこの学園にはいってるのかしら? 最高峰の学園も地におちたものね……」
言いやがった……。
コイツは言ってはいけないことを言いやがった。
アルとシャルが相手を睨みつける、感情が使い魔につたわり。
光弾があたりに無数にただよい、バチバチと鳴っている。
付近の温度が一気に高まる。
ディアの方を見ると、真っ赤になり少し俯いている。
体が震えているのがわかる……。
あぁ、やっぱりお前は慣れてなんていないよディア。
無理やり慣れなくてもいんだよ。
怒っていいんだよ……、にしてもアイツは。
「トキにゃん……ワイは久しぶりにキレそうや、殺してええか?」
アルが震える声でそう呟く。
「トキさん。限界です。私が殺します」
こいつらなら殺せるだろうな確かに、
それでも、俺は後ろからの殺気を手で制す。
「これにはディアが決着をつける。その権利がディアにはある……だがな……。」
ドンッ
瞬間、フィールドの空気の重さが増す。
人間の耐えられるギリギリの重さまで。
メキッ
ビキッ
立っているのは故意に除いた俺のパーティーと使い魔だけだ。
黒姫のパーティーとドラゴン、フィールド内に100人はいるであろう係員は全員が地面に押しつぶされる。
俺の周りの空間は歪みを通りこしてずれている。
まるでガラスが割れているような状態だ。
前に歩いて行き、ディアをつれて屑女のところに向かう。
「ひっッ!!?」
屑女の目の前で止まり、ディアを抱き寄せながら見下す。
「なんなんだ? お前は?」
声をかける、
「貴様にディアを見下す価値なんてまったくないんだよ! ただ、哀れに地面にへばりつく姿がお似合いだ」
睨みつけてくる屑。
屑のあごの下に手を当て上をむかせる。
「どうだ? お前が見下してた俺らに見下される気分は? なにも抵抗出来ずにただ地面にへばりつくしか出来ない気持は?」
そう言ってニヤリと笑う俺。
「貴様みたいな屑よりディアのほうが全然価値があるんだよ。最初に言ったよな? 自分を過信するな? と。それでも貴様はまだディアを見下していた? わかるか? 貴様は根本的にもう腐ってるんだよ。お前みたいなやつに生きている価値なんてない。本当は俺が殺したいところだが、パスだ。見てるだけで反吐が出る」
そう言って、俺はアルたちのところに戻り魔法を消す。
「ディア、お前に任す。試合なんてくそくらえだ。お前が殺したいなら殺せ。試合中なら殺しても事故だ」
そう言ってディアから俺は離れる。
ディアはニコリと微笑みうなずく。
まぁこれがどっちの笑みなのかはわからんが……。
「トキにゃーんやるわなー。トキにゃんが魔王にみえたで?」
そんな事を言いながらケラケラ笑っているアル。
「ですー。すっごく怖かったですー」
そんな事を言いながらもにこにこしている。
たぶんこいつらもスッキリしたんだろう。
『えーでは始めますね~? アクシデントもありましたが……トキく~ん!!少しは自重してくださいー!! 会場におかしな空気がながれちゃいましたよーー!! もうっ! あと地面に寝ている黒姫の方々と係りの人ははやく立ってくださいよー!! なかなかはじめられませんよ!』
たしかに会場は静まり返っていた。
あー大勢の人の中で魔法つかっちまった……。
せっかく隠してたのになー。
まぁ仕方ないだろ……、友人があそこまでバカにされたんだからな。
「シロいくよ? 元の姿に戻って」
ディアがそう言うと、漆黒の闇がうまれ。
その中からケルベロスが現れる。
『『『ハハハ、そちもやるではないか! 我でもアレは少し震えたぞ?』』』
そんなこと言ってきたケルベロス。
「しかたねーだろ? ディアがあんな言われ方したんだから。それに俺があの程度にしておかなかったらアルとシャルに殺されてたろ? あとお前にな」
くくく。と笑う
『『『だろうな、主が罵倒されるのはかなわんな』』』
そうなのだ。
コイツはアルとシャルよりもやばかった。
白い犬の目が真っ赤に染まって闇が噴き出してたからな。
「ディア行って来い!」
その言葉にニコリと笑い。
「はい♪ 頑張ってきますね♪」
そう言って前に出た。
イエロードラゴンも前にでた。
体長はおよそ二倍。
『グルァァァ』
あっちもやる気のようだな。
「フンッ! さっきはその男の卑怯な魔法で何も出来なかったけどね。試合ではその使い魔を殺してあげるわ!」
めちゃくちゃ怒ってるなあのグラマラス女。
『はーでは準備できたような『……試合開始』っだからーーーー!! なんで私のセリフを!!』
相変わらずのやりとりをしてるな。
『ガガガガガガガガ』
試合開始直後。
シロに向かって、尖った岩が地面を突き進んでくる。
同時に口から吐き出した岩の塊が襲い来る。
大きさは小さいが数が多い。数百個はあるだろう。
しかし、シロは避けようともしない。
そして、その岩がシロにすべてぶつかった。
「やった!!?」
土煙りが上がり視界が悪くなる。
だが、俺は見た。
当たる瞬間、シロの体から吹だす漆黒の闇。
煙が晴れると、無傷のシロが現れた。
『『『弱いな! 弱すぎるぞ龍よ!! なにが最強か!! まだ亡者の方が歯ごたえがあるわ!!』』』
そう叫び。
一気に距離をつめ。
真ん中の首が、龍の首に噛みつき押し倒す。
『グァアアア』
苦しそうに龍が吠えた。
そして、二つの首がそれぞれ翼の根元に噛みつき。
『ブチブチッ』
噛みちぎった。
おびただしい量の鮮血が宙を舞う。
『グギャァァァ』
「キャァァァァアアアアアアアアアァァァァァッッ!!」
グラマラス女が叫んでいる。
まぁこの光景はちょっと怖いな。うん。
『ゴアアア』
シロが至近距離から口から火、闇、水をはなつ。
ただれ、氷つき、侵食されてゆく。
最後にシロは長いシッポで龍をはじきとばす。
吹き飛んだ先にはあの屑女。
とっさに土の結界をはったようだが、その結界ごと吹き飛ばす。
そして沈黙した。
『『『これくらいでいいか? 主よ。弱すぎてやる気にもならん』』』
あれでやる気ではないようだ。
「うん♪ ありがとうねシロ♪
そんな事を言って、頭を下げたシロの鼻をなでているディア。
係りの治療班が焦って飛び出してくる。
まぁあれだけいれば龍も女も死なないだろう。
一応防御張ってたようだし。
『……えーっと、只今確認中ですねーー……。名誉顧問としてはちょっとやりすぎっていいたくなりますねー……。でもどうせ聞き入れてはくれないでしょうからいいです……ぐすっ』
『このパーティー好き……すごい残虐……』
うん。お前ら後で覚えてろよ?
