やばい忘れまくってます……。
性格少し違ったらごめんなさい。
白本……若気の至り的な作品でして(ぉ
九六話 星とのリンクを確立するために
―――シロウの屋敷の庭
「で、話って何?」
双子のプールでの事が在り、俺は凛が神化しているのかを試すため、庭に呼びだした。
「んーちょっと試したいことが在ったからな」
俺は手元に一つの宝石を取り出す。これは、真名解放出来たら光って教えてくれる宝具(偽)だ。
ただ、作りだしたのは俺で、使い手は俺。つまり俺の眷族の神以外は担い手ではない。神ならば光るってわけだ。
それを凛に手渡す。
「……キレイな宝石ね」
それをしげしげと見つめ、宝石魔術に使えないかしら……とか呟いている。
「人間の魔力じゃ無理。それは神の魔力しかとどめられないから。んで、実験の為に真名解放してくれね? えーっと、真名は……『明後日は晴れ《フェイク・ルビー》』でいいや」
「……なにその真名?」
疑わしげな視線を向けてくるが、実際真名に意味なんてない。適当にいま設定したのだ。
「……この武家屋敷が壊れたりは……」
「いいから早くしろっての!」
『疑問は心のよりどころよ……』とかブツブツ言っているが、宝石を天に掲げ。
『――明後日は晴れ《フェイク・ルビー》』
叫んだ。
……。
何も起こらない。
「遠坂……占いにでもはまったのか……?」
「シッ、ダメですシロウ! 見ない方がいいです!」
「セイバーそれは逆効果。あれは……そう! 日本のブシドウね!?」
背後に士郎とセイバー、イリヤが立っていた。
凛は真っ赤になってわなわなと震えだす。
そんな凛の肩に手をポンと、俺は置き。
「よしっ。神として俺が明後日は晴れにしてやろう」
まるでこじかのようにプルプルと震えている。
「どうしたトイレか? だった早くい――ぶへぁっ!?」
「刻のバカァァァァアア!」
凛は俺を盛大に宝石拳で殴って、離れに走って行った。
「なにしたのさ……」
「いや……士郎にはまだ早いさ……フッ」
口から血を流してカッコつけてみた。
にしても……凛は神化していないのか?
とりあえず、困った時のハク頼み。
『そうですねー、人間は初めから神としての力を蓄えられないのかもしれないですよ? それか……』
『それか?』
『凛さんが故意に隠しているか』
確かに真名解放の言葉だけでは意味がない。
魔力を入れなければ発動はしないのだ。
だが……。
『俺に隠す意味ってあるのか?』
『さぁ……本人次第ですねー。まあ、神って言っても、星>神ですから大丈夫ですよ。ご主人様みたいに星より優位にはなりません』
とりあえず放っておくか……。
まず目先の事を何とかしないとな。星の拒絶がひどすぎる。ラインが途絶え始めてるしな……。
そこで俺は士郎に向き直る。
「士郎、俺はちょっと出かけてくる。二、三日帰ってこないかもしれないけど、その間セイバーは士郎を守ってやれよ?」
「当たり前です。シロウはマスターなのですから絶対に守ります!」
そんなセイバーにくすりと笑い、俺は目的地に転移する。
―――洋館
目的――アルクェイドの気配がする場所に転移した。アルクェイドは力が大きすぎて、何処に居ても気づきそうだ。
転移すると、いきなり現れた俺に、その場にいた人間(?)が目を見開く。
「あら? 神じゃない?」
やはりというか何と言うか、アルクェイドが居て、声を掛けてきた。
てか、神ってどんな名前だよ。
「神って呼ぶなっつの。如月刻だって」
「あはは、でも神じゃない?」
ケラケラと笑う姿は、普通に人間と変わらない。
「あー、アルクの知り合い?」
志貴が所在なさげに声を掛ける。
でも、此処はお前の家だから俺の方が所在ないはずだぞ? 例え、近くのソファーに堂々と座ってても。
「知り合いって志貴も知り合いじゃない?」
「え?」
あの時はなー……。
「あー、遠野志貴。俺が知り合いなのは七夜志貴だからお前が知らなくてもおかしくはない」
その瞬間、ピシリと空気が凍った気がした。
てか、空気と化してた他の四人の目つきがこえー……。
「そうよ志貴? 志貴が負けてるの見たもの」
「シキさんが負けたのですか!?」
いやいや、てか誰よ君?
