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とある本屋のちむ叫び
作:鮎坂カズヤ



小悪魔だよそばかすちゃん。


 
 以前書いた話の中で、二年前から当本屋さんに勤めだしたそばかすちゃんという女の子の新人さんのことを、皆さん覚えておいででしょうか?

 今では児童書担当となって、日々売り場を荒らすお子様と奮闘している毎日です。

 今回は、そのそばかすちゃんをメインに叫んでいこうと思うチム叫びでございます。



 新人の頃から私が仕事の面倒を見てるんですけど(さすがにもう教えることはあまりないんですけど)。

 かなり仕事を覚えるのが早いです。

 人の言うことも素直に聞くので物覚えの早さがハンパないです。

 スポンジとかウィスパー並みの吸収力です。

 そんな吸水性バツグンの彼女でも、仕事のミスをしてしまう時はそりゃあります。にんげんだもの(byみつを)。



 ――しかし!



 彼女にはそんなミスを帳消しにしてしまうすごいスキルがあったのです!


 ごく普通の髪形。
 ごく普通の服装。
 ごく普通のそばかす。


 そんな彼女がただ一つ普通と違っていたこと、それは―――!



 そばかすちゃんは、笑顔が素敵だったのです!!



 たとえお釣りを渡し忘れたとしても、たとえ商品を袋に入れ忘れたとしても。

 「すいませ〜ん♪」と彼女がひとたび微笑めば皆が許してしまうのです!

 その小悪魔の微笑みはお客様だけではなく、店員にまでも効力を発揮します。

 うちの本屋さんに勤めて三年目に突入のそばかすちゃん。

 すでにうちの本屋さんのマスコットキャラと呼ばれても過言ではない存在感です。

 男性スタッフにも女性スタッフにも可愛がられてます。

 お客様にも何人か名前を覚えられるくらいに気に入られている次第です。

 すさまじいほどの浸透性です。まさにウィスパー。

 ちなみに彼女の外見ですが、女優の宮崎あおいちゃんに似ています。



 うちの本屋さんに女性スタッフは数多くいますが、彼女の笑顔に匹敵する人はいません。

 私も彼女に負けないように日々伯爵風スマイルをかましてます。
 
 おばちゃんにはウケがいいようです。

 女子高生にはたまに指を指されて笑われます。……なんでだろう?



 以上、小悪魔スマイルのそばかすちゃんのお話でした。

 












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