『あ、確認終了しましたー、瀕死ですがなんとか生きているようですねー。治療をすれば治るようです。……一年後くらいに。とゆうことでーー、勝者『レンわんにゃんコケコッコー』のクラウディア・ベーメちゃん!! 使い魔シロ!! 会場がグチャグチャですのでー10分間の休憩です……』
『……圧倒的な暴力は素敵』
もうこの毒舌にも慣れたな。
「トキにゃーん大変やー! お菓子がなくなったーー!!」
平和だなー……。
「わかったわかった……」
そう言って、俺は昨日入れたたくさんのご飯を取り出す。
はぁ……。
選手用に出たバイキングでせっかくいろいろ持ってきたのに……俺の非常食が。
「おおきにー♪」
レンわんにゃんコケッコーはご飯休憩だ。
「ちょっと!」
四人でご飯を食べているとエラが離しかけてきた。
「む?」
「あなたたち何もの? それにそのごはんどこから持ってきたのよ!?」
何者ときたよ。
「むぐ、にゃぐ、って、ごくつーの、くちゃ」
「飲み込んでから喋りなさいよ!」
まぁたしかにそうだ。
「……ごくっ、食べたいのか?」
そう言って俺は手まねきする。
「そんな事はどうでもいいのよ!」
そんなこと言いながら早速たべはじめてるじゃん。
「何者って、言われてもなーお前らが見下してるFクラスのパーティーだよな?」
そう三人に言うと、コクコクとうなずく。
「Fクラスがなんでそんなに強いのよ!! そんなわけないでしょ!?」
アホなのかこいつは?
「だから言っただろ~クラスなんて関係ないって。強い奴は強いんだよ。どこにいたって。それにあれは俺らの実力じゃないだろー? 使い魔の実力だ。もぐむぐ。それかお前が弱いか……ごくっ」
もうちょっとご飯持ってくればよかったかもなー。
「なに言ってるのよ! 使い魔は主の魔力によって決定されるのよ? 強い使い魔は弱い魔力の呼びかけには反応しないわ! 私だって5000以上あるからあの龍がでてきたんだから!!」
ふむ……なんかご飯食べたら眠くなってきた。
ふわ~とあくびをする。
「ちょっとマジメに聞きなさいよ!!」
「ぐっ!! まてっ!! いま食べたばっかりなんだくるしっ!!」
エラがヘッドバックしてくる。
うん、とりあえずね。レンより小さいよ?
「んー5000が高いのかもわからない。まぁおれは“0”だから俺よりは高いけどなぁ……」
チラっと三人を見ると、別に教える気はないようだ。
まぁおれの場合も最低7桁らしいからな……。
「なに言ってるのよ! これでも普通の10倍よ? Aクラスでも他の人より1000ちかくは上なんだから!!」
またAかよ耳にタコが出来る。
「とりあえずもう俺たちの前でAって単語使うな。この大会で聞きすぎてだるい。そんな単語言っても俺たちはどうともおもわないぞ? 尊敬もしなければ嫉妬も嫌悪もな。ホントどうでもいいんだよ。お前らが5000とか言ってもさー、結局0の俺の魔法ですら身動きとれなかったじゃん? その程度のもんだよ。数字なんて」
「つっ!!」
くやしそうに唇を噛んでるな、あっはっは。
「あのなーじょーちゃん? トキにゃんよりワイらのほうが全然魔力的にはつよいんよ? でもなー?ワ イらはトキにゃんの下についていくんよ? それはトキにゃんが一番リーダーにふさわしいからや。魔力なんてなんのあてにもならんのや。それにあんさんたちは魔力のトップを集めただけやろ? それでいちばん高い奴をリーダーにしたんやろ? そんな信頼もなにもないチームに負けるわけあらへんやろ? まぁ、魔力はたこーてもトキにゃんにワイは負けたんやけどなー」
そう言いながら笑っているアル。
おい!
照れるから後ろの二人もうなずくな!
「……」
沈黙してしまった、エラ。
「まぁどうせお前も明日からうちのパーティーだからな。そろそろはじまるから戻れ~」
と言って、シッシッと、手を振る俺
「くッ!! 絶対負けないから!」
そんな事を言いながら戻るエラ。
戻るときにおかずを一品持って行くことを忘れない。
うぁー……、アイツいれるのだるくなってきたぞ。
だってアイツ最強主義なんだもん!
これは調教しがいが……、もとい遊びがいがあるな。うん。
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