「あ、シエル。トキは本物の神だから殺しちゃダメよ? “神を騙った者”を消すのがあなたのお役目だろうけど……でもそれはそれで面白いわね」
どうやらシエルって言うらしい。えーっと、データだと聖堂教会だっけな。地球とのリンクが安定しなくて閲覧が……。
シエルの眉がピクっと動き、次の瞬間には黒鍵――柄が短い投擲用の剣を5本投げてきた。
俺は空間を繋げ、そいつの服に突き刺した状態に黒鍵を転移させる。更に、壁に転移させて貼り付けにする。
時間的には一瞬だから、二度転移させたとは思わないだろう。
「物騒すぎるっての」
「あははは、やっぱりシエルでも無理よねー」
だったらやらせるなよ……。
「神……わたしを消しに来たのでしょうか?」
長髪黒髪の少女がいきなり声を発したが、わけがわからない。
「あほか? “略奪”の混血程度消すなら、まずアルクェイド消すだろ? まぁ、目的はどっちも違うけどな。ちなみに俺から熱奪っても意味ないぞ? 最初から神みたいな上位存在にはそんなものきかねーよ。遠野の当主さん」
俺がニヤリと笑ってやると、目を見開いて驚いている。
現在データバンク閲覧出来ないが、志貴が攻めてきたときに閲覧したデータを言ってみた。
予想では、アルクェイドを使って実力行使をしたけど迎撃不可能。だからせめてもの抵抗でリンクを切ったのだろう。まじ星うざい。
「私が目的よね?」
アルクェイドがふふと笑う。それに頷いてやる。
「星とのリンクは継続中か?」
「ええ。でも、あのときよりは細い」
「それで結構」
アルクェイドに近づき、額に手を置く。そして目を瞑り、細い回路を辿ってゆく。無数に枝分かれした道。それは無限にもあるように感じられる。
この道を人間は辿り、根源へと至る。どれだけ低い確率でこんな枝分かれした道を通るんだよ全く。
一本の緑色の線をひたすらたどる。
確立、破棄、破棄、破棄、確立、破棄、破棄、破棄、確立……。
星による妨害。無駄な線を破棄しながら一番近い道をたどる。アルクェイドから繋がったその道を。
破棄、破棄、破棄、接続、破棄、破棄、破棄、確立、接続、破棄、破棄、破棄……。
星が道を切断し、それを神として再度接続する。侵入してくる異物を追い出そうとする星と、星を創造した神の戦い。
接続、破棄、破棄、破棄、破棄、破棄、移動、破棄、破棄、破棄、破棄……。
近づく異物に星は更に妨害を施行する。強制的にラインを変更する。そこから正規のルートに戻る。
だんだんと破棄の数が、増え。それゆえに道が増える。
侵食、浸食、突破、浸食、破壊、浸食、破棄、接続、浸食、破棄、破棄……。
星の意思そのままの妨害を侵食し掌握する。更に妨害をねじ伏せ突破。
そしてゆっくりと俺は目を開ける。時間にして約5時間くらいかかったか。
「……ついた」
「すごいわね。無駄なラインが消えたから、星のバックアップ完全よ? 今なら朱い月だって倒せそう!」
俺はそんなアルクェイドを見てくすりと笑う。
星へのアクセス速度は星が決め、アルクェイドをバックアップしている。現在、俺が直立回路を確立しているから、世界で一番星のバックアップを受けているのだろう。
「さーて。星掌握するんだけど……」
俺は皆を見回す。
「俺に触らない方がいいぞ? 触ってもいいが……なんて言うかな? 触れば確実に根源へたどりつけるが、俺が今からやるのは掌握だ。だから、呑まれたらそこで存在の定義が消え去る。もし勝てたらアルクェイドと同じように星のバックアップを受けられるけどな。一応結界張ってやるけど、出たら責任はとらん」
俺はパチンと指を鳴らし、全員に結界を張る。
『再変換・上書』
―――志貴SIDE
『再変換・上書』
刻がそう言った瞬間、世界が変わった。
直視の魔眼を使ったときの比ではない程の痛みが走る。
辺りを見回すが、全員が膝をついている。
「見ようとしない方がいいわ、人間には重すぎる。視界に入った物だけを見た方がいいわね」
アルクェイドの言うとおりにすると、頭痛は和らいだ。どうやら、知らず知らずのうちに何をするのか気なり、探ってしまったらしい。
「この世界はなんだ?」
辺りが全て緑になっている。
「うーん。多分志貴には見えないと思うけど、世界の真理ね。1と0の世界。まるで二進数のようだわ。これをちょっといじるだけで物事の法則や存在やあらゆるものが変えられるわ。これが世界の法則。それを刻が今上書きしてるの。ある意味世界創造の立ちあい者ね! 魔術的に言うと、星全てを永続する固有結界で包み込んでる感じ?」
刻を見ると、足元から真緑になるくらいラインが出ている、それはだんだんと本数を増やし、濃くなってゆく。それに伴い、世界が上書きされてゆく。
もし今触ったら、あの線全てと繋がる。そんな膨大な演算処理、人間では脳が一瞬で破壊されるだろう。
「惚れぼれするくらいキレイに書き換えられてゆくわね……私じゃ線一本でも歪んじゃうのに。あ、でも惚れないわよ? 志貴の方が好き」
そんなアルクの言葉にくすりと笑ってしまう。
それにしてもキレイだ……。全て見れないことが悔やまれる。何故かはわからないが、それを見たいと思ってしまう、甘美な誘惑が押し寄せる。
「志貴っ! ちゃんと心を強く持って! 飲み込まれるわよ?」
その声にハっとする。どうやら知らず知らずのうちに前に進んでいたようだ。結界から出たらどうなるかわからない。
いわば此処は星の中心。完全な異空間だ。尤も力が働く場所である。出たらきっと呑まれる。
「はぁ……刻も外と同じように時間とめてくれればいいのに。明らかに面白そうだからとか思って此処だけ時間止めてないわよ?」
どうやら他は時間が止まっているらしい。
「それよりシエル死ぬわよ?」
シエル先輩の方を見ると、ゆっくりと歩いていた。
咄嗟に、持っていたナイフを投げると、条件反射でそれを黒鍵で弾いていた。
「ハッ!? 何を?」
どうやら気づいたようだ。
「シエル~あんた死にたいの? あとあれを見なさい?」
アルクの指さした方向。
床に刺さったナイフだ。ただ、そこは結界の外。
「細いラインしか切れてないから大丈夫だと思うけど……龍脈一本くらい亡くなったかも……。最低一つの都市が壊滅でしょうね」
はぁ……とアルクがため息をつくが、規模がおかしい。神なんて吸血鬼どころではない。なんで自分がこんな場所にいるのか不思議に思えてくる。
しかも寝れないし意識も失えない。集中してないとすぐさま刻の方に引き込まれてしまう。
一体いつまで続くんだ……。
―――三日後
星の意思:書き換え終了
法則:元来の物を使用
存在:再構築終了
システム:一部変更
俺がずっといるなら、俺が意思となってもいいのだが、それは出来ない。だから、従来のものを使用し、運営出来るように変更した。
ただ、俺を拒絶する意思が鬱陶しいので、星の思考は変更しておいた。
あとは、追い出したが何処に水のページがあるかわかった。
そして世界を戻す。
「終わった―!」
三日もかかり、俺は両腕をあげてのびのびする。
そこで辺りを見回すが、なんか全員憔悴していた。
「どうした?」
首を傾げると、非難っぽい視線が突き刺さる。
「私はいいけど、他は人間よ? 三日三晩、寝ず食べず飲まず。更に集中しっぱなし。しかもおかしな緑の世界で。精神が壊れなかっただけ立派だわ」
「あー、すまん。とりあえず飯出すわ」
俺は指をパチンと鳴らし、大量の料理を創造する。
誰も驚かないと言うか、反応する気力がないと言うか。
「それでどうなったの?」
「んー、書き換えたな。まず、守護者制度消し去った。魂を拘束ってのはダメだ。まあ、今現世に出てるのが消えたら終わりだろう。法則が狂ってるから、それを書き換え。この世界の神に頼んで守護者の変わりしてもらう。あとは、星の意思。こいつが屑だったから新しい意思に作り替えた(正確には意思に寄生してた水のページを追い出し、ある道に入れたのだが。それは言わなくていいか)」
「ってことは私達は今までと同じね」
「いや、吸血鬼の真祖にも守護者として働くように意思いれたぞ。吸血衝動と眷族を作りだすこと出来なくしたが、バックアップ上昇させたから大丈夫だろう。ついでに、欠番に新しい吸血鬼作っておいた」
「それ吸血鬼じゃないわよね……?」
「だから、守護者だって」
そもそも、吸血鬼を作った前の星の意思の意味がわからない。明らかに逸脱した存在だしな。
「あ! そうだった! 頼みが在ったの!」
アルクェイドがキラキラした目でこちらを見つめる。
「んー、ある程度なら聞くぞ?」
アルクェイドのおかげで色々事が進んだし。
「人間を不老不死に出来ないかしらっ!?」
「ぶっ!!?」
アルクェイドの隣で志貴が飲んでいた紅茶を噴き出していた。
『兄さん』とか言って、秋葉が拭いてやってるが……過保護すぎだろ?
「出来るぞ?」
「志貴を不老不死にして!」
なんとなくわかってたが……。
志貴に視線をやると、ぶんぶんと首を横に振る。
「だそうだが?」
「なんでよー、志貴! あの誓いは嘘だったの!?」
「どの誓いだよ!?」
ギャーギャー言ってるがまあいいか。
「まあ、聖杯戦争が終わるまでは俺もこの星にいるから、その間に決めて来い」
そこで、俺が立ち上がると、誰かに腕を掴まれた。てか、かなり痛い。
そこにはシエルがキラキラとした目でつかまっていた。
「是非! 聖堂教会へ我らが神よ!」
「いつお前等の神になったんだよっ!? 言っておくが俺は一番上の神だぞ? そんな神が肩入れするなんて無理なんだよ。そこらにいる、神話に出てくるような下級神でも祀っておけ。ほら、ゼウスとかそのあたり。多分どっかにいるだろうし」
「是非! 聖堂教会へ!」
「同じこと言うなキチガイめ!」
しつこいなマジで。
そんなことよりも、士郎に三日って言ってたから早く帰らねーと。
てか、凛に言わないできちまったけど、大丈夫かなアイツ? 絶対帰ったら文句言われる。
リンクも回復したから覗いてみるか……。
……。
……は?
「トキ? なにそんな顔を青ざめさせてるのよ?」
「いや……俺のマスターが死にそう……」
全員の動きがピタっととまった。
「手伝おうか?」
「私も手伝ってもいいわよ? 吸血衝動なくしてくれたし」
志貴とアルクェイドがそう言ってくれたが、首を振る。
「いや、一人で大丈夫だ……て、バーサーカー死んでる! イリヤ誘拐されてる! 士郎とセイバー戦ってる!」
最悪すぎる……。
「あー俺帰るわ。志貴が不老になるなら俺のとこ来い。座標は星からデータもらっていいから。じゃ」
多分、このままだと凛は死ぬ。
てか何でイリヤが……?
死んだ聖杯に入ってるサーヴァントは、アサシン*2、ライダー、アーチャー、キャスター、バーサーカー……まだ6……。
今戦闘中のセイバーとギルガメッシュ……どっちが負けても7……イリヤを捕獲しておけば、言峰はもう一つのサーヴァント、ランサーで聖杯を手に出来る。
それに気付き、俺はすぐさま士郎の屋敷に転移する。
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